Class of 2010

# 業界 学部 入学時年齢
1 商社 理工 35
2 都市銀行 政治経済 29
3 IT 31
4 コンサルティング 総合政策+医学 34
コンサルティング 理学部 30

体験記 (1)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 35歳 (2008年9月現在)
学歴 理工学部
職歴 商社

はじめに

ボストンという憧れの地で、チャールズ川を見渡す素晴らしい景色で勉強ができる機会に恵まれています。MIT SloanはMITという名から理系をイメージされるでしょうが、リーダーとしてのコミュニケーション能力育成を重視している大学です。私も「素の自分」で日々ナイジェリア、アメリカ、イスラエル、メキシコ人からなるコアチームでガチンコの議論を行っています。自分のグローバルレベルでの強みを日々も模索する日々ですが、是非これから受験される方にもこの体験を共有して頂きたく筆を取ります。

Why MBA?

1)外資系の会社と一緒に子会社をゼロから作った(営業部長として出向)が、組織作りやマーケティング戦略に苦戦しました。今後はより大きな組織を率いM&Aなどダイナミックな戦略を実行できるようになりたいと考えました。
2)以前、米国通信ベンチャー投資の仕事をした際、MBA HolderのExecutiveたちのストラクチャー化された議論、漏れのないインテグレートとされた戦略立案、人を巻き込むリーダーシップに感銘を受け、自分もいつかMBAにいってその手法を日本で実践したいと考えました。

Why Sloan?

1) 在校生・卒業生の人間性:20人以上のMIT関係者に会い誠意を尽くして対応して頂きMITの具体的イメージを形作れました。ある卒業生からはMIT SloanのFounder 、Alfred P. Sloan, Jr.氏の名著「GMとともに」を薦められ“アイデアの創出”や“実践的リーダーの育成”というMIT Sloanに滾々と流れる哲学に触れることができました。
2) General Management+Entrepreneurship:General Managementを意識しつつもEntrepreneurshipを前面に出している大学であり、キャンパスビジット時にも授業を4つ受けEntrepreneurshipをしっかり実践している学校であると感じました。
3) 数量分析:理系バックグランドということもあり職務上どうしても経験のみに頼る傾向が出てきていたので、再度数量分析をしっかり手を動かして行うMI必要性を感じました。カリキュラム上でも数値に落として判断を行うということを徹底されます。
4) 規模と立地:350名という適正なサイズであり且つボストンという立地がやはり情報収集上も生活上も魅力的でした。個人的にBoston Red Soxが好きというもありました。

5)卒業生ネットワーク:自分の今までのキャリアから他業界との繋がりも強くあるため、MIT卒業生ネットワークの強化とともに自分のネットワークとの融合を行うことで付加価値が提供できると考えました。

受験スケジュール

06年11月:TOEFL1回目受験(その後10回以上受験)
06年12月:アゴスTOEFLクラス通学
07年1、2月: Y.E.S.(SC予備校)通学
07年3月:社費決定
07年3、4月:アフィアンス通学
07年7月:GMAT1回目受験、中旬からエッセイ開始
07年8月:MIT Sloan説明会(在校生主催)出席
07年9月:GMAT2回目受験
07年10月:MIT Sloan説明会(Admissions Office主催)出席
07年11月:GMAT3回目受験、TOEFL受験(漸く100点突破)
07年12月:GMAT4回目受験(700点突破)
08年1月: MIT 2nd Roundにて出願(他6校に出願)、インタビュー対策開始
08年3月:MITキャンパスビジット、東京にてMITインタビュー
08年4月:MIT合格発表もWaitlist
08年5月: 再度MITキャンパスビジット
08年5~6月:追加エッセイ・推薦状の提出、Alumniへの訪問
08年6月:MIT合格!

TOEFL

1) Listening:不得意でしたが1年以上iPodで聴き続けました。2、3回聴いて全く分からないときはスクリプトを見て分からない単語・表現をピックアップすることをお勧めします。日本から出ているものですと研究社のものが良く、米国から出ているものも本番っぽく「Cracking the TOEFL」などが良かったです。またPBSも時々iPodに落として聴いていました。
2) Reading:対策はGMATと被ります。本番の解き方としては単語問題をとにかく先に全部やって、読解問題に時間を割り当てました。
3) Speaking:最高は23点までいきましたが、他セクションと連動せず非常に苦労しました。アゴスでSteveといういい教師に習い、何となくコツは分かりました。がやはり本番は緊張してうまくできないことが多かったです。自分なりのテンプレートをしっかり作り、瞬時に必要項目だけメモし話す練習をしました。

4) Writing:AWAと共通した対策を取りました。 ただIntegratedセクションはListeningが非常に重要だと思いました。

GMAT

受験上、最も苦労した項目の1つです。
1)Math:理系出身ですが舐めないようにしました。マスアカの難問集を何回か繰り返しました。かなり難化傾向にあると感じます。
2)Verbal: GMATのVerbalは異常に時間が足りません。SCを1分/問、CRを2分/分で解き切る練習を繰り返しました。SCは受験直前で毎日通勤電車の中含め50問/日(下記Y.E.S.の問題2回分)解いていました。
GMATの問題を解く以外に以下対策に注力しました。
・単語力:とにかくTOEFL3800のレベル2、3全部、4の動詞を記憶。例文を入れた単語帳にして1年以上続けていました。

  1. 速読力:速さと理解の正確さが求められます。最初は英字新聞Herald Tribuneを毎日買って読んでいました。が時間もないときはHerald TribuneとScientific AmericanのWebページを90秒で速読し、文章展開を頭に入れる練習をしました。
  2. PC上での練習:GMAT Kingでもいいですが、とにかくPC上で英語を読むこと、練習をしたほうが本番環境に慣れていいと思います。

3)AWA:毎回ぶっつけ本番のため伸びが足りませんでしたが、テンプレートを定期的に練習し、早く段落化された文章のストラクチャーを作ることと、話の展開部分を作るためにユニークな切り口を入れる癖をつけました。

また、予備校はアフィアンスとY.E.S.にお世話になりました。アフィアンスの友人たちとは平日朝の勉強会、土日に朝から晩まで特訓を繰り返しました。Y.E.S.は通学時にしっかり復習しなかったため後で時間が掛かりました。最初からしっかりハンドアウトをやり直しておけば良かったと後悔しました。

Essay

下記のようなスケジュールで進めました。TOEFL・GMATの勉強と並列で進めましたが絶対にエッセイのプロセスを止めませんでした。特にResumeとGoal essayがその後のインタビューでの内容にも関わりますので練りに練った精度の高いものを最初の段階で出しておくことが必要です。
7月:Resume着手
8月:Resume完成、Goal essay着手
9月:Goal essay完成、Background essay着手
10月:Background essay 完成、Leadership・Failure essay開始
11月:Leadership・Failure essay完成
12月:各校のトピックに対応
1月:出願
エッセイで気をつけたことは自分の人間性と強みがしっかり出るような文章にしました。またエッセイトピックで「何を質問されているのか?」しっかり理解し、トピックの選別を進めるとともに、エッセイの結論部分で聴かれていることに応えることも強く意識しました。MITのエッセイは下記Interview欄でも触れますSTAR(Situation、Task、Action、Result)の形式を考慮して書きました。

やはり最初に出願した大学よりも後で出願した大学のエッセイの方が質が高くなっているのを感じましたので、早めに準備をされ深堀されることをお勧めします。

Interview

Admissionsにおいて最も重要なプロセスになりつつあります。MITのインタビューはSTAR(Situation、Task、Action、Result)に基づいて行われます。Sloan公式ホームページにインタビュー形式に関する資料がありますので、それをじっくり読んでおくことが重要です。
またほとんどの学校と異なり、MITはエッセイを詳細までインタビュアーが読んできており、アプリカント1人1人を良く分かって質問してくれます。

私は全般的な対策としては1月から自分でWhy MBA?など良くある質問を簡潔に言えるようにスクリプトを作って練習していきました。MITはエッセイに書かれたこと以外を話してくれと言ってくると聴いていたので、エッセイに書けなかったトピックを10個程度、上記STARの形式でどんどん書いていき練習しました。
Mock interviewとしては江戸義塾のエドさんにお世話になりました。自分の強みを出すためには良かったです。ただ予算的な限界もあったので、senseisagasu.comで見つけたいいネイティブの先生と繰り返し練習しました。

最後に

MBA受験は決心が非常に肝要だと思います。これからの受験生の方々には今年必ず入るという強い決意で臨んでもらいたいです。また志望校を決める際には是非キャンパスビジットをして頂ければと思います。「百聞は一見に如かず」。皆さんをボストンでお待ちしております。

体験記 (2)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 29歳 (2008年9月現在)
学歴 政治経済学部
職歴 都市銀行6年

Why MBA?

社内で国際業務に携わることを希望しており、そのために必要なファイナンス理論、ビジネスコミュニケーションスキルの短期間での習得、及び国際業務に必要なコネクション構築のため、MBAを希望しました。

Why Sloan?

  1. ファイナンス理論に強いこと。
  2. 1学年350~400名と、トップスクールの中では比較的少人数。授業・Activityを通じて、学生同士の密なコミュニケーションが取れると思いました。
  3. nternationalの比率が4割と高いこと。G-Labといった国際感覚を身につける機会が多々あること。

受験スケジュール

2007年5月 TOEFL開始
2007年7月 GMAT開始
2007年8月 エッセー開始
2007年11月前半 複数校出願
2007年11月後半 TOEFL・GMAT出願スコア獲得
2008年1月 Sloan 2nd Round出願、その他複数校出願。11月出願校より合格通知。
2008年4月 Sloan を含め、複数校合格

GMAT

トップスクールに必要なGMATスコア獲得には独学は難しいと思い、予備校に通いました。予備校ごとに教え方が異なりますが、私が通った予備校ではスコア700を獲得するために、どこを捨てて、どこで取りに行くのかを明確にした教え方で、たいへん参考になりました。

毎日ファミレスで夜中までGMATの問題を解き続けました。結果を出すには問題(OG、過去問)を数多くこなすことが肝要かと思います。

GMATの勉強で身につけた読解力は、ビジネススクールの膨大なリーディングの宿題でも必ず活きてきます。モチベーションを維持するのが難しいGMATの勉強ですが、頑張ってください。

Essay

Essayに加えてCover Letterの提出があります。

【Cover Letter】
Cover LetterはMIT独特のもので、Admission Director宛に書きます。私は、自分のBackground、Why MBA、Why MIT Sloan、Sloanコミュニティーに何を貢献できるかについて書きました。

【Essey1】 組織にImpactを与えた経験、
【Essey2】 組織・個人との係わりで困難な経験、
【Essey3】 自分の意見を守った経験、
【Essey4】 計画を実行した経験。

Essay1~4については、他のビジネススクールでも同内容のEssayであったかとは思います。但し、MITのインタビューが『Behavioral Event Interviews』であることを考えて、エッセーも同様のスタイルで書くように心掛けました(過去の経験で、どのようなSituationで、どのように考えて、どう行動して、どういった結果につながったのかを特に念頭に置いて書きました)。

Interview

私は来日したアドミッションからインタビューを受けました。MITの『Behavioral Event Interviews』は他のビジネススクールの面接方法と異なりました。

Behavioral Event Interviews: 過去の体験を掘り下げていくスタイルです。それぞれの質問に対して(例えば、「過去のリーダーシップ経験について」という質問)、①どういうSituationで、②自分の役割は何で、③何を考えて何をしたのか、④その結果、どういう成果があったのかを答えます。

インタビューでの質問は、エッセー以外のネタで回答することを求められました。事前にリーダーシップの経験、チームワークの経験、周りと意見が対立した経験等を準備しておくことをお薦めします。

最後に

世界中から集まってきたBackgroundの全く異なる学生達と議論・プロジェクトをする経験、その中でリーダーシップを発揮する経験は、日本では得難い貴重な経験です。また、MIT Sloanには、最先端のTechnologyに触れる場も多く、視野を広げる機会が充実しております。MIT Sloanコミュニティーの一員として皆さんにお会いできることを楽しみにしております。

体験記 (3)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 31歳 (2008年9月現在)
学歴 法学部
職歴 IT 7年、保険会社 2年

はじめに

MIT Sloanでのプログラムが始まってすでに2カ月がたちますが、未だにどこか夢の中にいるような気がしています。海外経験も多くはなく、普通にサラリーマンをしていた自分にとって何かMBAは違う世界にあるのもので、漠然とした憧れのようなものでした。4年前に半年間の留学から帰国をして、英語力の維持のために始めたTOEFLでたまたまいいスコアがとれてしまい、あまり深く考えずにMBAの受験を始めたらここまで来てしまったという感じです。30歳を前にして受験を決意し、受験中に2年間には体力的にも金銭的にも非常にきつい時期もありました。受験プロセスの中で私が考えたことや思い悩んだことシェアさせていただき、以下の文章が特に私費でMBA留学を志されている方の参考になればと考えています。

Why MBA?

MBAを志した動機は3つです。①将来的に経営者として世の中に大きなインパクトを与えられる仕事をしたいと考えていたこと。②そのような経営者になるためには早期のキャリアチェンジが必要であると考えたこと。③International communication skillsを長期間の海外在住により高めたいと思っていたことです。日本の大手IT企業で仕事をする中で、それなりに評価をされ、やりがいのある仕事はさせてもらえていました。しかし、たとえば5年後に海外駐在をして、40歳前後で管理職になって・・・というキャリアは自分の時間軸では遅すぎるという感があり、キャリア選択について迷いを持っていました。MBA留学というのは自分のキャリアをAccelerateするための最高の機会だと思っていましたので、「うまくいけば・・・」と考えて受験勉強を始めたのが実際のところです。

Why Sloan?

超文系人間の私ではありましたが、ITバックグラウンドということもあり、Sloanは最も行きたい学校の一つでした。幸いにも志望校からオファーをもらえることができましたが、結局のところは「オファーをもらえたところが一番フィットしている学校」ということになるのだと思います。私の中でのWhy MIT Sloan?をまとめると以下の3点になると思います。

  1. カリキュラムのバランスの良さ・深さ
    Mens et Manus (Minds and Hands)という言葉に表されている通り、MIT Sloanでは経営に必要な理論の習得とそれを実践する機会が絶妙のバランスで用意されています。具体的にはコアカリキュラムで、会計・統計・経済学・組織論・ファイナンス・マーケティング等の基礎科目を徹底的に学び、その後に学んだ理論を実践する機会がふんだんに用意されています。特にHands onにフォーカスしたLabの授業(G-Lab, E-lab, S-lab)は質・量とも他校の追随を許さない充実したラインナップであり、希望するほぼすべての学生が取ることができます(と聞いています)。また、IT業界で仕事をしていた私にとってはUS Newsランキングで1位となっているテクノロジー関連授業の充実ぶりも大きな魅力の一つでした。
  2. Team Orientedなコミュニティ
    以外に知られていないかもしれませんが、MIT SloanのコミュニティはTeam orientedかつSupportiveです。非常に優秀な学生が多いですが、Competitiveな学生はほとんどおらず、Class Discussionも非常に建設的です。Sloanの学内イベントであるC-Function、Trek(修学旅行のようなもの)等の学生主導のコミュニティ活動も非常に充実しており、様々なLeadership opportunitiesがあります。
  3. 立地条件
    ボストンの町の雰囲気も最高です。キャンパスビジットをしたときにSloanからチャールズ川を眺めた時に絶対にここに来たいと思いました。私費での留学なので就職活動の利便性という点でも最高の立地条件です。また、公共・医療分野をはじめとして世界各国からの研究者が集まるボストンは知的ネットワークを広げるという面でも最高の環境です。
    MIT Sloanはどこか理系の人が多いと思われがちですが(実際自分がそうでした)、Community活動は非常に密で活発です。また、カリキュラムもきわめて実践的なので、少なくともSloanには「いわゆるMIT」のイメージは当てはまらないかもしれません。

受験スケジュール

2006年4月 TOEFLスコア取得(CBT:273)。 MBA本格受験を真剣に考え始める
2006年6月 ドイツWorld Cup及び友人の結婚式いくつか重なったため、GMATの勉強は7月からにしようと心に決める。
2006年7月 急な中国出張(1か月)が入ってしまい。またもや勉強開始を延伸。
2006年8月 神保町某校でGMATの勉強を始める。並行して御徒町のSC専門校も利用。
2006年10月 GMAT一回目を無理やり受験。玉砕(590)。
2006年11月 GMAT二回目受験。またもや撃沈(610)。かなりショックを受ける。エッセイも本格的に始める。
2006年12月 GMAT 三回目受験。2ndラウンドを考えると最後のチャンス。目標点に全く届かず(650)。
2007年1月 3校に出願。 出願後に出すために再度GMAT(四回目)を受験(630)。
2007年2-3月 出願した3校から不合格通知。本当にMBA受験をやめようと考える。業務が多忙となったため、とりあえずMBA受験から距離を置く。
2007年5月 GWにシカゴの2校をビジット。その後GMATの勉強を再開。
2007年8月 GMAT 五回目受験。ついにスコア獲得!710(V35/M50)
2007年9月 1週間で5校ビジットの強行ビジットを決行。
2007年10月 MIT Sloanを含む5校出願。
2007年11月 1校出願
2007年12月 1校出願。トップ校の一校から合格通知を受領。人生最高のクリスマスプレゼント!
2008年1月 1校出願。下旬にMITから合格通知をもらう。その後MIT Sloanに進学決定。

TOEFL

TOEFLは現在受験できないCBTを利用しましたので、コメントは割愛します。予備校にはいかず、自力でやりました。MIT SloanはTOEFLのスコア提出は任意でしたので、私は提出していません。

GMAT

もう二度と受けたくない試験です。私がGMATでもっとも重要なポイントだと思うのは「GMATは団体戦」ということです。頭が格別に良かったり、一人で自分をコントロールしながら勉強できる人は別かもしれませんが、それ以外の大多数の人にとって、GMATはゴールの見えない長期間かつ孤独な戦いです。勉強仲間とともに弱点を補強しあい、励ましあうことによって私は乗り越えられたと思っています。週末は六本木ヒルズの図書館に集まり勉強会をやってました。以下科目別の自分なりの所感です。

Math:超文系人間でルートの計算すらできないレベルでしたので、数学は中学校の公文のドリルからやり直しました(こんな人間がMITに来てしまってます 笑)。使ったのは主に予備校の問題集、マスアカです。OGはほとんどやってません。文系の人は時間がかかるかもしれませんが、やればなんとかなると思います。
Verbal:最終的には読解力とスピードの勝負になると思います。とにかく多くの英文を読み、単語を覚えまくることだと思います。ハイスコアへの近道はありません。

Essay

男、私費、ドメスティック、特に華のあるキャリアではないというバックグラウンドでしたので、とにかくエッセイで自分をどうマーケティングして他のアプリカントと差別化するかということを徹底的に考えました。1年目と2年目でエッセイの質に格段の差が出ました。エッセイはカレーのように煮込めば煮込むほど味が出るというものだと個人的には思いました。エッセイカウンセラーは日本橋の個人カウンセラーを利用しました。以下簡単に自分なりのポイントを列挙します。

  1. Why MBA/Career goal -他アプリカントとの差別化-
    自分が何をしたいか?ということも重要ですが、アドミッションが自分のエッセイを読んでどう受け取るかということが最も重要だと思います。自分の場合は1年目の受験ではたとえばCareer goalの部分で漠然とやりたいことを書いていましたが、2年目はまず自分の過去の経験を徹底的に棚卸しして、そこからCareer goalを書くようにしました。過去の経験と将来のやりたいことが強く結び付けられることによって、エッセイの具体性と説得力が大きく増したと思います。
  2. Why X School? -自分しか知らないことを書く-
    Web等から拾える授業等の情報よりも、ビジットまたは実際に卒業生の人と会った中で自分なりに感じたことを中心に構成しました。これもアドミッションの立場に立った場合、例えばMarketingをやりたいとかこの学校の某有名教授の授業を取りたいとかいう話は多くのアプリカントがすると思われるので、読み手が新鮮と思われる内容で書いたほうが差別化できると考えたからです。生の情報を得るために出願したほとんどの学校に実際足を運びました。
  3. とにかくSimpleに。でもComprehensiveに
    厳しい字数制限の中で自分を具体的に表現して、かつ他アプリカントと差別化するわけですから、全体的にできる限りシンプルにするように心がけました。理想的なのは Who are you? What did you do?が自分で一言で言える(また読み手が読み終わった後に一言で言える)ものだと思います。一方で自分の引き出しは多く見せる必要があると思います。具体的には仕事の経験だけでなく、自分の生い立ち、家族、影響を与えたもの(自分の場合はサッカー)も織り交ぜて何本かのエッセイで自分を多面的に表現しました。

Interview

とにかく場数だと思います。私はカウンセラーとのトレーニングのほか、受験仲間と喫茶店でひたすら練習しました。お互いにフィードバックをする中でお互いのインタビューの質を高めることができるのでお勧めです。主要な想定問答(Why MBA/Why X School?/Career Goal等)についてはパワーポイントで箇条書きにして回答できるようにしていました。

最後に

正直言うと少しいい加減な気持ちで始めてしまったMBA受験ですが、一度始めると引き返せなくなって最後までやりきったという感じです。(例えが悪いかもしれませんが、ラスベガスでルーレットをやって、負け続けているけれど引き返せなくなって最後の最後で大勝ちした感じです。)仕事も普通にこなしながらになるので、金銭的・時間的・体力的に相当の負担があり、しかもそれをやっても合格が保証されないので精神的にもかなり辛い日々でした。自分がMBA受験を通じて最も成長したと思える点はできない理由を考えることをしなくなったことです。受験のプロセスの中で様々な卒業生・受験生と会って、自分とは大きく違う(キャリアバックグラウンドや海外経験の点で)と思って引け目を感じたことは何度もありました。ただ、そこで踏みとどまって「じゃぁどうすれば自分はこいつらに勝てるんだ?」ということを自分なりに必死に考えて実践してきたことにより、結果が出せたのだと思います。一生付き合える友人も多くできましたし、今振り返ればこの過程が大きな経験と自信を与えてくれました。

以下は自分が受験の過程で最も印象に残った言葉です。ある学校のアドミッションの「こんな学生がほしい」というコメントです。
”Ordinary people doing ordinary things extraordinary well”

MBAのトップスクールといわれるところに行っている人も結局は普通の人なんだと思います。皆さんも自分を信じて頑張ってください。

体験記 (4)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 34歳 (2008年9月現在)
学歴 総合政策+医学系研究科
職歴 コンサルティング 5年3ヶ月

出願の流れ、合格の手続き

私はヘルスケアのDual DegreeであるBEP (Biomedical Enterprise Program)に合格しましたので、このDual Degreeの受験プロセスやMITヘルスケアプログラムの特長をお伝えします。

出願日は12月15日(2007年の場合)で、1st、2ndの間ですので注意が必要です。また、ヘルスケアに関連したエッセイ2本を追加で書く必要があります。書類選考を経て2月初旬にInvitation OnlyでInterviewの案内が来ます。Interviewは通常のAdmission Interviewに加えてBEPのPanel Interviewがあるので十分な対策が必要です(詳細は“特殊なインタビュー”の項)。Invitationと合格者の数を考慮すると、これに招待されてかつ実際に行けば合格可能性はかなり高いと思います。3月末に合格通知があり、4月中旬までの意思決定を促されます。私は事情がありBEPの合格を放棄しMBAだけの入学としましたが、これは特殊なケースでネゴシエーション次第なので注意が必要です。

特殊なインタビュー

通常のMBAインタビューと大きく異なる点は以下の通り。

  1. On-Campusであること
  2. MBAとBEPの両方のインタビューを受ける必要があること
  3. BEPのインタビューはパネルインタビューであること

なぜOn-Campusかというと、理由はBEPのパネルインタビューにあります。5人の面接官を相手とした同時インタビューなので、実際に会う行う必要があります。テレカンファレンスも可能だとは言われましたが、Visitを強く勧められました。とてもシビアな面接だったので、Face-to-faceでちゃんと質問の意図等を汲みながらできる方が好ましかったので、私はビジットしてよかったと思います。なお、パネルインタビューはFaculty、Alumni、Studentから構成される5名の面接官に囲まれて行うもので、45分の面接時間が与えられます。Why BEP? Dual?等のノーマルな質問に加えて、研究内容(私は抗がん剤の研究をしていたので)に関する突っ込んだ質問や質疑応答の時間があります。パネルのバックグラウンドが多岐にわたる分、質問はバラエティーに富んでいて一人に対峙するよりもつらい面接でした。
このインタビューには最低2日間を要します。流れは以下の通り。
1日目:午前中→MBA Admissionとの面接
夜→BEP招待者やFaculty、Studentとの懇親会
2日目:午前中→BEP Panel Interview

他の受験校

ヘルスケアプログラムに絞っていたので、MITの他にWharton Health Care Management、UC Berkeley MBA/MPH、Johns Hopkins MPH/MBA等を受験しました。MITを選択した理由は、①BiotechのDepartmentは世界最高レベルでかつ100Kなど交流の機会に富むこと、②Bostonがバイオテックの街でアカデミアやベンチャー、製薬企業とのネットワーキングの場所としては最も相応しい、等です。

体験記 (5)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 女性
年齢 30歳 (2008年9月現在)
学歴 理学部+理学系研究科
職歴 コンサルティング(4年3ヶ月)

Why MBA?

学者の道を辞めて、コンサルティングファームに就職して3年。
そろそろコンサルタントとしての自分の成長に限界が見え始めた。
ひとりのビジネスパーソンとして、もっと幅のある人間になりたいと思ったのがきっかけ。

またコンサルタントとしてハイテク業界などのイノベーションマネジメントや、組織改革の仕事に関わっていたことが多く、「継続的にイノベーションを市場で成功させ続けられる企業って何が必要なのか?」にずっと興味があった。
プロジェクト中は忙しく、なかなか自分の考えてきたことをまとめる暇が無かったので、MBAに行って学術的なバックグラウンドを得て、研究をしたいと考えていた。
だから、MBAはイノベーション研究の強いハーバードかMITに行きたいと考えていた。

コンサルティング、という仕事を通じて、大企業の経営や組織改革に携わり、民の力で日本の経済を再生することを長期的にもやっていきたい、と考えていた。コンサルタントとして4、5年が過ぎた今のタイミングで体系的にイノベーション論を勉強し、自分の考えを元に論文などにまとめておくのは、常に経営のインサイトをクライアントに与えられるコンサルタントになるためには重要だと思った。

Why Sloan?

  1. 上記の理由でイノベーション研究がしたかったので、イノベーションマネジメントのクラスは数も多く、教授の層も厚いMITは最高の環境だと思った。実際、授業も工学部の学生やMedia Labの研究者も参加する刺激的なものが多くて満足。今は指導教官も見つけて、2年生から研究を本格化しています。
  2. 小さな頃から科学者を目指していたので、コンサルタントになった今も、MITは憧れの学校だった。MITの白いドームを間近に見たときは、ずっと憧れてた学校に来たんだ、と感動しました。
  3. ボストンは治安が良く、女性の一人暮らしでも安心して住める。安心して住めれば、当然勉学にも集中できるわけで。
  4. 歴史・芸術が好きなので、アメリカの中では歴史も古く、音楽や美術館なども充実しているボストンの学校に行きたかった。ボストン美術館、ボストン交響楽団、プリマスやオールドビレッジなどの歴史ある地域を訪ねるのも息抜きには最高です。
  5. 同期になった日本人メンバーに会ったときに、「この人たちと2年間過ごすのは楽しいかも」と思った。日本人同士だと何かとイベントを一緒にやったりする機会も多いので、

受験スケジュール

2007年4月 TOEFL受験開始(この時点でR28 L30 S20 W26というスコアだったが、以後Speakingの点が上がらないため8回受け続ける)
2007年5月 GMAT受験に向けて予備校に通い始める
2007年6月末 GMAT受験1回目。610点。やはり予備校に通うだけじゃダメと痛感し、まじめに勉強を始める
2007年8月初 GMAT受験2回目。690点。会社の休みを一ヶ月取って、GMATの勉強に専念。690点なら良いか、と思い、GMATの勉強はやめ、TOEFLの点確保に集中する。
2007年9月 余りにTOEFLの点が上がらないので、AGOSのスピーキングのクラス二つを同時受講。
2007年10月 GMAT受験3回目。710点
2007年10月 TOEFLで漸く109点(R29, L29, S22, W29)を確保。
2007年10月 エッセー開始
2008年1月 Sloan 2nd Round出願、その他4校出願。
2008年4月 合格!

GMAT

予備校などに通わないと全く勉強しないだろう、と思っていたので、GMAT勉強開始時から予備校に通いました。結局仕事が忙しく、時間が無いので、短期間で点数が上がるような勉強法を教えてくれる予備校に行くのが一番効率が良いと思っています。会社の先輩の多くがAGOSの中山先生を薦めてくれたので、そこに行きました。

Verbalの点が上がらず苦労しました。
(一回目のスコアは数学51点(満点)なのに、Verbal21点という悲惨なものでした) ということで、Verbalのことを書きます。

Verbalは、
– Sentence Correction (SC) いわゆる文法
– Reading Comprehension (RC) いわゆる読解問題
– Critical Reasoning (CR) 論理展開の正しさを問う、変わった読解問題
に分かれています。

その中でSCはやればやるほど点数が上がるので、とにかく問題量をこなすこと。
私はオレンジと紫の過去門を、それぞれ4回ずつやりました。

CRも同様で、問題のパターンが決まってるので、解きなれれば、聞かれているポイントがすぐに分かって、短時間に解けるようになり、その分、読解問題(RC)に時間をまわすことができるようになります。

RCは単語力の強化→あとは英文をとにかく毎日読んで読みなれる
しかないかと思ってます。

幣ブログにも多少書いたので、参考にしてください。
SC:http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/9868ee4a11d3fe364e218cd926f5b646
RC;http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/a32dd8892c945757aed8f5ab6dafce59

Essay

私はエッセイを書き始めたのが遅く、出願締め切りまで2ヶ月しかなかったので、この2ヶ月間は死にそうでした。寝てもさめてもエッセイのことを考えていましたが、ハーバードなど出願締め切りが早い(12月末)学校は、本当に満足のいくものが出来上がったとは思ってません。
今まで特に留学経験も無い日本人だと、2ヶ月で3、4校書き上げるのはきつい。(出来る人もいるでしょうが)
やはりもう少し早い時期から余裕を持って書き始めることをお勧めします。

エッセイを書くにあたっては、英語で考えることに慣れているひとで無い限り、英語で書き始めることはお勧めしません。
まず、中身を論理的に構成すること。イイタイコトを短い言葉で表現できること。ここまでは日本語でやることをお勧めします。書くことは考える行為。書くことで、初めて自分の考えが深まるのです。だから、自分が普段物を考えるのに使っている言語を使って、とことん考え抜くことは最初は大事だと思っています。

具体的には次の4つについては、Native Languageである日本語でちゃんとやるのが良いと思います。

  1. エッセイに何を求められているのかを把握→ 他のエッセイ事例を読みこんで、どういうことを書けばよいか見極める。また、自分の志望校のエッセイ出題を全て読み、各学校別に、何を書くべきなのかを把握。
  2. 人に自分を批評してもらって、自身を客観視する→自分の上司や同僚に時間をとってもらって、フィードバックをもらう。友達や家族にも、自分の長所・短所などを表現してもらう。そうすることで、自身を客観視し、何が自分にとって自然なのかがわかる
  3. 自分は何者なのかを一文で語れるまで、自分の将来像・自分史を練り直す→これが日本語で出来るまで、英語を書き始めるのは止めた方が良い、とすら思う。英語は、キーメッセージが重要。日本語でも一文のキーメッセージで書けないものを、英語で書けるわけがない。
  4. 学校ごとに、エッセイのキーメッセージを構造化→通常エッセイは、ひとつの学校から3本から6本くらい出題される。よってエッセイ全体であなた自身が表現されていることが大切。各エッセイで問われていることへの答えを1,2行であらわし、それを並べて構造化し、エッセイ全体のバランスを考える
    ここまで終わったら、英語であっても、割とすらすらと書き始めることが出来ると思います。

そして、その表現を何度も書き直して、読んだ瞬間に何が書いてあるか分かるほど、こなれた英語に直していくのが鍵。Essayカウンセラーはこの時点で使うことをお勧めします。
詳しくは 幣ブログのMBAエッセイ準備
1. 本を読む  http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/ec987339c7b23759f154ffb3ffa545c3
2. 自分を客観視する http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/05fb1da70d27f9374252465a3599a2d5
3. 自分を端的に表現する http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/23f0f21748fb1052b61cc72d7aa42761
4. エッセイを構造化する  http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/20b65fb65e843dd4f6e8e3a10f2d63b4

MITのエッセイは、将来の夢や希望について語らせるよりも、「あなたは何をしてきた、何者なのか」を書かせるものが多いです。その意味でも、社会人経験が長い人ほどMITのエッセイは書きやすく、また書いているうちに、自分が何物なのかがよーくみえてきます。
複数のMBAを受験する場合、最初に書いてもいい学校だと思います。

Interview

来日したアドミッションから面接を受けました。だいたい30分間くらいの面接でした。
部屋に入ると、ラテン系の俳優みたいにかっこいい面接官がいて、緊張が解けました。

面接では、「エッセイに書いたことは分かっているから、それ以外のことで話してほしい」と言われ、
最近のリーダーシップの経験、リードを取ろうとして失敗した経験、他の人やグループ・組織に知識を共有した経験など、Essayのトピックと似た内容を、異なるエピソードで語るように求められました。
そのときに、どのように感じ、考え、行動したのか、ということをVividに語ることが求められます。

語り始めると、何故そう考えたのか、など次々と自分の思考を掘り下げるような質問をされます。
それに対して、論理的に順を追って相手にわかりやすいように説明するのは大切だと思います。

準備の際、Essayをもとにして話をするつもりで、準備を進めていたので、結局最近のプロジェクト経験に関しての話ばかりすることになってしまいましたが、「何故そう考えたか・そういう行動を取ったのか」という質問に対する答えは、つまるところ自分の性格や価値観、分析・行動パターンに起因するので、結局同じ答えに行き着くわけです。
なので、Essayで書いたネタについて、深く掘り下げておいたのも、意味があったと思っています。
面接官は、ネタそのものではなく、ネタを通じてその人の価値観や考え方などを見ているわけですし。

それから、面接の最後に併願校及び志望順位を聞かれました。
私は当時4校受けており、HBS、MIT、その他の志望順位だったので、とっさに嘘をつけない性格であることもあり、正直に答えました。
「イノベーションの研究をやりたいと思っているので、その分野の教授陣が幅広い、他校も予備で受けているが、MITとハーバードのどちらかだと考えている。」

と答えると、MITとハーバードの志望順位を聞かれて、
「ハーバードはビジネススクールとしては一般的に評価が高いし、その結果、世界から最も優秀な学生が集まっており、その分刺激が大きいだろう。だからもし両方に受かったら、恐らくとても迷うが、ハーバードに行くと思う。しかし、私はEssayにも書いたように小さい頃から科学者になりたいと思っていて、MITはその頃からの憧れの学校だ。今はコンサルタントというビジネスの道を選んでしまったが、心の中ではMITに心底行きたい、と思っている。」
と答えたところ、
「MITからHBSの授業を受けに行っている学生はたくさんいるよ。MITに来たらそうしたらいいよ。」
と言われて面接が終了。