Class of 2012

# 業界 学部 入学時年齢
1 コンサルティング 30
2 政府系金融機関 27
3 投資銀行 26
4 商社 32
5 証券 政治経済 29
6 IT 34
7 都市銀行 教養 27
8 官庁 32
9 都市銀行 30

体験記 (1)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 30歳 (2010年8月現在)
学歴 法学部
職歴 コンサルティング 7.5年

はじめに

私は、今回合格する二年前にもMBA受験をして一回失敗し、一度は「もういいかな」と思ったものの、海外関連の仕事・トレーニングへの参加を通してもう一度受験することを決心し、今回MITに留学することになりました。

Why MBA?

  1. コンサルを5年程度やっていく中で、下記のようなモノの必要性を感じMBAを志すようになりました。
  2. 海外ビジネス・ビジネス文化への慣れ・経験の蓄積:外人とガチンコで勝負する、根本的な「外人の考え方」を理解して彼らをどうマネジメントしていくか・付き合っていくかを習得する必要性を強く感じた
  3. 固有のスキル:仕事でDevelopできるスキルの範囲が限定的だということが明らかになり、いくつか勉強してみたい分野(ファイナンスなど)が出てきた
    リーダーシップのあり方・実践:特に弊社の海外トレーニングのトレーナーをやった際に、外人とのリーダーシップスキルの違い(個人としても、日本人一般として見ても)にショックを受けた(考え方の面でもリーダーシップ志向が非常に強く、かつ実践的なTacticsも豊富)

Why Sloan?

Sloanに進学することにした理由は(まだ行ってないので真偽はともかくとして)
1. 「具体的に」持って帰れるものが大きそう:比較的Academicな知識などもしっかり教える+TangibleなTopic(ファイナンスとかOperationとか)に強い
1. Matureなイメージ (日本人の年齢層などはハーバードなどとは大きく異なる=HBSはきわめて若い)
1. Bostonの街はきれいでいいところ

受験スケジュール

前述のとおり、2007年に一回出願し落ちているので、2009年の出願はスコアなどを流用してかなりスケジュールは楽でした。また、一時期会社の関係で海外赴任をしており、毎日10時出社の17時帰宅、という生活をしながらGMATの準備をしたなど、特殊要因が多く参考にしにくいと思うので詳細は省きますが、結局2007も2009もR2で出願(特に理由はありません)という前提で…

  • Essayは一番時間のかかるところですが、8月~9月くらいに大まかにストーリーを決めて=一般的なお題について第一稿を書く。10月以降カウンセラー(結局使えなかったけど)、知り合いに見てもらいながらBrush-up。12月半ばからEssay edgeを使って仕上げに入る
  • 推薦状は大体Essayの内容が決まってから12月初旬頃に上司にお願いに行ったが、遅いと怒られた(+エッセイに関してもかなりインプットをたくさん貰えたため、もっと早くすればよかったと反省)
  • TOEFL/GMATのスコアは従前から留学をなんとなくは考えていたこともあってそれまでに準備を終えていた

といった感じでした。忙しさに波のある仕事の特性を生かしてスコアは早めに出せたので一般的なスケジュール・忙しさに比べると楽だったとは思いますが、やはりエッセイは二回ともかなりぎりぎりになりました。

TOEFL

一応外資に勤め、海外での仕事に接する機会も多かったものの、入社当初は「受験英語のTOEICは845点だが会話はベルリッツ初級コース」という所から色々勉強し、最終的にはMBA受験に関しては英語は特に問題ないレベルになりました。やったこと・ポイントを挙げるとすると:

  • 単語力がない状態でリスニングとかリーディングとかやっても意味は全くない。TOEFLテス英単語3800を3300位までしっかり覚えることがスタート地点
  • リスニング:TOEFL用のリスニング教材で、CDの量が多いものを2~3買ってきて全部繰り返し聞く+シャドウイング(CDの音と同じスピード・イントネーションで発音を追いかける)。自分の口で発音できる音は絶対に聞こえます。後は、CNNにケーブルテレビで加入してみたり、PodcastでWallStreet journalを聞くなど、教材より一段速いNativeの音も聞いてみる努力はしました
  • リーディング:量がすべて。TOEFLの過去問(PBTも含む)+問題集を2~3冊+ネットの新聞とか、とにかく英語A4で2~3ページの読み物を読む(わからない単語は最初は飛ばして後でチェック)
  • スピーキング・ライティング:特に対策などしなかったのでわかりません。上記をしっかりやってある程度英語ができるようになってからは仕事で英語を使うことも多かったので、慣れがあると思います。

海外の教材かつ古いですが、Deltaが出しているTOEFL模擬テストは、CD一枚に12回分の模試(CBTですが)が入っていてかつリスニングのシャドウイングがやりやすく便利でした。iBTだけでなくてCBTとかPBT時代のものでも何でもたくさんやった方がよいと思います。 後は、時間をいかに作れるかが肝になりますが、私の場合は早朝出社前に二時間を合計半年近く続けたりした時期が非常に有意でした。

GMAT

かなり得手不得手があると聞きますが、中学受験を思い出すようで個人的には得意だったので、過去問(オレンジ色の分厚いやつ)を短期間で答えを覚えてしまうまでやったら何とかなりました。後は、当日集中できる環境・体調管理などが重要と感じました。

Essay

二年前に全滅したのは、EssayかInterviewのどちらかの問題だと認識していて、苦手意識は非常に強かったです。新卒コンサル・今後もコンサル、男性、基本ドメというきわめて差別化しづらいセグメントに入ってしまっていたため悪戦苦闘しました。苦闘の結果、やるべきことは ①自分はこんな人間(CapabilityとAmbition/考え方からみた将来性) ②XXな理由でMBA ③XXな理由でYY校(こっちの欲しいもの+貢献できること) をシンプルかつ骨太なロジックで語る=読んだあとに上記三点が頭に残るようにする ことだと最終的には理解しました。

  1. 自分はこういう人間で、他人とこう違う、を具体的かつ簡潔に書けるようにする。会社の先輩などに、何が自分に関してExceptionalなのか、なぜ・どういう場面でそう思ったのかなどを聞きながら明確化+エピソード肉付け
  2. MBAの理由は外人から見てもStraight forwardに。日本人から見てシンプルすぎるくらいでも、わかりやすさが重要
  3. 学校のことを具体的に知っていることが大事。出身の先輩などに話を聞けるとベスト。通わなくても誰もが知っているようなことから一歩進んで、具体的に役に立ったこと、他校との違いを感じた点などを聞き出して、盛り込んでいく。キャンパスビジットもできればよいのかも知れませんが、上記「一見さんがしらなそうなこと」を探しに行くという視点は大事だと思います。(私はしませんでした)。これがしっかりできた学校はうまくいきましたし、不十分との認識がある学校はやっぱりそれなりでした

適当なエージェントなどを使って内容を相談するよりも、日本人で卒業生・MBAホルダーの人を何とかみつけて、何度もしっかり見てもらうほうがよいと思います。名前は伏せますが私が始めの受験のときに使ったエージェントは、別に各学校に詳しくもない外人が、米国で売ってるMBAの本を読みながら英語を直してくれるというLow qualityさでした。

Interview

基本的には英語のリスニング・スピーキング能力が一番のネックと思いますが、加えてやったほうがよいと思ったことは:

  • 聞かれそうなことをリストアップして、Key messageを頭に入れておく
  • あまり日本人的で理解されにくい物言い・考え方は見せない…欧米人になったつもりでシンプルにわかりやすく話す
  • 欧米流の挨拶・しぐさを織り込んで、欧米社会への適応力・慣れをアピールする(強い握手、基本笑顔の対応、大きい声・ジェスチャー、はじめと最後の社交辞令など)

最後に

思い返しても、もう繰り返したくないプロセスです(結局二回やったわけですが…)。受験生の皆さんは大変だとは思いますが、頑張ってください。

体験記 (2)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 27歳 (2010年8月現在)
学歴 法学部
職歴 政府系金融機関 4年

Why MBA?

  • 金融機関として顧客の経営課題に対する解決策を提供するためにファイナンスを深めつつGeneral Managementを幅広く学ぶため
  • 今後世界で伸長するであろう分野(ヘルスケア、クリーンエネルギー等)に対して経営・金融面で貢献するべく最先端に自分の身を置き世界の潮流を肌で感じるため
  • アジア(特に中国)で今後キャリアを歩むにあたって、国際ビジネス感覚を養い生涯のネットワークを築くため

Why Sloan?

  • 米国内・海外でのコンサルティングプロジェクト等の実践の機会が豊富
  • 1学年400人程度と少人数でありチームワーク重視の校風
  • ビジネスプランコンテスト等でのSloan以外の学生との協働
  • 中国での知名度の高さ
  • ボストンという立地(街の雰囲気、ハーバードとの単位交換、日本人コミュニティの存在)

受験スケジュール

2009年1月:TOEFL勉強開始
2009年1月:TOEFL第1回
2009年5月:GMAT勉強開始
2009年5月:キャンパスビジット(西海岸、中西部のみ)
2009年8月:GMAT第1回
2009年8月:TOEFL第11回:出願スコア(T106:R29/L27/S23/W27)
2009年9月:エッセイ執筆開始(Round One Admissions Consulting)
2009年10月:GMAT第2回
2009年11月:GMAT第3回:出願スコア(T680/M50/V32/AWA5.0)
2009年11月:1stラウンド2校出願
2009年12月:GMAT第4回
2010年1月:2ndラウンド7校出願(Sloan含む)
2010年3月:Sloanインタビュー@東京
2010年4月:Sloan合格

TOEFL

トップスクール合格の目安である100/105点以上の合計スコアが中々出ず、当初予定のゴールデンウィークまでに100点突破するという計画が狂い結果的にGMATが準備不足となる等、非常に苦労しました。原因はSpeakingとWritingのスコアの低迷でした。SpeakingはDonald Miller氏の個人コースを受講し、メリハリのある構成、例を交えた具体性というポイントを押さえることで点数が上がり、同様の手法をWritingにも応用した相乗効果で105点以上を獲得することが出来ました。

GMAT

TOEFL以上に苦しみ目標点数まで最後まで届かなかったためアドバイス出来る身ではありませんが自分が気付いた対策は以下の通りです。

  • Math:近年難化していますが、オフィシャルガイド以外の難易度の高い問題を数多くこなすことでほぼ満点を取れるようにする
  • SC:Y.E.S.(吉井先生)になるべく早く通い基礎を身に付け、あとは問題数を多くこなす
  • CR:オフィシャルガイドを繰り返し解き特有の解法に慣れる
  • RC:知らない単語があっても読み進め要旨を掴む速読力を上げ、本番でも投げ出さず得点源とする
  • AWA:TOEFL Writingと同様、フレームワークを押さえた後は具体例を2,3個書き説得力を増すのと同時に文字数を稼ぐ

GMATは短期決戦です。準備と本番ともに集中して臨むことが一番の成功法だと思います。そのため業務でへとへとになる週の後半ではなく、可能な限り月曜日に受験日を設定し週末は睡眠を良く取り万全の体調で受験出来るようにしました。

Essay

MBA受験の中で最も重要な要素だと思います。ある意味これまでの全ての経験と人間性が問われているため、人によって内容は千差万別ですが、私がエッセイを書く上で気をつけたのは以下の点です。

  • 具体性:現在の仕事での経験と実績、過去の学生時代のNGOインターン、キャンパスビジットで見聞きした体験、MBA後のキャリアで成し遂げたいこと、全てにおいて具体例を交えて書きました。具体例を交えることで、臨場感と説得性、そして他の受験生との差別化が図ることが出来ると思います。
  • 学校へのContribution:アドミッションが重視しているのは学校へのFitと将来のPotentialであり、その上で、この人物がどう貢献出来るのかが評価されていると感じました。SloanのエッセイはWhy MBA?, Why Sloan?という一般的な質問がないため、具体的な経験を通じて、どう感じ、どう行動し、今後どのように活かしたいのか書くことで自分を表現し、Fit, Potential, そしてContributionが出来る!という意思をアドミッションに対して明確にすることが良いと思います。
  • 論理的な構成:各問500文字、1ページで自分の熱い思いを簡潔かつ分かり易い内容・構成にすることを心掛けました。私の場合は、学生時代の活動、現在の会社への入社動機、現在の業務と問題意識、MBAを志すに至った背景、ビジネススクールで体得したいもの、そして、MBA後のキャリアプランに一貫性があり相手を説得出来るだけのものであるかどうかを常に意識して書きました。もちろん、これまでの業務内容からの転換を図ることもMBAの動機のひとつですが、その場合は、何故別の業務をしたいのか、何故その分野を志すのかを明確にすることが求められていると思います。

Interview

来日したアドミッションと面接をしました。日本人卒業生との面談にも増して、情熱的にかつ論理的に話すことで自分がどれだけあなたの学校に行きたいかを伝えられるかが勝負です。また、志望度の高さを裏付けるためのKiller Questionsも入念な準備が必要で、実際は時間的な制約から1, 2つの質問のみですが、5つ質問を用意して臨みました。
Sloanのインタビューは他とは異なり、所謂「behavioral interview」です。(1)エッセイに書いた内容以外について話すこと、(2)Why Sloan?, Career Goal等の一般的な質問は一切されないこと、(3)過去の経験について具体的かつ簡潔に例を交えて話すこと、(4)答えについて、何故その行動をとったのか、結果どうなったのか、周りの反応はどうだったか、掘り下げて質問されることが特徴です。エッセイ以外の具体例を搾り出すのは苦労しましたが、Sloanのインタビューの前日に半年以上取り組んできた案件をプレスリリースしたことから、「今まさに自分が主導してきた案件についてブルームバーグをはじめとするメディアが取り上げている。」とプロジェクトの詳細についてリアルタイムの業務体験をつぶさに語ることが出来たのは幸運でした。

最後に

受験中は出来るだけ多くの人と会い、質問をぶつけ、熱く語る時間を出来るだけ見つけるようにしました。こうして得たネットワークは、単にMBAについて知識を深められるだけではなく、自分が本当は何をしたいのか熟考すること、そして数多くの友人を得ることにもなりました。また、現役学生、卒業生はいつも真摯に質問に答えくれ、ビジネススクールがいかにタフ(!?)で素晴らしいものであるということを話してくれました。本当に親身になって相談に応じて下さり、何度も「ビジネススクールの学生はなぜこれほどまで親切でしかもデキるアドバイスをくれるんだ!」と感激したことを覚えています。求めれば必ず響く、ビジネススクールはそんな場だと思っています(まだ授業は始まっていませんが・・・)。皆さんが素晴らしい出会いに恵まれることを願っています。

体験記 (3)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 女性
年齢 26歳 (2010年8月現在)
学歴 法学部
職歴 投資銀行 3.5年

Why MBA?

金融マーケットで働いてきた中で、特に外資のマーケットの世界では特定の職種でスペシャリストになるような道しかないため、スペシャリストよりもよりジェネラルに様々な角度から物事が見れて判断できる柔軟な人材になりたいと考えました。その点、MBAではファイナンス、マーケティング、オペレーション、ストラテジーなど様々な勉強ができることに魅力を感じました。また、仕事の中であまりにも実務に追われるばかりで、基本的なファイナンスの知識を置き去りにしてしまった気がしたため、一からファイナンスを勉強し直す良い機会だと感じました。

Why Sloan?

  1. すでにある金融以外でのネットワーク作りをしたいと思ったため、こてこてのファイナンススクールよりもコンサル出身者の多いMITに興味をもった。
  2. 人数が比較的少人数で学生が協調的な雰囲気がありそうだと感じた。
  3. NYCにもアクセスしやすい東海岸の都市で、ボストンは規模的にも素敵だと思った。
  4. 在学生・卒業生が魅力的だったこと。
  5. Lab系の授業で企業にコンサルを提供したりする実践的な授業に興味をもった。

受験スケジュール

2009年2月TOEFL、GMAT開始 その後TOEFLは毎月受験
2009年7月GMAT受験開始
2009年8月TOEFL出願スコア獲得
2009年9月エッセイ作成開始
2009年10月GMAT出願スコア獲得
2009年10月―11月4校出願(1st round 及び2 nd Round)
2009年12月 1st Round 出願校合格
2010年12-1月 Sloan含め3校出願
2010年4月 Sloan合格
GMATとTOEFLの勉強がかぶるのは避けたかったので、TOEFLは8月に点を出し、その後GMATの勉強に集中できる環境を作ることで、エッセイを始めることができました。1st Roundでの出願を狙うにはぎりぎりのスケジュールでした。

TOEFL

  1. SpeakingとWritingのみ予備校に通いました。Speakingはそもそもどのような質問がでてくるのか、それにどう答えるべきなのか等形式から良く分からなかったため、またWritingに関してもListeningとの混合問題のようなものに対する答え方が分からなかったため、受講しました。特にWritingに関してはテンプレートを使ったおかげで迷いがなく書けるようになったのでテストの際に時間に余裕もでき、受講してよかったと思っています。
  2. Reading, Listening, Speaking, Writingの点数を揃えることに苦労しました。Speakingの点数が良い時には何故かReadingが悪くなったりしたので、全ての点数を揃えられるように、1カ月に2回受験して数をこなし、試験に慣れ、点が出るのを待ちました。

GMAT

  1. 予備校にてverbalを一通り学ぶ(2カ月コース)
  2. その後は独学でverbal, mathともに、official guideを解く。特に時間配分が一番のキーだと感じたので、時間は常に測って解く。Mathに関しては実際の試験問題の方が難しく感じたので、知り合いからmathの問題を分けてもらいひたすら解く。これを2カ月間ほど平日朝と週末にかけて解く。スピードをつけることと問題に慣れて直感的に解けるようになることが重要なので、問題数をこなしました。

Essay

  1. エッセイカウンセラーにかなり頼って進めました。ストーリーとなるビジネスでの経験、ボランティア、アクティビティ等の課外活動についてや学生時代の経験等をシェアし、私が書いたエッセイをベースにしてそれを書き直していただく程度のことですが、エッセイカウンセラーは経験故に、エッセイの課題が求めている内容を分かっているため、どういった内容の話を書くべきかについて把握しているだけでなく、文章構成に関しても的確な指示をくれ、インパクトのあるエッセイに仕上げてくれます。
  2. 手順としては、初めに長めのエッセイを書き、そこに自分が書きたいと思うことを字数を気にすることなく落とし込みました。その後、ある程度カウンセラーと整えた後、出願校に合わせて適切な字数に揃えて出す感じにしたため、無駄に時間をかけることなく仕上げることができます。
  3. エッセイだけでなく、application form での質問事項等に応えることを考えると、プライベート、ビジネス問わず書けるネタは多い方が良いので、早めに自身の人生観、キャリア等を振り返り、なぜMBAなのか、その後のキャリア目標はといった一貫性のあるエッセイを心がけることで説得力のあるエッセイが書けると思います。

Interview

MITの場合、エッセイの内容とは違うことを話してくださいという条件がつけられるので、エッセイ、インタビューともによくある質問(リーダーシップ経験、チームワーク経験、成功体験、失敗経験等)に対しては、たくさんのネタを準備しておくことが重要です。本番では、想像もしなかったような質問がなされることもありますが、ネタさえ多く頭の中に入れておけば、どんな質問にも答えられるようになります。そして、何度も口に出してインタビューの練習をすると、本番でも同じように答えることができました。
また、インタビューでは、人を見る、社交性を見るという点もあると思いますので、あまり緊張しすぎずに笑顔でリラックスして挑むことも重要なのではないでしょうか。

最後に

GMATやTOEFLの点が思ったように出なかったりと途方のなさに落ち込んだりすることもあるかと思います。私は私費での留学のため、途中まで会社のチームメンバーにも秘密で勉強していたこともあり、エッセイを書いていた時期には仕事中に恐ろしい睡魔に襲われて言い訳ができなかったり、いつもだったら行っていた飲み会を訳の分からない理由で断ったり等とつらい時期もありました。でも、合格発表を知ったときの嬉しさは格別です。全ての努力は必ず報われるということを信じて頑張ってください。

体験記 (4)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 32歳 (2010年8月現在)
学歴 法学部
職歴 商社 9年

Why MBA?

生涯のテーマ(気候変動問題)に関し、それまでの自分のアプローチ(排出権)に限界を感じ、本格的なシフトを起こす為の方法論を身に付ける必要性を感じた為。

Why Sloan?

  1. ファイナンス・アントレプレナーシップ等にバランスよく強い。
  2. Sustainability Certificate導入等、気候変動/エネルギー関連への注力傾向が強い。
  3. Sloan内は勿論、MIT内で自分のテーマに関わる人脈を広げられる。
  4. Harvard Kennedy Schoolの授業を取ることが出来る等、政策誘導と民間事業化の関係を自分の中で再整理できる機会が多い(不肖ながら某省の政府委員を務めていた為、同関係の改善に使命感あり)

受験スケジュール

2009年3月 社費派遣決定 / TOEFL 106点
2009年4月 GMAT勉強開始(独学)
2009年5月 GMAT 1回目 650点 / Y.E.S.に通学開始
2009年6月 GMAT 2回目 710点
2009年7月 Essay準備開始 (フルブライト奨学金 及び 1st Round向け準備)
2009年10月フルブライト奨学金面接
2009年12月フルブライト奨学金受給決定
2010年1月 MITインタビュー (Off campus)
2010年2月 MIT Sloan合格(その他1st Round出願校は、合格/WL/不合格様々でしたが、MIT Sloanに合格したので受験終了しました)

TOEFL

TOEFLは独学で受験しました。海外在住経験が無いことも影響してか、最後までSpeakingに苦労し、結局スコアを十分に上げることは出来ませんでした。

GMAT

 GMATも当初独学で勉強を始めました。夜は仕事の関係で必ずしも時間を自由にコントロールできない為、自分で完全にコントロールできる朝に準備を進めることとし、数ヶ月限定で朝5時に起きて集中的に勉強しました。
  3週間勉強して初めて受験してみたところ、650点と目標スコアに届かなかった為、Y. E. S.のSC対策コースに通い始めました。 予習復習を徹底すれば最低単位である8回の授業でも十分に効果を感じることが出来、素晴らしい授業でした。幸い2回目の受験で710点を取れ、Verbalも37点だったので、Quantitativeでもう少し伸ばせそうな感じはありましたが深追いせず、早い段階でGMAT受験は卒業しました。
 GMATは、基礎の正確な理解と、準備期間中及び受験当日の集中力が非常に重要だと思います。短期間で必ず点数を伸ばせるタイプの試験ですので、焦らず、あきらめず頑張って下さい。

Essay

MITのEssayは、特に変化球も無く、書きやすいものばかりだと思いますが、文字数が比較的少なめである一方、自分がそのときどう考え、どう行動したのかを織り込むことが大切なので(Interviewだけでなく、Essayに於いても自らのmind set / actionの実例を説明することが効果的だと思います)、字数制限との折り合いを付けるのに苦労しました。

Interview

 1月に来日したAdmission Officeの担当者から、ホテルでinterviewを受けました。予定より30分ほど早く、待ち合わせ場所付近で偶然出会った為、心の準備が整わないまま予定より早くinterviewを始めることとなりましたが、(過去の様々な体験記で記載されている例とは異なり)私のinterviewerは大変気さくで表情も豊かだった為、relaxしてinterviewを進めることが出来ました。
 他校のinterviewに比べて特徴的だったのは、とにかくinterviewerがたくさんメモを取ることです。メモを取っている間はinterviewが中断されることもしばしばあるので、最初は、話の「間」が崩れるような気がして不安になりましたが、メモを取る為の中断自体は全く問題ないそうですので、御安心下さい。
 Interviewerとは、合格後のMIT SloanでのAdmission Eventで再び出会いましたが、やはり大変friendlyで、私にとってはMIT Sloanに進学先を決めた理由の一つです。

最後に

MBA受験プロセスは大変ですが、自分のこれまでとこれからを見つめ直す価値ある時間だと思います。「楽しむ」という所まではなかなか至らないまでも、前向きに取り組めるチャレンジですので、皆さん頑張って下さい。

体験記 (5)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 29歳 (2010年8月現在)
学歴 政治経済学部
職歴 証券 7年

Why MBA?

2年前まではMBA受験は全く考えていませんでした。しかし、自分が勤務する会社が急速に海外拠点を強化したことに伴い海外拠点とコワークする機会が増え、将来的に組織をリードする人材となるためには海外での経験が欠かせないと考え、MBAの受験を志願しました。。

Why Sloan?

  1. 地に足の付いた実践的な方法論
    Sloanでは、経営戦略を机上で論ずるだけでなく、実際に手を動かして分析を行ったうえで結論を見出すという実践的なアプローチが取られていることを在校生の話から伺いました。将来的に組織をリードする人材になるためには、陳腐化しやすい机上の空論を論ずるよりも、どのような環境においても応用的に考えることが出来る思考を身につけるほうが有益であると信じていたため、Sloanの”Mens et Manus (Mind and Hand)”という信条に共感しました。
  2. ファイナンスやオペレーションズマネジメント分野でのトップの評価
    ファイナンス分野でSloanが高い評価を受けていることに加え、オペレーションズマネジメント分野でトップの評価を受けていることも、Sloanの受験を決めた大きな要因です。金融業界で得てきた知識を深堀するだけでなく、自分の顧客となる製造業の考え方を学ぶために、生産・物流管理についてハイレベルな経験が得られることが魅力となりました。
  3. 適度なサイズと協力的な校風
    1学年約350人という適度なサイズは、同級生とのネットワークを構築するために最適であろうと考えました。また、日本人学生の数も、「多すぎず、少なすぎず」という程度のため、日本人だけで群れることもなく、一方で困ったときは日本人同士で助け合えるという点も魅力でした。 また、在校生と会う中で、トップスクールの中では最も協調的な方が多いという印象を個人的には持ちました。実際に、数名の卒業生に話を聞いても、皆が口をそろえて同じことを仰っていたため、Sloanの強い特色なのだろうと確信しました。

受験スケジュール

2009年2月 TOEFL初受験
2009年7月 予備校でGMATの学習を開始&カウンセラーをアポイント
2009年9月 GMAT初受験
2009年11月 TOEFLスコアメイク終了
2009年12月 エッセーの本格的な作成に着手
2010年1月 GMATスコアメイク終了(ギリギリのタイミング)
2010年1月 MIT Sloan、他1校の出願
2010年2月 他2校の出願
2010年2月 キャンパスビジット
2010年3月 面接(東京)
2010年4月 MIT Sloanより合格通知受領。他校は辞退。

TOEFL

Reading:Barron’sの問題集で演習をこなしただけでなく、継続的にTIME等の英字雑誌を講読することで、読むスピードが劣化しないように注意しました。

Listening:TOEFLのリスニング用の教材を速聴しながらシャドウイングすることで、本番の試験の際にあせらなくなるよう訓練をしました。シャドウイングする際には、闇雲に口真似をするのではなく、しっかりとリアルタイムで意味を理解できるように努めました。

Speaking:テンプレートに頼りすぎず、淀みなくしゃべれるよう、継続的に英会話学校のマンツーマンレッスンを使いながら訓練しました。

GMAT

Math:インターナショナルマスアカデミーの通信講座を3回ほど解きました。完全な文系人間のため、全く勉強しないわけにはいきませんでしたが、日本人にとってはそれほど難しくないと思われます。

Verbal:AGOSで受講したうえで、Official Guideを解いて問題パターンを習得しました。SCでは、我流の解き方にならないよう、また、回答の意味を本当に理解するよう、各選択肢が正解・不正解となる理由を他人に明確に解説できるレベルにまで、解法を考えました。また、試験直前には、GMAT PrepやGMAT KINGを用いて、PCの画面上で問題を解くことに慣れるようトレーニングしました。

Essay

SloanのEssayは他校のものと大きく傾向が異なるため、取っつきにくい印象を受けてしまいがちですが、実際には難しいことはありません。むしろ、自分らしさがしっかりと出せる設問が多く、創意工夫が求められるため、SloanのEssayを書いている時間が最も楽しいと感じました。また、カバーレターもEssayと同様に重要な書類ですので、短いレターの中に多くの要素を効果的に盛り込めるよう念入りに作成する必要があります。私の場合、”Why MBA” “Why Sloan” “Career Goal”といった他校のEssayでは典型的な質問に対する答は、カバーレターの中に盛り込みました。

Interview

全ての設問に対して想定問答を用意することは非効率的であると考えたため、いくつかのタイプに分けて「いい話」を整理して用意しました。これにより、多少質問が違っても、自分のネタのストックの中から話を選び出すことができました。また、自信を持って回答するため、カウンセラーとのモックインタビューを頻繁に行いました。なお、Essay同様、SloanのInterviewは独特のBehavioral Event Interviews(BEI)によって進められますが、恐れることはありません。

最後に

受験勉強中は、多くのプレッシャーに押しつぶされそうになることもあるかと思います。実際、私もプレッシャーに負けそうになることもありました。しかし、そのようなときでも、多くのSloan在校生・卒業生にアドバイスを頂きながらモチベーションを維持し続けることができました。自分も受験生の皆さんのお役に立ちたいと思っておりますので、相談がありましたら遠慮なくJapan Clubにコンタクトいただければ幸いです。皆さんの合格を応援しています!

体験記 (6)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 34歳 (2010年8月現在)
学歴 文学部
職歴 IT 9年

Why MBA?

IT企業の企画部にて、M&Aを活用した事業拡大を推進する中で、今後は海外企業との資本提携・マネジメント能力が必須と考えるようになり、それを得る手段としてMBAを目指すことを決意しました。具体的には以下の3つを考えていました。

  • クロスボーダーM&Aのための戦略策定・ファイナンス知識の習得
  • 買収企業に出向し、マネジメントするための経験・能力の向上
  • 技術を活かした新規事業開発のための経験・能力の向上

Why Sloan?

直近の自分の業務(M&A)から将来の目標(事業開発)までを考えたときに、それらをトータルで一番バランスよく学べるところとして、Sloan が最もマッチしていると考えました。また、卒業生・在校生が皆物事に真摯かつ気持ちのよい方で、受験中最も多くの方にお話をお伺いした学校であったため、直感的にもフィットを感じました。

  • 事業サイドからM&Aに携わっていたため、コーポレートファイナンスに強みを持っていること
  • テクノロジーベースのアントレプレナーシップに強みを持ち、かつそれがハンズオンで学べること
  • 将来インターナショナルビジネスを志向しているため、多様かつマチュアなクラスメイトが集まる環境で学べること
  • ある程度の都会であること

受験スケジュール

08年 1月 私費留学を決意し、TOEFL勉強開始。
08年 5月 GMAT勉強開始。
08年11月 エッセイ作成開始。
08年12月 キャンパスビジット 。
09年1~3月 受験。
09年 5月 会社派遣が決定し、1年後に再受験することになる。
09年10月 受験。
10年 2月 合格通知受領。

TOEFL

基本的に参考書を買い独学でやりました。まずウォームアップとして、インプット系のリーディングとリスニングから取り組みました。そして英語に慣れてきたところでアウトプット系のスピーキングとライティングを始めました(実はその2つの上達に時間がかかるのですが、いずれにせよ地力がないとアウトプットもできないため)。

ちなみに各セクションに通底するトレーニングは、とにかくボキャブラリーです。これがスポーツで言うところの体力に当たるため、実は最重要です。知らない単語がたくさん出てくる長文では集中力がすぐに途切れてしまうし、リスニングではそもそも知らない単語は聞くことができません。スピーキング・ライティングでも、自分のトータル英単語数の20%程度がアウトプットできる範囲だと言われるので、こちらも分母を増やさないことには上達も難しいです。私の場合は、旺文社の『TOEFL英単語3800』をひたすら覚えていきました。また、smart. fmというサイトで、ボキャブラリービルディングを毎朝早めに出勤してやることで、単語力(おまけにヘッドフォンをつけるとリスニング力も)が上がった気がします。

TOEFLは不思議と何度受けても同じような点数が出る、自分の英語の実力を正確に測定されてしまうテストという印象です。ある点からは劇的な進歩は難しいですが、結局はストレートな語学の試験なので、継続しているとやればやっただけの結果がついてくるはずです。受験回数の制限がないため、最後は各セクションで、自分にとってのベストパフォーマンスが揃うのを待つという、スロットマシンのような感じになるかもしれません。いずれにせよ語学はいくらやってもやりすぎということはなく、留学後にダイレクトに効いてくるスキルと捉えて地道に取組むのがよいと思います。

GMAT

基本的に参考書を買い独学でやりました。オフィシャルガイドとPrep、wlimitsのみです。苦労せずに済むならそれに越したことはありませんが、これでもかというくらい苦しむ人もいるものがGMATで、私の場合もかなり苦労しました。 自分の手応えと、スコアが必ずしも一致せず、しかもやればやるほどスコアが上がるというものでもない、ある意味いい加減な試験だと思いますが、本当は実力がある人が点が出ないことはあっても、その逆はないという、ラッキーショットが極めて効きにくい設計になっています。

最後のテスト当日、心がけていたことは以下の2つです。

  • 余計なことを考えず、目の前の問題だけに集中すること
  • QuantitativeとVerbalの75分の試験中、それぞれ必ず2回は集中力が切れるため、その瞬間を自覚しもう一度入れ直すこと GMATは袋小路に入ると、既存の問題は全て見尽くし、変な既視感を持ってしか解ける問題がなくなってしまうことが問題です。出題も採点も得体が知れないブラックボックスであるが故に、本番は余計に恐怖感が増しますが、とにかく愚直に準備に取り組むことが唯一の道と考え、短期集中で臨むのがよいと思います。

Essay

カウンセラーを活用しました。エッセイは、とりあえず文字に起こし、それを第三者の目から意見をもらい叩いていくことで、初めて具体的かつ説得力のあるものになっていくと思います。これが正解と言うものはなく、例えば複数のカウンセラーからフィードバックをもらうとそれが一致していないこともよくあります。私の場合はいろいろなアドバイスを集約すると逆につぎはぎのようになってしまう恐れがあると考え、一人のカウンセラーを全面的に信頼して書いていきました。

キャリアが長くなるとエッセイに書けるネタは増えるのですが、難しいのは、自分のこれまでの行動に一貫性を持たせることです。1つ1つの決断と段階移行については論理をもって説明できるのですが、それが連なってみた時に、節目節目でちぐはぐな決断をしてきたように見えてしまいます(そして事実はそのとおりかもしれなません)。しかしそれでは読み手の共感を得ることはできないため、過去の決断の連続を通じて、自分という人間の芯が浮かび上がって見えるか、通底するメッセージを意識して、強調すべき点の取捨選択を繰り返していきました。

私は、まずは「自分が悔しかったこと」を徹底的に振り返り、その後「自分がわくわくすること」を掘り下げました。それによって、自分が大切にしているものが危機に晒された時、やりたいことに対し能力が及んでいないと感じた時、過去現在の延長にある将来の夢、そのギャップを埋めるための手段としてのMBAが一直線になるように心がけました。 特にSloanは、個々のエッセイで何を感じ、考え、どう行動したか、を具体的に書くよう求めてくることが特徴です。意思決定の拠り所となるような価値と、実際に行動を起こした経験から学んだこと、それを深いレベルで振り返り、うまく伝えられるとよいと思います。

Interview

カウンセラーを活用しました。最後の関門であるインタビューを乗り切るポイントは、とにかくトレーニングに尽きると思います。エッセイで書いたネタの再整理・追加とモックインタビューを繰り返す中で、少しずつ自信がついていったと感じています。

ベースのトレーニングとしては、エッセイで書いたことを口頭でスムーズに話せるようにするのですが、それが思った以上に難しいです。書くことと話すことは別物と思いました。典型的な質問を確認し、話すコンテンツを選択、伝え方を設計し、熱意が伝わるようにデリバリーの練習をしました。とりわけ重要なのは、伝え方の設計だと思います。つい文脈や事実を詳細に話してしまいがちなところですが、なぜその経験が自分にとって重要だったかと、そこから何を学んだかに焦点を置いて伝えられるとよいと思います。

SloanのインタビューはBehavioralと呼ばれるもので、一般的なMBAインタビューとは少し異なります。過去の経験について、エッセイで書いていないことを話すよう求めてくるため、まずそれを用意し、あとは端的に伝わるようアウトプットを繰り返しました。あとは、何名かの先輩方から伺っていたとおり、私の場合もWhy Sloan?は聞かれなかったので、最後に自分から伝えました。

最後に

長い受験準備は、正直に言ってとても苦しいものだと思います。私自身さぼりたくなったり、気持ちが折れそうになることも多かったですが、そんな時、心の一番根っこにある想いを確認することは、とても大切になると思います。私の場合は、自分の人生において手遅れにならないうちに、一度は海外で生活したいということでした。実際に私が出会った卒業生、在校生の方々も、その多くが、ロジカルに研ぎ澄まされたWhy MBA?の他に、(言語化されているかどうかは別として)実に生々しい「だって行きたかったんだもん!」レベルの想いを持っていました。またもうひとつ大切なことは、ないものねだりをしないことだと思います。周りで海外経験があるとか、特別な経験を持っているとか、現在の業務がMBAに直結しているとか、受験中そういう人の話を聞くとうらやましく思うことがありましたが、結局のところそれを自分が得ようと思ったところで不可能なので、コントロール可能なことに集中するよう心がけました。ぜひ受験を乗り越え、皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。

体験記 (7)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 27歳 (2010年8月現在)
学歴 教養学部
職歴 都市銀行 4年

Why MBA?

大学時代にアメリカ地域研究と国際関係論を学んでいた経験から、銀行業務を通じて国際経済に貢献したいという思いがありました。過去4年間は国内での融資関連業務が中心でしたが、いつかは海外展開の企画や海外拠点でのマネジメントに携わりたいと考えており、それに必要な能力(多国籍チームにおけるリーダーシップ能力や、Marketing, Organizational Process等幅広い分野の知識・スキル)を効率良く身につけることの出来るMBAを目指すことにしました。

Why Sloan?

  1. G-Lab等のTeam Projectが豊富で、会社に戻ってProject Managementを行うのに必要な実践的スキルセットを身につけられる。
  2. Entrepreneurship (大企業における社内Entrepreneurshipを含む)研究に力を入れており、将来、海外での新規事業立ち上げを行う上でのヒントを得られる。
  3. Organizational Process 分野に定評があり、硬確な業務を重んじる組織文化を維持しながら、海外での新規ビジネスを加速するProactiveな風土を作る上でのヒントを得られる。
  4. Finance にも強く、業務で培ったFinanceスキルの幅を広げ、深めることが出来る。
  5. 比較的小規模(1学年350人程度)かつタイトなコミュニティーで、居心地が良い。
  6. 学部生時代にアメリカ地域研究を専攻していたため、歴史あるボストンに来たかった。

受験スケジュール

2009年02月 社費派遣決定。
2009年03月 TOEFL勉強開始。TOEFL1回目受験(80)。
2009年05月 GMAT勉強開始。出願戦略ゼミ開始。
2009年08月 GMAT 1回目受験(710, 3.5)。Fulbright Scholarship 出願。
2009年09月 GMAT 2回目受験(710, 4.0)。Essay等に 集中するためGMAT受験終了。 TOEFL 6回目受験(102)。その後も受け続けるが伸びず、これが最高スコアに。
2009年10月 1st round校 1校出願。Interview対策開始。
2009年11月 Fulbright Scholarshipおよび1st round校Interview。
2009年12月 Fulbright Scholarship合格。
2010年01月 1st round校合格。2nd round 校4校(含むMIT)出願。
2010年02月 2nd round校(MIT以外)Interview。
2010年03月 MIT Interview。2nd round校(MIT以外)結果通知。
2010年04月 MIT合格。。

TOEFL

Reading, Writingは、学部生時代の卒論執筆を英語で行ったため、高得点を狙えそうでしたが、Listening, Speakingは、海外生活経験が皆無のため、伸ばすのに時間がかかるだろうと思われました。

そのため、早期にTOEFLの基礎を固めた上で、その後はGMATやEssayと並行してListening, Speakingに取組み、少しずつスコアアップをするのがよいと考えました。3~5月にかけてAgosの講座を集中的に受講し、Listeningの勉強の仕方、および、Speakingのテンプレートを学びました。同時に、「TOEFL TEST ワードパワー5000」を3周し、語彙力を増強しました。その後は、i-podでListening 問題を聞いてシャドーイングしたり、CBT時代の過去問を用いてSpeakingの解答練習をしたりすることを地道に繰り返しました。

結果としては、9月下旬に漸く100点を越えるスコアを取るが出来ました。

1回目(03月下旬): Total 80 (R22, L23, S17, W18)
2回目(05月上旬): Total 97 (R30, L22, S17, W28)
3回目(06月上旬): Total 97 (R30, L23, S20, W24)
4回目(06月下旬): Total 97 (R30, L25, S17, W25)
5回目(09月上旬): Total 99 (R29, L26, S19, W25)
6回目(09月下旬): Total 102 (R30, L23, S22, W27) ←MIT以外への出願スコア
7回目(11月上旬): Total 100 (R30, L24, S19, W27)
8回目(11月下旬): Total 100 (R27, L25, S20, W28)

MITの出願においてはTOEFLスコアの提出は必須ではないため、私は提出しませんでした。
MIT以外の学校の出願においては、6回目の受験スコアを提出しました。

GMAT

TOEFLに時間がかかりそうだったため、GMATは短期集中で終えることを目標として取組みました。Mathについては、5月にマスアカデミーの教材を取り寄せ、1ヶ月でざっと終え、VerbalおよびAWAについては、5~8月にかけてAgos(中山先生他)の講座を受講し、配布された問題集を繰り返し解きました。

受講直後に受けたGMAT試験では、
1回目(08月上旬): Total 710 (Verbal 36, Math 49), AWA 3.5
2回目(09月上旬): Total 710 (Verbal 34, Math 50), AWA 4.0
という結果だったため、AWA4.5以上を目指すべきが悩みましたが、以下の理由からGMAT終了を決意しました。

  1. AWAは4.5以上あった方が良いと一般的に言われているが、4.0でも許容されるらしい。
  2. Writing 能力に問題がないことは、Essay(やTOEFLのWriting スコア)でも示し得る。
  3. AWA0.5点アップのために時間を使うよりEssayやTOEFLに時間を投入したほうが有意義。

結果として、どの出願校でもAWAスコアやWriting能力が問題になることはありませんでしたし、この判断のおかげで、Essay作成に時間をかけ、職務経験の少なさをカバーするEssayを書くことが出来ました。 MBA受験においては、「どう勉強するか」も重要ですが、「何を切り捨てて時間を有効活用するか」「早期にEssay等にとりかかるべく、スコアメイクは適当なところで打ち切ってしまう」という観点も重要ではないかと思います。

Essay

私は社費の他、Fulbright Scholarship からも支援を得ていますが、8月にこのFulbright Scholarshipの出願書類提出期限があり、Essayを1セット書き上げました。TOEFLやGMATが終わっていない段階でEssay作成も並行して行うのは非常に大変でしたが、Fulbright出願用Essayと多くのビジネススクール出願用Essayは(Why this school? の代わりにWhy Fulbright? を書く点が相違しているものの)Goals, Why MBA?, Strengths等を書く点は共通しており、後者の出願書類を作成する際は大いに楽になりました。「Fulbright Scholarship等の奨学金 に関心があるもののテスト勉強で忙しいから諦めようか」と考えていらっしゃる方は、上記のようなEssay準備のペースメーカー的意味合いからも、奨学金出願を諦めないほうが良いと思います。

私は、Fulbright, 1st round, 2nd round の何れもAgosのカウンセラーから指導を受けました。週に2回程度カウンセリングを予約し、毎日Essayを書かざるを得ないように自分を追い込みました。

MITの出願書類においては、(Cover letter にGoals やWhy Sloanを盛り込むべきであるものの)Essay そのものは将来のGoalsではなく、「過去にどのような場面でどのようにStrengthsを発揮したか」を中心に問うています。こうしたStrength系のEssayでは、学校が重視するStrength(例えばTeamwork能力)について、自社の人事評価上のCompetencyレベル定義(Teamwork能力が最高ランクというのは、●●の場合に、■■の方法で、TeammateをMotivateすることが出来る社員を指す、等)を参考にしながら、過去の自分の行動をどのように表現したら自分のStrengthをうまくサポートできるかを考えると良いと思います。また、過去の「行動」の背景にあった自分の「考え」を説明することも重要です。

Interview

Agosのカウンセラーから問われた質問やClear Admitに掲載されている質問に対して、回答を用意しました。MITのInterviewは、過去の行動から自分のStrengthsを説明するBehavioral Event Interview形式のため、Strengths系のEssayに近いメモを、Essayで使わなかったエピソードを用いて多数書き起こし、これを簡潔に話す練習を繰り返しました。

また、Interviewの準備段階では、Agosの出願戦略ゼミで知り合った仲間とMock Interviewを繰り返し、お互いの良い表現方法やTipsを共有しました。自分がInterviewer役を務めることで、Interviewerの視点を理解することも出来ますし、予備校のカウンセリングと異なり時間無制限に練習を続けられるため、これはとても良い学びの機会でした。

最後に

合格迄の道のりは長かったですが、プロジェクトマネジメント力・同じ志を持って闘った仲間・周囲の支え等、数多くの財産を得ることが出来ました。合格までの期間も、広義の「留学」経験と位置付け、是非、楽しんで下さい!

体験記 (8)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 32歳 (2010年8月現在)
学歴 工学部 (院)
職歴 官庁 6年

Why MBA?

  • 今後のクリーンエネルギーや先端技術分野における事業化の戦略と手法、そのために必要かつ有効な政策的支援のあり方を研究し、その後の産業的拡大に貢献したいと考えたため。
  • ファイナンス、アカウンティング、オペレーションなど、理論的枠組の勉強を十分にしないままに、関連する実務を先行して経験することが何度かあったため、留学を機に、世界トップレベルの学習環境で最先端の理論と実践を整理しておきたいと考えたため。
  • 不確実性と成長制約条件が強まる中で、企業経営という観点からリーダーシップやジェネラルマネジメントの能力を高める必要があると考えたため。
  • MBA在学中に培われる海外のトップビジネス人材との交渉術やネットワークは、今後自分の組織でのキャリアステップを積んでいく中で、様々な難しい交渉の打開を助けるとともに、新たな職務の可能性を広げることができると考えたため。

Why Sloan?

  • イノベーションを核とした事業拡大や新事業創出、産業の発展に関わる研究で世界トップレベルに位置するため。
  • 経済学と経営学の双方に跨る研究分野で世界的に著名な教授陣が在籍しており、他のMBAと一線を画しているため。
  • 経営に関わる理論と実践をバランス良く習得できるカリキュラムが組まれているため。
  • 在校生が皆、エネルギーに溢れつつもスマートかつ協調的であり、学問以外にも得られるものが大きいと確信したため。

受験スケジュール

2008年11月 TOEFL受験。その後約一年間にわたり、10回以上受験
2009年7月 GMAT1回目受験
2009年8月 アゴスのTOEFL対策講座を受講(ビデオ講座)
2009年9月 GMAT勉強開始(独学)
2009年10月 GMAT2回目受験
2009年11月 GMAT3回目受験。スコアメイク終了
2009年12月 出願校最終決定、エッセイ執筆
2010年1月 Sloanを含む5校に出願
2010年2月 Sloanキャンパスビジット
2010年3月 Sloanインタビュー
2010年4月 Sloan合格

TOEFL

リーディングはあまり苦手ではありませんでしたが、英単語はアルク出版の単語集を使って地道に覚えました。私の場合、文章の意味が完全に理解できていても選択肢を選び間違える場合があったため、設問に対してどの選択肢が正解になるのかという点も意識して、市販の参考書をやりました。
リスニングは、市販の参考書についているCDを繰り返し電車の中で聞き続けました。週末はこれに加え、Wall Street Journalのオンライン購読で視聴できるニュースクリップを聞いて、native speedに耳を慣らしました。
ライティングとスピーキングは点数が頭打ちの感があったため、アゴスのビデオ講座を受講しました。
私の場合、TOEFLは最後に点数が伸び悩み、GMATよりも苦労しました。TOEFLは勉強を始めてから目標スコアに到達するまで一気に駆け抜けた方が良いと思います。私は一時期、TOEFLの勉強と受験を3ヶ月ほど中断してしまった時期があったのですが、その後は全く点数が上がらなくなってしまいました。

GMAT

オフィシャルガイドだけで勉強しました。Quantitativeは安定して高点数をとれると思いましたが、問題集は一通りやっておきました。Verbalは初受験の際にはあまりに分からなすぎて少々落ち込みましたが、GMATは正解を選ばせるのではなく、英語として最も「不自然でない」表現を選ばせる問題だということを理解できてからは、点数が上がり始めました。

Essay

TOEFLとGMATで苦しんでいたこともあり、エッセイはかなりスロースタートでした。9月の時点で、自分のキャリアに対する考え方やこれまでの人生経験、それらの連続性などをワンフレーズでメモ紙に落としこんでおくくらいのことしかしていませんでした。
10月に入ってから、カウンセラーとの対話を通じて自分のコアコンピタンスやコアバリューを浮かび上がらせていきました。個別のエッセイを実際に書き始める前に、この作業はやっておいた方が良いと思います。
12月になってからようやく出願校のエッセイの課題をリスト化して整理し、自分の中でどのテーマと対応させていくかという戦略を練りました。それが粗方でき次第、エッセイを一気に書き下して、カウンセラーとの対話を通じて内容を更に磨いていくというプロセスを経ました。

Interview

1月に一通り出願が終わってから、インタビューに呼ばれることを想定して、多岐にわたる想定問答を自作し、淀みなく言えるように練習しました。質問のレパートリーは、カウンセラーやClear Admit Wikiを見て抽出しました。Skypeを利用するオンライン英会話サービスも何度か活用しました。
3月下旬の実際の面接では、かなり細かい部分を聞かれました。例えば、ある改革を実行しようとして「自分が部局内の全ての課の同意を取り付けた」と言った際に、「実際にはどういう風にして同意を取ったのか?会議のようなものを開催して関係者を一堂に集めたのか?それとも個別に説得してまわったのか?そうしたのはなぜだ?」と言ったような掘り下げ方です。

最後に

私は結局予備校に通わなかったので(※ビデオ講座を除く。)、MBA受験仲間と呼ぶべき人はいませんでした。また、自分の組織内にもMBA受験経験者がそれほど多くなかったため、限られた情報量の中で少々苦しい戦いを強いられていました。
それでも受験を諦めなかったのは、日本にいるMBA(特にSloan)卒業生や、現地にいた日本人在校生に心から尊敬できる方が多かったこと、そして彼らが、私の「想い」に対してとことん親身になってアドバイスをくださったことなどがあったからです。
これから受験を志す方も、長く苦しい道のりが続くこともあるかと思います。仕事を続けながら勉強時間を捻出するのも非常に大変だと思いますが、決して諦めないでください。(1)自分の想いを貫き、(2)そのための努力を惜しまず、(3)最後まで諦めない人に、結果はついてくると思います。

体験記 (9)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 30歳 (2010年8月現在)
学歴 法学部
職歴 都市銀行 5年

Why MBA?

会社に入る前から漠然と海外留学をしたいと考えていましたが、現会社に3年ほど働き、自分でも仕事を回せるようになり、また銀行業務もある程度把握し始めた時期に、一旦外に出て、Hard/Soft Skill、及び巨視的な視点を得たいという思いを強くして、MBAを志しました。また、一旦リセットして、仕事・自分を見つめ直したいという思いもありました。

Why Sloan?

  1. MIT Sloanというbrand
  2. 充実し、かつバランスのとれた授業
  3. 卒業生、在校生のfriendlyさとlogicalさ

受験スケジュール

2009年1月:受験プロセス(GMATの勉強)を開始
2009年4月:GMAT受験、GMAT終了
2009年6月:TOEFL受験、TOEFL終了
2009年7月以降:各種大学説明会に参加
2009年10月:1st Roundで5校出願→MITもこのタイミング(1st Round)
2009年12月:MITからdeferredの通知
2010年1月:2nd Roundで3校出願
2010年3月:MITからインタビュー招待
2010年4月:MIT合格、進学を決定

TOEFL

TOEFLは基本的に独学で勉強しました。まずは、単語を有名な3600で第三章まで暗記した後、R・Lについては市販の問題集を解きました。もともと、仕事で英語を使う部署であったこともあり、R・Lについては、市販の問題集の繰り返しである程度点数を伸ばすことができました。一方、Sは正直あまりトレーニングをしたという記憶はありませんが、以前より、Lのトレーニングでシャドウイングをしており、意味を考えながら英語を話すことに慣れることで対応できたと記憶しております。WはJackという、月200ドルで添削サービスを提供しているカウンセラーを利用して、ひたすら毎日書く練習をしました。

GMAT

こちらも独学で準備を進めました。Vは、TOEFLと同様に単語集をやって基礎体力をつけた後に、OG・Kaplanの問題集を解きました。QはOG、およびマスアカデミーの問題集を解きました。また、仕上げとしてPrepを受けました。OGについては、Vは本番と同様の難易度、Qは本番より易しめという印象です。特に、Qは、過去に数学で受験を経験されておられる方にとっては特に難しい試験では無いようですが、あまり数学に触れていなかった方は予備校に行く方がスコアメイクの近道のように思います。思うに、GMATは①TOEFLのリーディングで25点以上ある②過去に受験で数学を勉強している、の2点両方に当てはまる方であれば、早期に攻略できるテストだと思いますので、TOEFLよりも先に終了させることをお勧めします。

Essay

「過去3年間の経験」という縛りで苦労される方も多いと思いますが、小生もその一人です。もっとも、Essayで大事なのはAchievementの派手さではなく、たとえAchievementは小さくてもそれにどこまで深い関与、考察ができているかが勝負だと思います。小生の場合は、Cover Letterで簡単に自分のAchievementとWhy MBA, Why MITをまとめ、その他のエッセイでテーマごとに「リーダーシップ」と「チームワーク」の要素を織り交ぜながら書き上げました。

Interview

MITのInterviewは、ご存じの通り「エッセイで書いた内容以外の」「過去の体験の掘り下げ」をいかに伝えきるかが勝負となります。小生の場合は、まず各種のサイト(Accepted .com等)で過去どのような質問があったかを調べた後、自分のレジュメで記載したAchievementのエッセンスを考えて、できるだけ一つのAchievementで色々なテーマの質問に回答できるように準備しました。また、棒読みになるのを避けるべく、おおまかなストーリーのみ頭に入れ、細かな点はその時の自分のフィーリングに任せることにしました(自分を信じました)。

最後に

受験プロセスは長いと思いますが、多くの人と知り合い、また自分を見つめ直す絶好のチャンスです。是非、様々な出会いや勉強、エッセイを楽しんで頂きたいと思います。