Class of 2015

# 業界 学部 入学時年齢
1 保険 工学(院) 30
2 都市銀行 34
3 コンサル→起業 工学 27
4 証券 経済 29
5 銀行 27
6 通信/IT 情報学(院) 32
7 輸送機器 工学(院) 30
8 金融 会計/金融/経済 29
9 通信 工学(院) 34
10 金融 工学(院) 29

体験記 (1)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 30歳 (2013年9月現在)
学歴 工学部 大学院
職歴 保険 6年

Why MBA?

入社以来、主に資産運用戦略やアセットアロケーションの立案といった実務を通じ、ファイナンスや会計面からのアプローチを中心に物事を見てきましたが、これまで経験したことのない問題や抽象的な問題に対して、適切な答えを導け出せない自分にもどかしさを感じていました。その点において、マネジメントやリーダーシップ、組織論といった幅広い分野を含めた知識・経験を体系的に習得するとともに、このような問題に対するアプローチを実践的に繰り返し学ぶことができるMBAに大きな魅力を感じました。加えて、自社がM&Aを通じて海外進出を加速させる中、Post Merger Integrationを担える人材になりたいと考え、MBAを目指すことを決意しました。

Why Sloan?

  • 人、コミュニティ:在校生や卒業生の方との交流を通じて、MITSloanは他のビジネススクールと比較してもmatureでcollaborativeな人々が多く、志の高いクラスメートとお互いを尊重しながら切磋琢磨できる環境であると感じ、自分もそのコミュニティの一員になりたいと強く思うようになりました。
  • 実践的なプログラム:理論と実践のバランスに重点を置いたMIT Sloanのプログラムに大きな魅力を感じました。具体的には、講義やケーススタディでの授業に加え、G-LABやL-LABといったAction Learningを通じて、学んだ内容を実践する機会が豊富にあることが、私にとっては重要なポイントでした。
  • 世界中に広がるネットワーク:世界中に広がるMITSloanのAlumniネットワークは、卒業後も自分にとって大きな財産になると感じました。また、日本の会社から社費で派遣される自分にとって、特に日本での強いAlumniネットワークがあることも魅力に感じました。
  • MITやボストンへの憧れ:直接MBAとは関係ないのですが、理系出身の自分にとってMITは憧れの学校であり、いつかMITで学んでみたい!という思いが学生時代からありました。また、大学・大学院とで都市工学を専攻していたため、ボストンの歴史ある美しい街並みに魅力を感じていたこともMIT Sloanを第一志望に考えた理由の1つです。

受験スケジュール

  • 2012年3月:社内選考合格、TOEFL勉強開始
  • 2012年6月:GMAT勉強開始
  • 2012年8月:エッセイ準備開始、GMAT初受験
  • 2012年10月:GMAT2回目
  • 2012年11月:1st Roundへの応募(2校)、キャンパスビジット2校(含むMIT Sloan)、GMAT3回目
  • 2012年12月:GMAT4回目、TOEFL・GMATのスコアメイク終了
  • 2013年1月:2nd Roundへ応募(8校)、インタビュー準備開始
  • 2013年2月:インタビュー5校
  • 2013年3月:キャンパスビジット2校、MIT Sloanインタビュー(@東京)
  • 2013年4月:MIT Sloan合格受領

TOEFL

純ドメの自分にとって、TOEFLは最も苦労したものの1つです。ただ苦労しながらも、3月の初受験時の82点から始まり、計20回以上の受験を経て、12月にやっと目標の105点に到達することができました。自分の点数推移をみると、勉強した分だけ徐々に点数が上がってきていましたので、TOEFL受験においては、必ず結果が出ると信じて最後までモチベーションを保つことが何より重要だと思います。その点で、以下に述べるようなDonaldやAGOSで勉強仲間を見つけ、情報交換をしながら一緒に試験に取り組むことは、モチベーション維持に大きな効果があると感じました。
以下では、各セクションの私の勉強方法を簡単に紹介させて頂きます。

  • Reading:文章の読解にはそれほど苦手意識がなかったため、TOEFLテスト英単語3800のレベル3までの暗記やLONGMANの問題を解くだけで、それほど勉強に時間は割きませんでした。
  • Listening:問題集はAGOSの教材を中心に取り組んでいましたが、通勤電車の中などで毎日podcast(Moment of ScienceやScientific American)を聞いていたことが、結果的にスコアアップにつながったと思います。Listeningは受験する回によって、自分が聞きとりやすい内容/聞きとりにくい内容がありますので、一定程度のレベルに達したら、ある程度回数を受けることもスコアアップを狙う上では有効だと思います。また、細かいtipsですが、TOEFL受験の当日に早起きしてListeningの練習をすることも、耳を慣らすのに効果があると感じました。
  • Speaking:最初はAGOSの教材や市販の教材(TOEFL TEST対策iBTスピーキング)を使いながら勉強していましたが、なかなか点数が伸びず、途中からE4TG(Donald Miller)に通っていました。Donaldの戦略は強力で、結果的にSpeakingのスコアは急激に伸びました。ただ私の場合は、申し込みが遅く9月からのスタートであったため、もっと早くから取り組んでおくべきでした。
  • Writing:Independentタスクについては、Jackのテンプレートを受験仲間から譲り受け、それをそのまま活用する事でスコアが安定しました。Integratedタスクについては、結局はListeningができないことには点数が出ないわけですが、聞きとった内容を書き下す段階で点数を落とさないよう、AGOSのテンプレートをベースとしつつ、Web TOEFLの添削コースで時間内に仕上げる練習を重ねました。

GMAT

TOEFLと比べると、短期間の勉強でスコアアップが期待できる分、モチベーションを維持しながら勉強に取り組むことができたように思います。TOEFLと比べて点数のブレが大きいため、スコアが出なかったからといって一喜一憂せず、気持ちを切り替えて次の回に臨むことが、結果的に良い結果につながるように思います。
各セクションの私の主な勉強法は以下のとおりです。

  • Verbal:短期間で結果を出したかったため、塾はYESとAGOSに通い、市販の教材(Manhattan GMAT)を集中的に取り組みました。YESで解く問題は、古いGMATの問題が多く、現在の出題傾向とは異なるものも多いですが、基本的な答えの導き方を身につけるには最適な塾だと思います。私の場合は、最近の傾向をつかむために、Manhattan GMATを利用していました。なお、RCについては、本番で高得点圏にいると、信じられないほど難しい問題が出てくるため、時間を掛けすぎないように時には捨てる覚悟で取り組みました(SCとCRで点数が取れれば、結果に致命的な影響はないように感じました)。
  • Math:理系出身だったこともあり問題自体は難しく感じなかったため、マスアカデミー(いわゆるマスアカ)の教材を一通り解くことで、点数は安定しました。
  • AWA:受験仲間からMEISTERのテンプレートを譲り受け、それを時間内に使いこなす練習をしました。また、Official Guideの巻末にAWAの問題一覧があるため、これを利用して問題を見た瞬間に反論が少なくとも3つは思い浮かぶようにしました。
  • IR:IRが新しく導入された初年度であり、当時は各ビジネススクールともIRを重視しない方針を発表していたため、Manhattan GMATの問題集を一通り解く程度の勉強に留めました(現在の状況については各自ご確認ください)。

Essay

Essayについては、Round One Admissions Consultingをカウンセラーとして利用しました。費用は決して安くないですが、スケジュールに融通が利く点やMBA受験をトータルでサポートしてくれる点には満足しています。ただ、Essayの内容を濃いものにするためには、やはり自分自身を深堀りしていく以外に方法はありませんので、カウンセラーにOKと言われても、自分が納得いくまでとことん取り組む必要があると思います。MIT SloanのEssayは、他校と比べて特徴的な点が多いと思いますので、以下では私がMIT SloanのEssayを書く際に留意していたことを何点か述べさせて頂きます。

  • Cover Letter:MIT SloanのEssayでは”Why MBA?”、”Why Sloan?”、”What are your career goals?”といった内容は問われませんので、私の場合はそれらをCover Letterに盛り込みました。しかしながら、その場合には文字数の制限が非常に厳しいものになります。私はMIT Sloanには2nd Roundで出願したため、その時点では、これらの典型的な質問に対する答えは自分の中でほぼ固まっていました。ですので、「要するにポイントは○○だ」ということを繰り返し自問自答することで、答えのエッセンスのみをCover Letterに書くように心がけました。
  • Essay:MIT SloanのEssayのお題は、Behavioral Questionと呼ばれる、自分の過去3年以内の経験に基づいて「自分が○○だったときに、どのように考え、どのように行動したか」を述べるというものです。このEssayを書く上で私が重要と思うポイントは、聞かれている質問に対していかにピッタリな答えを用意できるかということです。複数校のEssayを書いていると、自分のアピールポイントを説明しやすいネタを使い回したい衝動に駆られますが、MIT Sloanのお題はかなりspecificであるため、お題から少しでもズレていると全く意味を成さなくなってしまいます。現に私の場合も、それまで用意していたネタがMIT SloanのEssayのお題にやや合わなかったため、ゼロから書き直すこととなり、結果的に1校目と同じぐらい時間をかけてEssayを書き上げました。

Interview

Essayと同じくRound Oneを利用しました。MIT SloanのInterviewでは、Essayと同じくBehavioral Questionが問われますので、40問程度のお題に対してSTAR方式を使った自分なりの答えを用意し、本番でどのような質問が来ても対応できるよう徹底的に準備を行いました。結果的には、Behavioral Questionは1問だけで、他はすべてオーソドックスな質問でしたが、入念に準備をしたことで、過度に緊張することなく、余裕を持って受け答えができたと思います。

最後に

MBA受験においては、TOEFL・GMATやEssayといった面にどうしても気をとられがちですが、一番大事なことは自分に合った学校を見つけることだと思います。当たり前ですが、同じMBAを取得するにも大学にって学ぶ環境は大きく異なります。在校生や卒業生、Admissionメンバーとの交流を通じて、皆さんが心の底から行きたい!と思える学校をぜひ見つけてください。もしその学校がMIT Sloanであったなら、それに勝る喜びはありません!
1年間に亘る受験勉強は想像以上につらいものでしたが、ビジネススクールへの合格は、今持っている目的意識を実現させるための1ステップに過ぎないと思っています。どうか皆さんもご自身の高い目標に向かって妥協することなく、最後まで走り抜けてください。その過程には、必ずや合格という結果がついてくることと思います。皆さんの充実した受験生活とその後のご活躍を心からお祈りしております!

体験記 (2)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 34歳 (2013年9月現在)
学歴 法学部
職歴 都市銀行

はじめに

第一志望はMITとし、10校に出願(内5校合格、4校不合格、1校withdraw)。結果オーライですが、出願した10校の内、ランキング上位5校中4校が不合格だったため、自身の受験戦略が正しかったかどうかは全く自信がありません。また、幼少期(10歳-12歳)に海外在住経験あり、現職務でも英語を日常的に使用していたため、中途半端に英語ができたことで手を抜いてしまった部分があり(ボキャブラリおよびinterview対策)、どこまで皆さんの参考になるかわかりませんが、かなり本音で書きましたので、時間があればご一読ください。

Why MBA?

勤務先の海外M&A戦略に携わりたいと思い志望。これまでの経歴(法人営業→法人企画→海外人事)を鑑み、社内でのjob changeをイメージ。

Why Sloan?

  • 校風(collaborative, matured, innovation)
  • 立地
  • ランキング

受験スケジュール

  • 2006年~2008年 社内公募3年連続不合格(2009-2010は一旦休止)
  • 2011年6月 社内公募応募・TOEFL 107(他校出願スコア)
  • 2011年12月 社内公募合格
  • 2012年5月 GMAT580(Q49/V20)
  • 2012年9月 GMAT620(Q49/V26)
  • 2012年10月 GMAT620(Q49/V25)
  • 2012年12月 GMAT700(Q50/V34) → Sloan 2ndラウンド出願
  • 2013年3月 Sloan 面接
  • 2013年4月 Sloan 合格通知受領 

TOEFL

運良く早い段階で107(R28/L27/S24/W28)が出たので、あまり深掘りはしていません。まずはR/L/Wを安定させることがポイント。Sはネイティブでなければ、運の要素が高いと思いました。

GMAT

Verbalにかなり苦労し、出願プロセスで一番時間を使いました。3回目に620が出たときは膝から崩れ落ちました。

AGOS→YES→Affinity学院と通いましたが、最後はAffinityの野口先生に助けられました。漸く4回目で目標スコアが出たときは、運にも相当助けられたので(RC4問中3問が得意テーマだった)あまり参考にならないかもしれませんが、まずはSCを得点源にすることだと思います。小生はAGOS→YESに行ってもSCがなかなか伸びず、不得意分野と決め付け、SCはそこそこにCR/RCの向上に暫く時間を費やしていましたが、野口先生に「SCを見直すべき」とのアドバイスをもらい、最後の3週間でSCをやり直しました。本番では、苦手だったCRを捨て、SCとRCに注力したことがスコアにつながったと思っています。月並みですが、SCは問題を解く量ではなく、質が非常に大事だと感じました。なぜその選択肢が正解で他が不正解なのか、一問一問さぼらず確りと解読・理解することが肝要。自分が苦手とする問題(必ず間違える問題)には共通項があるはずです。

MathはマスアカとOGをやったくらいです。最初から49が出ていたので、後は思い出す程度にやっていましたが、逆にここが49以上で安定しないとつらいかと思います。

Essay

コンサルは、会社の先輩方の間で評判が良かったBryan Shihと契約しました。相性もあるので、Bryanが必ずしも良いかはわかりませんが、彼の一番の売りは彼自身が相当手を入れて直してくれるところだと思います(それ自体が賛否両論だと思いますが・・・)。相当な時間の節約になりました。コンサルフィーはそれなりでしたので(他と比べて特別高いわけでもありませんが)、お金で時間を買った感覚です。また、彼が東海岸にいることから、24時間を無駄なく使えたこともよかったと思います。こちらも賛否あると思いますが、特に定期的にミーティングする時間は決めておらず、通常はメールベース、必要に応じてSkypeで話すというスタイルが個人的にはとてもfitしました。

Interview

日常業務で英語を使っていたため、あまり対策はしませんでした。初めにInterviewのインビテーションがあった学校を受験する際にBryanと2回Skypeトレーニングをしたのみです。但し、出願先の中では、インタビューで不合格となった学校もあったので(第2志望と第3志望)、本当はもう少し対策を練ったほうがよかったのかもしれません。

その他

EssayとInterviewは結局Alumniに話を聞くのが、一番手っ取り早く、かつ、Admissionに響く内容になったような気がします。パンフやネットの情報も悪くはないと思いますが、費やす時間の割りにリターンが少なく、効率が悪いと感じました。小生もかなり多くのAlumniの方々のお世話になり、無事に合格することができました。出願校は、どんな細いツテを頼ってでも、Alumniの話を聞いたほうがいいと思います。

また、子持ちのため、勉強場所の確保に苦労しました。週末の日中は地元の図書館を多用しましたが、Wi-fiがあり長居できたのは、デニーズとスタバです。スタバは店舗にもよると思いますが、某代々木○○店は大丈夫でした(周りの客も勉強している人ばかり)。

最後に

本当に周囲の方々のサポートがなければ、今日に至ることはありませんでした。特に職場の仲間には相当迷惑を掛けてしまいましたが、逆に職場の理解が無ければ、第一志望合格という結果は難しかったと思います。また、家族持ちの方はご家族の理解も非常に重要かと思います。小生は1歳の娘の面倒をほとんど見ることができず妻に相当な負担を掛けてしまいました。

長い受験プロセスの中ではストレスコントロールも重要だと思いました。息抜きの時間を確り持ち、メリハリつけて取り組む必要があると思います。

体験記 (3)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 27歳 (2013年9月現在)
学歴 工学部
職歴 コンサル→起業(デジタルマーケティング+eコマース)

はじめに

私は1年Deferをしているため、受験したのは2年前になります。記憶が遠くなっている関係で、若干内容が薄くなっています。申し訳ございません。

Why MBA?

私は小学校と大学を日本で過ごし、それ以外は中国で育ったというちょっと変わったバックグランドを持っています。新卒でコンサルに入り、中国における日系企業の案件を多く担当していましたが、コンサルという立場にもどかしさや不甲斐なさを感じ起業をしました。MBAの志望理由としては、まず日本と中国以外の国で働いてみたい、その中でも特に米国で自分の力を試してみたいというところがあります。正直アジアだと居心地もいいですし、人材マーケットからも評価されます。しかし若いうちに自分の地域的な可能性を広げるためにMBAはひとつの有力な選択肢という風に考えています。2つ目は、ベンチャー経験の体系化。2年間ほど駆け足でいろんな事業を立ちあげて運営して行きましたが、そろそろ立ち止まって、それを体系的に整理する段階に来たと思います。

Why Sloan?

  • イノベーションやテックに強い。他学部との交流も期待できる
  • ボストンはシリコンバレーと並びスタートアップの聖地
  • アジアにおける知名度が高い

受験スケジュール

私は1年Deferをしているので、1年時間がズレています。

  • 2010年夏 TOEFL準備開始
  • 2010年秋 GMAT準備開始
  • 2011年1月 TOEFLスコアメイク完了
  • 2011年2月 GMATスコアメイク完了
  • 2011年3月 エッセイ着手
  • 2011年5月 エッセイほぼ完了
  • 2011年R1で4校アプライ

TOEFL

独学で対応しました。一番苦労したのがスピーキング。最後まで上がらなかったのであまりアドバイスになっていないですが、他セクションで満点をとる戦略で対応しました。

GMAT

これも独学で振り切ろうと思いましたが、文法のセクションでどうしても点数が上がりませんでした。答えを見てもなぜ正解なのかがわからない。。。
出張が多かったので、1ヶ月東京ベースのプロジェクトに入れてもらい、その時にYESにかよいました。結果的にVerbalが29から34になったので、良かったと思います。
あとAWAはJackの添削サービスを利用し、その御蔭かどうか不明ですが、6.0を弾きだしています。

Essay

セシリアにお願いしました。

非常に親身に相談に乗って頂き、プロ意識が高い方でしたのでオススメです。但し人気なので、3月くらいには決める必要があると聞きます。
汎用性が高いHaasのエッセイから書き始め、他の学校はそこから派生させる形で完成させました。

Interview

ネット上に転がっている想定問答集的なものを使い自分で模擬面接を繰り返し、一度本郷にオフィスを構えているVinceにも模擬面接をお願いしました。

最後に

  • MBAはやはり凄く長期戦ですので、周りに一緒に戦う仲間が重要ですね。特に仕事との両立には苦労しました。エッセイの殆どはエアターミナルと飛行機の中で書いています。
  • また受験している過程でそもそもMBAは必要なのかとか迷いが出てくるかもしれませんが、一旦プロセスをスタートしたら、色々と考えずにとにかく最後まで走りきったほうがいいのではないでしょうか。
  • 結果的に周りの受験者の結果を見ても、運の要素もかなりあるのではないでしょうか。最初の学校の結果が悪かったからと言って、意気消沈する必要は全くないと思います。

体験記 (4)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 29歳 (2013年9月現在)
学歴 経済学部
職歴 証券 7年

はじめに

MIT Sloanに興味を持っていただき、ありがとうございます。私の体験が少しでもお役に立てれば幸いです。

Why MBA?

証券会社のトレーディング部門に近いところで働いておりましたので、正直なところ、MBAである必要は全くありませんでした。むしろ、金融・経済・数学・ITなどのMSの方が仕事にも直接役に立ちそうですし、個人的にも興味のある分野だったので、社費留学生に選抜された当初は、会社の人事部を説得してMSで受験する気でおりました。しかし、海外在住経験のない私にとっては、英語でのコミュニケーション能力を向上させることが留学の第一目標であり、MBAコースに比べて留学期間が短くなってしまうMSは徐々に希望から外れていきました。また、10年後の自分のキャリアを考えたときに、現在と同じR&D業務やトレーディング業務などの第一線で働くよりは、ゼネラルマネージャーとして組織全体の利益に責任を持つことを求められるだろうと判断し、MBAを取得することを決めました。

Why Sloan?

上記のように、「そもそもMBAなんて必要なんでしたっけ?」というバックグラウンドであること、チームワークよりは一人で何でもできることが美徳とされる風土で働いてきたこと、海外在住経験が無く英語でのコミュニケーション能力が低いことなどから、ターゲットにできるビジネススクール自体がかなり限られていました。その中でも、Sloanは、MITという世界トップの工科系大学に属していることや、金融工学の第一人者といわれる教授陣がそろっていることなどから、第一志望として考えていました。

受験スケジュール

  • 2012年3月: 社費留学生に選ばれる。
  • 2012年4月: カウンセラーとコンタクトを取り始めるも、皆バカンスに出ていて、6月に会うアポだけ入れる。
  • 2012年5月: GWに渋谷の予備校でGMATの短期集中講座を受講、京橋のTOEFLスピーキング対策予備校に通い始める。
  • 2012年6月: TOEFLが100点を超える。カウンセラーと正式に契約。
  • 2012年7月: 各種説明会に参加。志望校を絞り始める。カウンセラーからはGMATをやれと言われるも、勢いに乗ってTOEFLを終わらせたかったので、GMATは放置。
  • 2012年8月: 志望校決定(会社から指定の5校)。GMAT初受験で驚愕の低スコアを出す。TOEFL出願スコア獲得。諸事情により、MITの出願は10月の1st roundを目指すことになる。
  • 2012年9月: GMAT出願スコア獲得。レジュメ作成。
  • 2012年10月: MITエッセイ作成。1st roundで出願。
  • 2012年11月: MITを含む米国3校にビジット。1校出願。
  • 2012年12月: MITインタビュー対策開始。下旬にMITからインタビューのインビテーションをもらう。
  • 2013年1月: 3校出願。1校からインビテーション。MITインタビュー。欧州1校ビジット。下旬にMIT結果発表もwaitlist。
  • 2013年2月: 2校からインビテーション。2校インタビュー。2月中のインタビューが一段落し、「そろそろwaitlist対策でも」と思っていた矢先、MITから合格通知をもらう。
  • 2013年3月: 辞退するところは辞退し、悩むところは悩むも、最終的にMIT Sloanに進学することを決める。

TOEFL

今までいろいろな試験を受けてきましたが、こんなに苦痛を感じた試験はほかにありません。最大の問題は、リスニング能力が実質的に得点の半分以上を決めるという、海外経験のない受験生とは極めて相性の悪い問題構成にあります。しかも、足切ラインが120点満点中100点と非常に高く、1点も落とせない状況であるにも関わらず、集中力が削がれまくりな環境で試験を受けなければならないのは、かなりのストレスでした。ぴりぴりしながら試験を受けている中で、唯一の得点源であるリーディングセクションの最中に、隣の受験生がマイクテストを始めたり、リスニングの音が漏れていたり、スピーキングセクションを始めたりしたときの、何とも言えない脱力感とやり場のない苛立ちは、もはやトラウマレベルの経験です。唯一の救いは、私の受験した大学では、それほど高いスコアが要求されず(MITはTOEFLの提出義務がありません)、早期に受験を打ち切ることができたことでしょうか。

セクションごとの対策としては、次のようなことをしました。

  • リーディング: TOEFLテスト英単語3800をpart4まですべて覚えました。このセクションは時間との勝負です。基本的に、設問は本文を上から下になぞる形で設定されており、参照すべきパラグラフも提示されるので、まず設問を読み、次に答えが書いてあるところまで本文を読み、回答したら次の設問について同じことを繰り返すという流れで、本文を何度も読み直すことによる時間のロスを抑えるようにしました。
  • リスニング: 最後まで対策を詰め切れませんでした。強いて言えば、5分も話を聞き続けることができない(つい他の事を考えてしまう)性格なので、ひたすらメモを取って集中力をリスニングに振り向けるように心がけました。
  • スピーキング: 京橋の某予備校にお世話になりました。
  • ライティング: independent writingは、official guideの模範解答(「この答案は文法間違いが多いので4点だが、ロジックだけなら5点だ」という趣旨のコメントがつけられていたもの)を参考に、設問で提示された両方の立場を条件付きで支持するというロジックのテンプレートを用意しました。integrated writingは、提示される英文に対する反証が3つ読み上げられ、すべて聞き取れればGoodが出るようだったので、リスニングを聞き漏らさないように心がけました。

GMAT

「9月中にGMATをクリアする」という目標が8月中旬になって決まったので、アドバンテージになるような高得点を目指すよりは、過去の合格ラインに見劣りしない点数を早期に獲得することを優先して学習を進めました。

  • Math: 数学を多用する仕事だったこともあり、ある程度自信があったので、直前にprepだけ解きました。本番では2回とも50点でしたが、verbalをある程度あきらめてmathで満点(51点)を目指したほうが得点効率が良かったような気もします。
  • Verbal 全般: 対策を始めた早い段階で、時間内に全問を解き切ることが不可能と判断しましたので、まず、「35点に到達するためには何問目まで時間を掛けて解くべきか(=何問目以降であればランダムクリックしても35点に到達するか)」を把握しようと思いました。そのために、GMAT prepを何度も解き、間違えた問題の番号と問題のタイプを得点と紐付けて大量にサンプリングしました。GMATはCATであるが故に得点にランダム性がありません。目標点数を達成するために最適な時間配分を推定できたことが、早期のGMATクリアにつながったと思います。
  • Verbal SC: RCとCRは勉強しても仕方ないと思っていたので、GMATの勉強はほぼSCだけをやりました。具体的には、渋谷の予備校の教材とGMAT Official GuideとOfficial Guide for Verbalを何度も解きました。多分、それぞれ5回以上は解いたのではないかと思います。一方、イディオムの知識なども関係するSCは、事前に知識が無ければ本番でどれだけ考えても解けない試験でもあるので、本番中はなるべく時間を掛けず、わからなければ諦めて次に進むようにしました。
  • Verbal CR: 考えれば必ずわかるタイプの試験でしたので、事前対策はほとんど行いませんでしたが、本番では1問も落とさないよう時間を気にせず考え抜きました。
  • Verbal RC: TOEFLのリーディングと同じと思っていると痛い目を見ます。難易度的に、TOEFLのリーディングは中学受験の国語レベル、GMAT RCは大学受験の現代文レベルくらいの差があります。TOEFLは、基本的に設問の正答がそのまま本文中に書かれていますが、GMATではそのようなことはありません。したがって、本文を読み、理解し、整理するという正攻法で設問に臨む以外ありません。私は最後まで対策を詰め切れませんでしたので、本番では時間当たりの得点効率を考え、後半で出るRCはほぼ捨てました。

Essay

外国人カウンセラーに見てもらいながら作成しました。学生の頃からextracurricular activityは皆無、仕事ネタはチームワークやリーダーシップをアピールするには向かないなど、様々な困難がありましたが、何気ないエピソードからオリジナリティのあるエッセイが生まれることもありました。エッセイの目的はあくまで合格を勝ち取ることですので、見せ方の工夫なども必要でしたが、これまでの経験を踏まえた上で将来のキャリアについて真剣に考える機会が得られたのは貴重な経験だったと思います。

Interview

エッセイと同様に、外国人カウンセラーに見てもらいました。エッセイで使ったカウンセラーのほかに3名のカウンセラーと練習を行いました。mock interviewの際は必ずICレコーダーを用意して自分の受け答えをチェックしたほか、カウンセラーによってはインタビューの様子をビデオにとったりしてくれました。対策としては、事前に想定問題集などをもらい、そのそれぞれに対して回答をあらかじめ用意しておきました。エッセイ用のエピソードは1校につき5つあれば十分でしたが、インタビュー用のエピソードは20~30程度用意したと思います。プレゼンテーションスキルも重要ですが、どのような展開になっても応答ができるよう、十分すぎる数のエピソードを用意することが大変でした。逆に、エピソードを用意できてしまえば、何があっても受け答えを続けられる自信がつきますので、プレゼンテーションのクオリティもあがったように思います。

最後に

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。仕事と受験対策の両立は大変だと思いますが、最後まで自分の力を信じて頑張ってください。

体験記 (5)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 27歳 (2013年9月現在)
学歴 商学部
職歴 銀行 5年

はじめに

純ドメで業務での英語使用も限定的だったため、受験準備は思った以上に苦労しました。たくさんの人に助けられ合格まで漕ぎ着けましたので、今度は私が少しでも皆さんのお役に立てればと思っております。どんな些細なことでも、ご質問等あればお気軽にお問い合わせ下さい。

Why MBA?

邦銀の海外進出を促進する為には以下が必要だと考えた為
1 ファイナンス、オペレーション、マネジメント等の体系的な理解
2  グローバルなリーダーシップ、チームワークスキルの習得
3 日本、邦銀、自分の海外での立ち位置を確認し、今後の成長に活かす

Why Sloan?

  • 中規模校であり、リーダーシップ、チームワーク等のソフトスキルの習得にちょうど良いサイズである事
  • Minds and Hands(理論と実践)をモットーにしており、学習した理論を業務に活かすことが出来る
  • E-Lab、S-Lab等のGlobal Opportunityが多くあり、新興国でのビジネスを経験出来る事
  • 在校生・卒業生の方々がとても魅力的であった事
  • ボストンが2歳の娘との生活に問題ない住環境である事

受験スケジュール

  • 2012年1末 :社内の公募留学生試験に合格する
  • 2012年3月 :AGOSに入学しTOEFLの学習を開始する
  • 2012年6月 :Speakingスコアの向上の為E4TGに通学開始。同時にYESに通いGMATの学習を開始する
  • 2012年7月 :フルブライト奨学金の準備に専念する
  • 2012年8月 :TOEFLに一応の目処のスコアを獲得、一旦GMATに専念する
  • 2012年8月 :GMAT1回目の受験、フルブライトもあり準備不足感否めずいまいちなスコア
  • 2012年9月 :学校絞り、1st出願に向けエッセイ準備を開始する
  • 2012年10月:GMAT2回目の受験。スコアが伸びず1stでの出願断念、かなり焦り始める。業務も調整し、GMATの勉強時間を増やす
  • 2012年11月:GMAT3回目の受験一応の目処のスコアを獲得。カウンセラーと相談の上、一旦GMATを終了し、エッセイに専念する
  • 2012年12月:MIT Sloanを含む2校に出願
  • 2013年1月 :3校出願。1月末から2月上旬にかけてキャンパスビジット
  • 2013年3月 :2nd出願校の結果を待ちつつ追加で2校出願
  • 2013年4月 :MIT Sloan合格

TOEFL

  • [Reading]
    まずはTOEFL TEST究極単語5000を8割程度覚えました。後はAGOSの授業と宿題をこなしていった結果スコアが安定的に28?30で落ち着くようになりました。
  • [Listening]
    最も苦労しました。スコア向上に繋がったと思われる取組みは、(1)ボイスレコーダーを使ったシャドーイング、(2)選択肢を見ずに各設問に答える、の2つです。
    (1)ですが、シャドーイングは余程集中しないと流してしまい、やったつもりになってしまうことがありましたので、ボイスレコーダーで自分のシャドーイングを録音し、言えていない部分を徹底的に練習しました。このおかげで、聞き取りにくい部分の音の繋がりや省略を覚える事が出来ました。このやり方なら、シャドーイングの「やったつもり」になる欠点と、ディクテーションの「多くの英語に接することが出来ない(時間がかかる)」欠点を補えると思います。(2)については、全体の「筋」を捉える聞き方が鍛えられたと思います。良く言われる事ですが、文章の要約が分かればある程度選択肢は消去出来ます。そのため全体の筋を追う聞き方をするトレーニングとして、最初から選択肢に頼らずに、設問だけを見て自分で英文で回答を作る訓練をしました。結果として、効率的なメモ取り、聞き取り、が出来る様になったと思います。
  • [Speaking]
    E4TGに通って練習したら点数が安定しました。
  • [Writing]
    Integratedの方はAGOSのテンプレートを覚えたら点数が安定しましたが、実はIndependentは結構苦労しました。書くネタがなかなか思い浮かばず支離滅裂な内容になってしまうこともあり、25点付近をウロウロしていました。エッセイカウンセリングを受けるうちにスコアが向上しましたので練習不足だったのかもしれません。結果的にベストスコアの時のWritingは25点でしたので、少し悔やまれるセクションとなってしまいました。定期的に書いた内容をチェックしてもらう等の取組みが必要だったと思います。

GMAT

  • [Math]
    苦手意識はなかったので、マスアカをさっと解いただけでした。初回受験時49点で、受験回数とともにスコアが上がるだろう程度に考えていたのが大間違い。最終スコアも48点と大きく足を引っ張られてしまいました。Verbalについても言えますが、学習方法が主に書面に依っていた(Prep等を余り使う時間がなかった)事、本番はマスアカよりも少し難しかった事、が要因だと思いますが、要は余り得意ではなかったということだと思います。もう少し勉強しておけば良かったです。
  • [Verbal]
    YESでSCを勉強しました。色々なTipsを教えてくれますので、それをひたすら暗記したらスコアが伸びました。SCについては英語力というより暗記の要素が強いと思います。CRはパターンが限られており、また題材も似ているので、ロジックを意識しながら何度も解けばスコアは安定すると思います。題材が似ているので、出て来た単語を覚えていくのも有効でしょう。RCは特段対策をしませんでした。即効性のある対策もないように思いましたので、SC、CRに注力し、RCは時間を浪費しないように「筋」を追う読み方を心がけました。
  • GMATのスコアアップの為には、ある程度GMATに集中して学習する時間を確保する必要があったと思います。暗記、慣れの要素がかなり強く、余り英語力は関係ないというのは個人的な印象です。

Essay

まず初めに出願候補校を絞り、各校のエッセイを、問われている内容毎にカテゴリー分けをしました。その後で、各カテゴリーに最も訴求力のあるネタをピックアップし、エッセイを書き、そのエッセイをカウンセラーにチェックしてもらいました。私の場合、ずっと同じ部署で同じ業務を行っていましたので、ネタ選びには苦労し、カウンセラーからアドバイスをもらっては書き直すという作業を何度も行いました。一方で、カウンセラーの意見に納得出来ないケースも当然あり、時には妻にチェックしてもらい、文章を練り上げていきました。エッセイ作成で大事な事は、あまりカウンセラーに振り回されないことだと思います。初めのうちは、時間の制約もあり、とかくカウンセラーに見てもらうことを優先しがちでしたが、そうするとエッセイの中身が詰まっておらず、自分の意図した事が正確にカウンセラーに伝わらず、内容の変更を求められてしまうようなケースもありました。やはり、自分で納得出来るレベルまでエッセイを仕上げて、最終チェックのような意気込みでエッセイをチェックしてもらうことが重要だと思います。そうした準備さえしておけば、カウンセラーのサポートはかなり有益です。

Interview

各出願校の過去問を入手の上、MITはエッセイ以外のネタ、それ以外は最もインパクトの強いネタ、を準備しました。話す内容については、相手が退屈しないように、簡潔に、印象深く、をモットーに取組みました。難しかったのは、複雑な金融プロダクツを如何に簡潔に分かり易く説明するかでした。簡潔にすればするほど、背景やプロダクツの説明が薄くなり、「凄そうだけど良く分からない」感じになってしまいました。この部分は先輩やカウンセラー等、複数人に見てもらい、内容を推敲していきました。
その後、話の筋だけ頭に入れて、ポーズをとったり、声の大きさを変えたり等、臨場感ある話し方を練習しました。実際に、インタビューの際にも、インタビューアーがメモを取っていたり、なんとなく退屈そうに見えたとき等は、声を大きくしたり、うまく接頭語を使ったりして、こちらを向かせる努力をしました。
これまた当たり前ですが、インタビューはスピーチではありません。相手の反応を見つつ、退屈そうに見えたら文章を省略する等、臨機応変に対応する事が必要です。その為にも、内容を磨きに磨き、色んな人とmockインタビューの練習をする事が重要だと思います。最後は、余りお行儀良くならずに、その学校に行きたいという熱意を持って訴える、ことが重要だと思います。

最後に

1年強の留学準備でしたが、思った以上に大変でした。社費留学でなんとしてもこのタイミングでの留学が求められる状況下、1stで出願出来ず、2ndの発表が遅い学校ばかりでしたので、精神的にきつい時期もありました。MBAへの強い思いがあれば、そんなものに屈せず頑張れるはずだ、という意見もあるかもしれませんが、私は留学仲間、先輩方、エッセイカウンセラー、そして家族と、多くの人に助けられ合格まで漕ぎ着けました。私に取っては、それらの人のサポートが合格の最大の要因であり、感謝してもしきれません。
皆さんも、良い仲間を見つけ、皆で切磋琢磨し、頑張って下さい。

体験記 (6)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 32歳 (2013年9月現在)
学歴 情報学 大学院
職歴 情報/IT 7.5年

はじめに

物心ついて最初の外国との接点は、兄のペンパルから届くトリコロールの封筒でした。中学で無線の雑音の向こうのCQに耳を澄まし、高一でNetscapeから覗いたインターネットは、ワンボタン海の向こうと繋がりました。手紙~無線~ネットの流れを目の当たりに、人の思考をつなぐITやコミュニケーションインフラが人の生活を変える、自分もそれに携わりたく現職にいます。

生まれ、育ちはいわゆる純ドメで、通信/IT会社へ入社後、2年のSE職、その後5年は技術系企画職で「国内外の通信/ITサービスの運用をどう効率化し、付加価値出すか」をテーマに、業務標準化、自動化、オフショア化の複数プロジェクトを進めてきました。

渡航前の今、すでに知り合う他校も含めた留学同期の経験に圧倒され、刺激を受けるばかりです。1年前を振り返ると、受験中は飲みに行く同僚を横目に、GMATテキストを抱えて勉強しに行く自分は何をしてるんだろうと思うこともありましたが、この選択を今は心から良かったと思っていますし、これからもっと実感するのでしょう。

本内容が微力ながら次の方の後押しとなれば幸いです。

Why MBA?

・国境なくアイデアとリソースを集め、ITで人がより良く生きられる仕組みを作る
・ベンチャーでこそ生めるイノベーションの種を、事業会社の立場で見出し、大きく育てたい
・それを実行する人物像を描いた時、短期間で不足を埋められるのは海外MBA留学

現職でオペレーションの国内外業務統合を進める中で、違う文化の統合や管理をスピードを持ち進める難しさを体感しました。同じ会社の中でさえ、戦略立案後、知らない者同士が「無関心」から「相互理解」、「対立」を経て「協力し始める」まで手探りばかりで、日本的な人間関係に多く頼りました。他にも、5人から始めたプロジェクトのステークホルダが100人を超える中、各ステージでのマネジメント、など日本にあってもトライ&エラーでは限界を感じる局面が多々ありました。これを国際の文脈で進めるには、このまま経験を積む延長では足りないと感じました。

外の価値の評価、取込む方法論を体系的に知り、国とサイズを超えて協業する姿を双方の視点から描くため、Financeを足場にEntrepreneurship & Innovationを学びたいと考えています。

Why Sloan?

08年頃に読んだ日本人留学生ブログでMIT Sloanと出会いました。その後、ボストン駐在帰りの方と仕事をご一緒し、Zipcar、石井教授のTangible bits等のエピソードに触れ、起業=シリコンバレーという固定観念から、アイデアの泉としてのボストン、MITに興味を持ちました。10年冬に出張で街を訪れ、チャールズ川と赤レンガが、学生時代を過ごした京都の鴨川と町屋に重なり好きになりました。

12年4月の社内選考後、春~秋にかけて、説明会の参加、諸先輩方の話から、下記ロジックで志望校を絞り込みました。
欧州or米国: マイノリティとしてのチャレンジ、他学部との連携が比較的強い→米国
1年制or2年制: スポンサーシップを生かし、英語の勉強に終わらないため→2年制
授業スタイル:事業会社出身のため、ケースとレクチャーでもバランス良く基礎を得、かつハンズオン機会があること
クラスサイズ: 提供カリキュラムの幅、コミュニティの親密さのトレードオフで中規模校。

IT/技術系に強い側面を持つ米国5校に絞り、中でも(1)G-Lab, E-Labといった実態の伴うAction Learning、(2)協調型リーダシップと、グループワークを大切にするCollaborativeな校風、(3)Matureな雰囲気の3点を決め手に、MIT Sloanを第一志望としました。

参考書籍:
「日本人のためのMBAベストスクールガイド」(翔泳社)…少し古いですが、卒業生等と話す前の網羅的な学校情報として役に立ちました。

受験スケジュール

  • 2012年4月末 社内選考合格。
  • 2012年5月 TOEFL独学しつつ、GMAT iPadアプリで試したSC正答率4割に愕然。
  • 2012年6月 E4TG通学開始。カウンセラ決定。Manhattan GMAT独習。
  • 2012年7月 TOEFL目標到達(提出スコア: 106(R27 L27 S24 W28))。通学/ビデオ併用でAGOS(GMAT Verbal)開始。MIT Sloan非公式説明会参加。
  • 2012年8月 MIT Sloan on the Road参加。お盆休み集中でGMAT#1。
  • 2012年9月 シルバーウィーク集中でGMAT#2(提出スコア: 750 (Q49 V44 AWA3.5 IR4))。時間が限られる中、R1出願校を悩む。
  • 2012年10月 本命MIT Sloan(R1)へ出願。
  • 2012年11月 1校出願。末から12月にかけてキャンパスビジット(US 5校、4都市)実施。
  • 2012年12月 4校への出願準備。
  • 2013年1月 年明け4校出願。中旬MITインタビュー。下旬MIT Sloan合格!
  • 2013年2月 他校インビテーション辞退、進学決定。

TOEFL

<Reading>
毎回テストで時間オーバーとなり、仕事英語とは別に、語彙、速度、テクニックの3点それぞれの強化が必要でした。

  1. 語彙
    「iKnow!」(http://iknow.jp/)および「TOEFLテスト英単語3800」(旺文社)を使いました。後者はフラッシュカードのiPhoneアプリを使い、Lv3は9割方、Lv4は6割方覚えました。
  2. 速度
    GMAT RCにも共通しますが、自分の読む速度の「加減」を探しました。英語/日本語が併記された「テーマ別英単語ACADEMIC」(Z会)を使い、
    - 英語文を読む
    - 次に日本語文を読み、日本語で流し読みする感覚を確認
    - 再度、英語文を返し読みや、一語一語を追ってしまう癖を改めながら読む
    上記を繰り返し感覚を掴みました。その後New York Timesなど、難単語/文構造を含む英語でWPS 200+を目指し多読し、本番は精度重視/読返し防止でWPS 150-180へ落としました。
  3. テクニック
    全文は通読しない/ 設問に合わせ逐次読む/ サマリー問題を全容把握に使う/ いわゆるダミー問題への対応等、自分に合うものを採用しました。

<Listening>
以前から聴いていたTED、TED Ed、Brain Pop、CNN Student News等を続けました。幅広く情報を取り入れると、TOEFLでも幅広くコンテクストを追え、内容も面白く受験勉強のささやかなオアシスになりました。自然科学、歴史等トピックに興味が持て、本番も苦になりませんでしたが、全て聞けたつもりでも、最後まで誤答がありました。

<Speaking>
E4TG Donald Miller氏に感謝しています。丸暗記でなく柔軟に適用できるアプローチ、使いまわせるネタストック、SARのフレームが役立ちました。TOEFLを始めて受けた時、間仕切りもない部屋で、ヘタレな私は気恥ずかしさが勝り、Speakingを小声でしか話せませんでした。但しE4TGでは講師と仲間の目の前で自分の声を聴かれ、フィードバックされる中で精神的なハードルが取れます。他者とのインタラクションができるから(負けたくない、恥をかきたくないといったプレッシャーによる効果)講師のレクチャーを買っている、だけでなく、講師の提供する場をお金で買っている。そういった「経験」と「意識の変化」を買っている感覚でした。

<Writing>
テンプレートを使いました。Integratedは「聞き取ったポイントを、漏れなく書ききる」Independentは「10代後半から受けるものだから、文に深みはいらない」と、プラモデルの様に、テンプレートと文構成を再利用しながら、トピックのみを入れ替え、機械的に点を取りに行きました。但し12年度に採点基準変更があったと聞くため、最新情報はご確認下さい。

GMAT

5月頃からiPadのGMAT公式アプリで練習をしました。5月末、出張機内で映画の代わりに新井塾Blog(http://araijuku.jp/)をまとめ読みし文法をおさらいし、6月からManhattan GMAT SC、7月上旬にAGOSへ移行、9月末の受講完了と共に終えました。新しいことを学ぶ時に、2-3の専門書を読み、共通点を探すやり方に似て、色々手を出したのも結果役立ちました。

9月末のスコア達成を考え、7-9月にAGOS Verbalコースを受講しました。ビデオ(倍速再生)と通学が併用でき、短期促成栽培に合っていました。SCは数を解くだけでなく、あたった問題の解法ロジックを確実に理解し積み重ねることが重要のため、対面で質問できる環境は役立ちました。スコアメイクにあたっての独学と通学は迷いましたが、同じ内容を「テキストを自分で読む」「映像教材で学ぶ」「現場で学ぶ」で比較すると、理解するまではさほど大差ありませんが、定着は3番目が一番早く思いました。

Quantitative :
独学でひたすら演習と、間違えた問題をやり直しました。選択式ですが、「必要条件か、必要十分か」などを問われる馴染みのない形式なので慣れが必要です。時間が多少足りません。時計とにらめっこし、1問あたり時間のペースを保ちました。

Verbal – SC:
「時間無制限で解いても正答4割」で終わりの見えない状態から始めました。まず基本解法を叩き込むことに専念しました。AGOSのStrategyブックを覚え、後はひたすら演習をしました。最終「時間制限ありで8割」を目指しました。

(1) 基本文法を知っている
これは学生時代の記憶と、新井塾Blogの通読で済ませました。YESでは基礎文法講座があるそうです。
(2) GMAT文法を知っている
分詞構文の主語一致、パラレル、Like/Asなどの頻出内容を覚える。これらの決まり事は予備校によって大きく変わることはないと思います。
(3) GMAT解法を知っている
実際に、分詞構文が出たら主語一致を確認など選択肢を落とす方法を実践で身につける。結局はサインの見極めと、(2)のロジックをいかに正確に、早く適用できるかの、数をこなす筋トレです。
(4) 時間を無視すれば解ける
やって答え合わせして、サインとロジックの修正を重ねるうち正答率が上がってきます。正答誤答で一喜一憂せず、解法のプロセスを紙に書いて、「プロセスがあっているか」を答え合わせします。自分の中のロジックツリーをより洗練させ、その判断時間を短縮します。 単問を解く力が完成します。(無印良品の方眼ルーズリーフがGMAT本番の用紙に似ており、使いました。)
(5) 制限時間以内に解ける
「1問2分以内のペースを守り解き進め、時間オーバーしたら決めうちし次に進む」、本番ペースで正答8割を目指します。ここが自分なりの優先付けルールです。複数問を見渡して時間配分する力が完成します。

Verbal – CR:
「時間制限がなければ7-8割解ける」状態からスタートしました。出題形式に慣れると、「時間制限なければ9割ほど」になりました。しかし、時間制限すると途端に5割に落ちました。その後悩みながら率を上げたのですが、ここでも「時間」が大きな壁でした。SCと同様、方眼紙で思考プロセスを残しながら解きました。

Verbal – RC:
「時間を十分にかけて読めば正解できるが、解く速さが足りない」状態からスタートしました。TOEFL Reading対策がそのまま生きました。複雑で分からない時は、乱雑にキーワードと、その論理的関係をメモしながら読みました。後で読み返さないがメモすることが頭の整理と短期記憶に使えました。最終RCは本文3-4分、1問 45秒~1分30秒までを目安にしました。

可能ならテスト前数日~1週間、まとまった時間を確保して頭をGMAT漬けにしてから試験に臨んだほうが、結果的に早く終わると思います。また、当日はあきらめないこと。2回目は気合いが空回りしてAWA、IRで撃沈したと思いました。が、「明日からまた1ヶ月GMAT対策したいか?ありえない」とそこからの巻き返しに集中が高まり、いい結果につながりました。

Essay

Skypeでレッスンを提供する米国在住のエッセイカウンセラ(Elite Essays: Bryan Shih氏)と6月に契約、8月から始動しました。提出直前期のほぼリアルタイムのメールのやり取りなど、とても親身に対応してくれ満足しています。ResumeはTOEFL完了後、EssayはGMAT完了後の着手で後手に回ったため、余裕をもち、並行ではじめていればと自身のスケジューリングを反省します。

中盤からは再利用のためのマトリクスを作りました。各出願予定校のエッセイ質問を並べ、類似のものをグルーピングし、再利用できるところ/できないところを決め、執筆してゆく順番を決めました。3校目以降は、半分以上を再活用でき、後半2校は独力で書きました。

カウンセラは必須でありとても助けになりますが、それだけで十分ではありません。ペースメーカーとなり、ヒントをくれますが、アイデアを出すのは自分です。カウンセラがGoを出したから、でなく「もしこれでインビテーションが来なくても、自分が納得できるか」を基準にエッセイを書き、提出することが重要だと思います。

Interview

Bryan Shih氏、Adam Markus氏、Vince Ricci氏などのBlogポストが良くまとまっています。印刷して読みインタビューの概要を理解しました。TOEFL Speakingと同様、再利用できるネタを棒読みにならない程度に複数用意し、(1)カウンセラとの練習、(2)ICレコーダへ吹き込みセルフ練習、(3)家族や友人に質問してもらい答える、と数多く練習することに力を割きました。

当日、少し早くインタビュー会場に到着すると、中から微かに流暢な英語の受け答えが聞こえ、ああこれは敵わない、と思ったら出てきたのは日本在住の外国人でした。私自身のインタビュー内容はBehavioral Interviewと、通常の質問半々でした。私はBehavioral中心の対策で、通常の質問に逆に手薄になってしまったため、バランスの良い対策を取られるのが良いと思います。

丁度2週間後の朝、会社に向かう電車で吊革につかまりながらWebの発表にアクセスし、合格を知りました。

その他

キャンパスビジットをお勧めします。一般に春5月(私費または早めに社費選考済)、秋11月(R1出願後またはR2出願前)、冬2月(R2出願後)のいずれかが多いようです。私はMIT Sloanへ1st出願後、11月末から12月頭にかけて米国5校へビジットしました。結果エッセイにもビジットで得た内容を数多く盛り込めましたし、なにより具体的に自分の2年間をイメージできるようになり、残り数か月を乗り切る力を得ました。

各校スケジュールは意外とばらつきがあり、事前の周到な確認をおすすめします。試験期間中は、公式のビジットプログラムが開催されず、在校生もお忙しく対応が難しくなります。

以下Tipsです。
米国内エア予約: KAYAK(http://www.kayak.com)経路や日時を指定し、複数のエアラインの格安券を検索比較、そのまま購入できます。但し、予約の空きに関わらず、フライト1週間前を切ると価格が2倍程度に跳ね上がるため要注意。エアは近隣都市間でUSD100弱、東西海岸間でUSD200。
宿予約: Booking.com、TripAdvisorなどで探しました。1泊はUSD80-100程度。
その他、スマートフォンアプリのOfflineマップ+GPS使用で、経済的に移動できるようです。

最後に

受験プロセスを総括すると下記4点です。

  1. 人、人、そして人
    この1年の準備プロセスの中で、間違いなく人生で一番多くの方に、多くの量お世話になりました。お世辞抜きに、出逢えた方、いただいた言葉ひとつひとつに感謝し、逆に自分が何を与えられる人になりたいか、考え直すきっかけとなりました。

  2. 投資と計画通りのスコアメイク
    TOEFL SpeakingのE4TG(Donald、John両先生)、AGOS(中山先生)にお世話になりました。おかげ様で、計画通りの時期にスコアを得ました。

  3. 計画性
    スコアメイク後、業務繁忙もあり後手になりがちでした。理想は「テストとエッセイ序盤の並行作業」と「学校アプライ前2ヶ月以上前からの準備~〆切1週間前の仕上げ」ですが、私はやれませんでした。点数とR1アプライに安心、仕事の繁忙もあって11月あたりが対策空白期になり、結果12-1月にしわ寄せが来た、など全体管理の甘さを後から反省します。

  4. 持久力
    根をつめすぎない、息切れしない。体験記には、振り返ると反省も多く色々書きましたが、限られた時間で完璧にやることは不可能です。捨てるものは捨てる、休むときはしっかり休むことも、1年の長丁場を最後まで息切れせずに乗り切るポイントだと思います。

今でこそ、涼しい顔で体験記を書いていますが、佳境の1月は寝汗びっちょりでうなされた夜もありました。どこかで乗り越えられないかも…と怯む山が一山、二山来ると思います。それがテスト対策の場合、エッセイ、インタビューの場合も、全部の場合もあるでしょう。不安で潰れそうになること、一人で悩むこともありますが、信じてがんばっていれば最終的には越えられるし、結果はついてきます。そうした際に助けになるのが仲間、家族であり留学の先輩でした。逆に言うと個人のキャパシティは超えます。

こんなこと聞いていいのかな、と些細なこと、立ち入ったことでも大丈夫ですので、私もお役に立てる内容があれば、ぜひお気軽にご連絡ください。みなさまにとってこの受験プロセス自体が実り多く、またそこに最良の結果がついてくることを心から願います。そして、MIT Sloanがあなたのベストチョイスとなればより嬉しく思います。キャンパスでお会いできるのを楽しみにしております!

体験記 (7)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 30歳 (2013年9月現在)
学歴 工学部 大学院
職歴 輸送機器メーカー 5年

はじめに

このレポートを書いている一年前は、社内選考で合格が出た直後でした。TOEFLを勉強しなきゃいけない、GMATって何だ?自分自身の理解、Leadershipの理解、英語でのコミュニケーション能力、受験プロセスを乗り越えるだけの準備が今から考えれば全くできていなかった自分が、今は渡米準備をしていることがまだ信じられません。まず言えるのは、MBA受験は、多くの人の心からの支援があってこその結果であるということです。家族、友人、会社の同僚、各学校の在校生・卒業生の方々、Admissions officers、エッセイカウンセラーとスタッフの皆様、そしてこれまでの自分の人生を形作ってきた中で出会った方々全てのお蔭です。決して簡単な道のりではありませんでしたが、その一つ一つが自分の成長には不可欠だったと思います。夢に向かってMBA受験に臨もうと考えておられる方々に少しでも参考となる点があれば幸いです。

Why MBA?

Innovative global leaderとして必要なリーダーシップ、ゼネラルマネジメントスキル、また新製品・新ビジネス開発スキルを修得するためMBAを目指しました。輸送機器メーカーで、アジアを舞台に生産企画、製造技術部門にて働いた5年間は非常に刺激的であり、日々グローバルなチームワークの難しさとコミュニケーションの大切さ、そして個としての強さの重要性を思い知らされました。一方、業務外では、小さな組織で友人達とゼロからパーソナルモビリティのコンセプトモデルを開発し、モーターショーに出展もしました。大企業とスタートアップ、そして生産技術と商品開発という異なる組織・役割を経験する中で、経営人材として技術の力を最大化してイノベーションを起こし、日本そして世界に貢献していきたいという思いが強くなりました。

Why Sloan?

Technology, Entrepreneurship, Hands-on experiencesの三点を中心に据え、受験を進めていました。MITを志望した理由は、①Technology分野で世界No.1の大学であること②Operations managementでの圧倒的な強み③System Dynamicsへの共感④理論と実践というコンセプト通りの豊富なhands-on経験が積めること⑤Harvardとの連携も含めてBoston全体でシナジーを生める環境⑦シリコンバレーに負けず劣らずの起業エコシステム⑧Matureな在校生の方々とその連携の強さ、そしてMITへの情熱です。Sloanだけではなく、MIT全体として捉えた強さが、私のキャリアゴールにFitしていました。

受験スケジュール

  • 2012年6月:社費選考に合格
  • 2012年6月末:TOEFL第1回受験(93点)
  • 2012年7月:TOEFL第2回、3回受験(ともに93点)
  • 2012年8月:TOEFL第4回受験(100点)、カウンセラー決定(Interfaceデバリエ氏)、大学の公式説明会や各種イベントに参加開始
  • 2012年9月:TOEFL第5回受験(102点)、GMAT受験(710点、AWA4.5, IR4)、エッセイ開始
  • 2012年10月:TOEFL第8回受験(105点)、10月末からインタビュートレーニング開始、MIT Sloan出願(R1)
  • 2012年11月:出願予定の7校をビジット。1校出願。
  • 2012年12月:6校に出願
  • 2013年1月:MIT面接(Admission, 日本)⇒MIT合格!

TOEFL

仕事上アジア各国のエンジニアと日常的にメールをしたり、2週間程度の海外出張を年に5回程度していましたが、海外在住経験がなかったこともあり例に漏れず苦労しました。戦略としてはRとLを鍛え上げたうえでS, Wに移行していくやり方を取りましたが、各能力は相乗効果で向上していくものだと後々気づきました。スクリプトがついている音声コンテンツを聴き、簡単にSummaryを書く/話す、最後にスクリプトを呼んで内容の正しさを確かめるというような学習方法をお勧めします。

■Reading
語彙力と論点把握能力を高めることで高得点を狙いました。語彙力についてはTOEFL英単語3800で基礎を押さえながら、Wall Street Journal Asia, International Herald Tribune, Scientific AmericanをWebで読み、意味が分からない単語を小さなノートに一つずつメモして自分の単語帳を作って覚えました。論点把握能力については、英文の論理構造(結論→詳細説明→結論)を理解しながら、上述のWebサイトを読んだり、TOEFLのOG, Barron’sの模試, GMATのRCを繰り返し解くことで体に覚え込ませていきました。問題文にしろ選択肢にしろ、論点を素早く掴む能力はGMATにも通じる最重要ポイントだと思います。これはL, S, Wについても言えると思います。また、当初はTOEFL Readingのみの対策をしておりましたが、GMATのRCに取り組み始めてから読むスピードや読解力が一段上がったように感じました。TOEFLとGMATを切り分けて考えるのではなく、並行して進められると良いかもしれません。

■Listening
TOEICの勉強をしていた時から心がけていたシャドーイングを行いました。材料としては、TOEFLのOG(iBTに加え、PBT時代のもの) 、Barron’sの模試、ポッドキャスト(BBC Radio, CNN Radio, Scientific American)です。また、論理構成を意識しながら聞く&声を出すという訓練をすることで、Speakingの訓練にもなりました。基本的には、Readingと似たような論理構成で進んでいるので、それを意識しながら聞けるとベストです。メモを取りましたが、回答時に見直すというよりも、頭の中に会話の内容の論理構成をしっかりつくるために手を動かす、という目的でやっていました。これは個々人によって合うやり方があると思います。

■Speaking
TOEFLのOGや諸先輩方のブログを参照しながら基本解答テンプレート、解答に使えるコンテンツ集を作成し、テスト本番ではそれをアレンジしていました。このコンテンツ集は、Barron’sのTOEFL Writing問題集にある質問と回答を参考に作成していました。SpeakingとWritingの対策を同時にできる一石二鳥の対策ですので、時間の制約がおおきなMBA受験プロセスには有効だと感じました。特別な対策をすることなく受験していた当初はスコアが安定しませんでしたが、上記のような対策をしたうえで、実践的な英語のスピーチの型(Intro, Body, Conclusion等)が自然に使いこなせるまでひたすらデリバリーの練習をすることでスコアが22,23点と安定するようになりました。反省点としては、苦手意識があったため対策が後回しになったことです。先を見据えればInterviewがありますので、Reading, Listeningの点数が20点台後半で安定してきたらすぐに取り掛かることが賢明かと思います。

■Writing
当初は独学で準備を進めていましたがなかなかスコアが上がりませんでした。InterfaceのTOEFL Writingコースを受講して論理構造やコンテンツのリッチさなど、高得点のためのポイントを押さえてから、Barron’sのTOEFL Writing問題集を使って一日2問時間を計って解くよう心がけました。Integrated/Independentに共通し、①質問に答えること②英語の論理構成に沿って書くこと③スペルミス、文法ミスを最小限にすること④出来る限りたくさん書くこと、に気を付けたところスコアが上がりました。また、Integrated Writingでは、リスニングの中身に重点を置くことが重要だと思います。

TOEFLは海外在住経験のない日本人にとっては最も厳しい関門であると同時に、英語の運用能力をバランス良く向上させてくれる優れたテストだと思います。ただ、目標スコアを出すまでに時間がかかります。私の場合、エッセイ準備がスタートした9月以降十分な勉強時間が取れず、点数が足踏みしてしまいました。2013年からは受験回数制限も始まりましたので、こういった事態を避けるため出来る限り早く学習を開始されることをお勧めします。

GMAT

GMATは一通り問題を見た際に独学が可能だと思い、OG、Manhattanシリーズ、マスアカ、GMAT Prepのみで対策を行いました。準備そのものがあまり楽しいものでは無いパターン認識型テストで、その先にあるエッセイやインタビューといったクリエイティブさが求められるものとは全く異なります。受験の負荷バランスと、頭の使い方の観点から他の準備アイテムと並行して進めるのは得策ではないので、夏から秋にかけて短期集中でやり切るのが良いと感じました。本番では、不正解の可能性が高い選択肢を確実に落とし、正解を選ぶor迷ったら直感に従いました。RCを除いて、必ず1.5分以内に回答を出すようにしていました。解答ペースを一定にすることで制限時間内に解き終わらない事態を避けるためです。結果的に初回受験で目標スコアが出ましたが、運の要素も大きく作用していたはずですのであまり参考にならないかもしれません。

4-1. Verbal
■使った参考書と内容
1)Manhattan シリーズ
解法アプローチだけを読み、大まかに傾向と対策を把握しました。

■使った問題集と内容
1) OG 13th Edition
RC, CR, SCの最初50問くらいだけを時間を計りながら解きました。試験直前まで問題をとっておこうと考えたためですが、結局受験前には時間が無くやれずじまいでした。
2) Verbal Review 2ND Edition
RC, CRは時間を計りながら2回りしました。SCだけは一回りした後(時間制限あり)、間違えた問題だけを何故間違えたか、自分なりに理解・分類しました。その後、「正解を探すロジックを適用しながら、再度解く。」→「間違えた問題で、何故間違えたかを理解」→「ピックアップして解く」→・・を繰り返しました。全て正解できるようになってから、もう一回りしました。
3) GMAT Prep
試験直前に三回ほど行いました。紙上とPC上では感覚が若干違うので、慣れることが大切です。ただし、問題数に限りがあるので、試行回数を制限する、GMAC公式サイトで追加問題を購入するなどの工夫が必要です.
4) GMAT King
OGの問題をPC上で解くことが出来ます。少し高価ですがPCに慣れるのにこちらも有効です。

■RC
まずは語彙力と論点把握能力が重要です。語彙力については3800のランク3を100%程度、ランク4を70%くらい覚えた状態で試験に臨みました。論点把握能力については、普段問題を解くときから、素早くパラグラフ構成と重要なコンテンツをスキミングで拾う訓練が有効です。必要最低限の部分だけを読むようにし、焦点を絞ることで読解の負担を軽減することを狙いました。パラグラフ構成では、Situationか、main pointか、example か、Conclusionか、Assumptionかなどです。その手がかりが、Transition wordsや、パラグラフの最初・終わり、そして同じパラグラフの中でもテーマが変わる切れ目です。テーマの切れ目は単語の傾向の変化や、新たな専門用語を手掛かりに見つけるようにしました。解答の選び方としては、きちんと質問を理解したうえで、文章と関係ないことを書いてある選択肢や、因果関係がおかしかったり、一言多かったり、ピンぼけだったりする選択肢を迷わず落としていく方法を取っていました。残った選択肢の中で正解らしきものがあれば迷わずにそれを選び、解答ペースを保ちました。

■CR
基本的にはRCと全く同じように、言い過ぎであったり無関係なことに言及している不正解を落とし、正解らしき選択肢を残す解法を取りました。その上で、正解を絞り込む過程ではSituation, Assumptionの両方のことについて関連する言及、説明可能なものを選ぶようにしました。問題文に与えられた範囲内の情報に万遍なく触れている&説明がつくという選択肢が正解になるので、問題文の構造、因果関係を把握するというのがポイントです。時間がもったいなかったためメモは取りませんでした。

■SC
Verbal editionでの反復練習を通じてGMATのロジックを修得したことが最も効果的でした。解き方としては、まずは選択肢を読まずに問題文のみを見て、怪しそうなポイントをピックアップしました。その上で選択肢を一通り見て、先に目星を付けた怪しそうなポイントが選択肢に含まれていることを確認→自分の過去の類似問題の記憶を頼りに、不正解を落としていく→正解を選ぶという方法を取りました。

■IR
GMACのWebサイトにあるサンプル問題を解いたのみで、別段対策は行っていません。

■AWA
GMAT CAT: Answers to the Real Essay Questionsのサンプル例文集を読んだ以外、別段対策は行いませんでした。ただ、点数は低かったのでもう少しきちんと対策をすべきだったと感じてます。

Essay

エッセイでは、Interfaceのデバリエ氏にお世話になりました。デバリエ氏との議論を通じて、自分のこれまでの人生を振り返り、今の等身大の自分を描きつつ、将来の夢を達成するに何故MBAが必要なのか、そして何故Sloanなのかを厳しい制限文字数内に描ききることが出来ました。またエッセイを書きながら、リーダーシップとは何か?世界のビジネス環境の中で取るべきコミュニケーションスタイルとは?といった観点からコーチングを受けれたことも大きな学びでした。私個人としては、エッセイという成果物よりもそちらのほうが実りが多かったと感じています。しかし、カウンセラーを利用する、利用しない、またどのカウンセラーと契約するかは完全に個々の判断や相性に拠ります。ぜひ実際に面談に行かれたり、受講経験のある方々にヒアリングするなどして決められることをお勧めします。

Cover letterやEssaysに何を書くかは、出願パッケージ全体の構成と各質問の意図を把握したうえで、レジュメに書いてあるテーマをカードのように繰り出し、配列し、全体像から設計していきました。Admissionsは毎年大量のエッセイを読まれています。その彼らの目にとまるきらりと光るパッケージにするには、一読したときに多面的に見た人物像が浮かび上がってくることがマストです。個別の質問に真剣に答えるのはもちろんのこと、常に全体のバランスに気を付けながら書かれることが良いと思います。昨年からMITでは、純粋なエッセイだけでなく、プレゼンテーションシートやビデオ投稿といった新しい形式での自己アピールが可能になりました。私はYouTubeビデオを撮影・編集して投稿しましたが、このビデオ作りは全ての出願パッケージの中で一番楽しみながらできた作業です。エッセイなどとの整合性を取りながらビデオに持たせる目的を定義し、出願パッケージ全体をさらに輝かせることができました。

エッセイを書いている最中や書き上げたタイミングで、多くの人と話すことをお勧めします。自分が話したいことと、人から見て魅力を感じられることは往々にして異なるものです。等身大の自分を過去・今・未来と貫く軸を掘り当て、多くの人の意見によって磨き上げていくイメージです。もちろん他者と意見が食い違うこともあるでしょうが、そこが見つかればしめたもの。議論を通じてより深い自分への理解につながっていくでしょう。私の場合はカウンセラーに加え、妻と友人に読んでもらっていました。特に、”・・・つまらない。本当にこれが言いたいことなの?”と、容赦なく厳しい指摘をくれた妻には感謝しています。

在校生・卒業生の皆様からの学びもとても貴重なものです。学校への深い理解、自身のニーズに沿っているかやfit感の確認には、皆様からの学びが一番です。私は社内外含め、残念ながら身近にMBA生がほぼいないという状態でしたので、夏頃から始まる学校の公式説明会には受ける可能性のある学校について極力参加し、11月にキャンパスビジットもしました。少なくとも三人の在校生・卒業生の方々にはお話を伺おうと決めてお話を伺っておりましたが、多くの示唆に富む情報を教えて頂けただけでなく、私のバックグラウンドやキャリアゴールに近い経歴をお持ちの別の在校生・卒業生をご紹介して頂けたり、改めてSkypeを通じてお話を伺わせて頂いたりと、大変お世話になりました。もちろんHPや各種英語の情報サイトで基本的な学校研究は可能ですが、よりパーソナルで本音の部分が聞けるのは実際にそのコミュニティの中におられる方です。お話をする中でそのコミュニティへのfit感も確かめることが出来ます。そういった一次情報は説得力があり、熱意が伝わるエッセイやインタビューにつながると同時に、受験が終わってからもなんらかの形で続くネットワークになるものと信じております。

反省点としては、受験勉強を始めたのが6月からだったためTOEFLのスコアがなかなか揃わずエッセイカウンセリングを開始できたのが9月からだったことです。当初カウンセラーからも9月までにスコアを揃えられるようにと勧められていましたが、結果的にTOEFLは10月末にやっと出願可能スコアになり、TOEFLと並行しての準備負荷が高くなってしまいました。エッセイは想像以上に時間がかかる作業です。一日でも早くスコアを揃え、エッセイを夏からスタート出来ればより余裕のあるプロセスになると思われます。

Interview

Interviewは私にとって最もハードルの高い作業でした。まずは10月末にInterfaceで8人参加のGroup Interview Trainingコースを受講し、Interviewで守るべき基本的なルールを学びました。そこでは、回答のデリバリーはもちろんのこと、表情、仕草、body language、レジュメや補助資料の作り方・出すタイミング・見せ方など、Interviewerと出会って挨拶をするところから面接が終わって別れるまでの一連のプロセスの所作一つ一つに対して有益なアドバイスをもらえました。他の受講生が見ている目の前でビデオ撮影をしながらのmock interviewは緊張感があふれていますし、人のふりを見て我がふりを直せる良い機会でした。地方在住ということもあり、周りにMBA受験仲間がいなかった私には、そこで出会った仲間はともに受験プロセスを乗り越える掛け替えの無い仲間となりました。

その後は、MITからの面接通知が来た12月末からカウンセラーと個別に計15時間程度受講し、本番さながらの緊張感の中デリバリーと回答内容のブラッシュアップをしました。mock interviewでは特に、一つ一つの質問の裏にある意図は何なのか?自分の経験をsimpleかつconciseかつattractiveに伝えるためにはどうすれば良いのか?予期せぬことを予期する準備はどうすれば良いのか?を学びました。それらの学びを元にして、Clear Admit, gmatclub, beatthegmatなどのWebサイトから過去のinterview reportを入手して想定問答集を作り、ひたすら鏡の前でデリバリーの練習をしました。mock interviewでもらえるアドバイスは非常に有益ですが、練習した気分になってしまいがちです。mock interview時のやり取りを聞き直して回答をブラッシュアップし、鏡に向かっての壁打ちでスキルの底上げを図り、mock interviewに再度臨むというサイクルを作るのが良いと思います。

私は地方在住ということもあってMBAに特化したinterview/英会話対策サービスの利用や受験仲間との練習ができなかったため、勤務先の常勤ネイティブ英会話講師およびオンライン英会話講師(Value English)とmock interviewを繰り返しました。この際には、進め方、質問リスト、feedbackの観点などを自身で明確にし、説明したうえで取り組んでいました。あるサービスをそのまま使うのではなく、自ら有効活用するという姿勢で利用されることは必須かと思います。これはエッセイカウンセリングやInterview Trainingにも言えることかと思います。

最後に

MBA受験は大変長い道のりですが、将来の飛躍のためにグッと力をためる期間だと思います。これまでの人生を棚卸して、どういったインパクトをどのようなリーダーとして社会にもたらしていくのかをこれほどじっくりと考え抜ける機会はありません。この1年を通してクリアーになったビジョンを実現するため、この先の二年間を最大限活用していきたいと思います。

最後になりましたが、本受験は多くの方々の支え無しでは乗り越えられるものではありませんでした。在校生・卒業生の皆様、カウンセラー、同僚、友人、家族の協力あってのプロセスです。皆様への感謝を胸に、頑張っていきます。また、合格体験記をお読みになっている皆様、ぜひとも一人でも多くの方がMIT Sloanへの入学を目指されることを祈っております。何か聞きたいことや相談したいことがございましたら、些細なことでもどんどんとお問い合わせください。在校生一同、喜んでご協力させて頂きたく思います。頑張ってください!

体験記 (8)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 29歳 (2013年9月現在)
学歴 Double major in Accounting & Finance, Minor in Economics
職歴 金融6年(会計事務所1年、米系投資銀行2社で計5年)

はじめに

私のバックグランドは高校卒業まで日本で育ち、大学と最初の仕事はアメリカ、その後日本に帰国してから5年ほど米系の投資銀行で勤務というものです。MBA留学しようと決断した当時も仕事が忙しく、留学時代の英語への慣れを頼りにかなり省エネで出願プロセスを過ごしました。なので私の出願体験記は、基礎的な英語力が有る程度あり短期間で出願準備を進めたいという人により参考になる事例かと思います。

Why MBA?

学部卒業後は環境を変えつつも先進国の金融市場の中で過ごしてきたバックグラウンドがあり、その上で長らく興味を持っていた開発金融分野へのキャリア転換の機会としてMBA留学を選択しました。途上国発展に携わるにあたり実務的且つ金融バックグラウンドを効果的に活かせるアプローチを検討したく、ビジネスの観点から世界の新興市場のポテンシャルや社会的企業活動などについて学ぶ機会を求め、あえて他分野のより学術的な修士ではなくMBAを選んだという経緯でした。

Why Sloan?

主に下記の点がなぜSloan Schoolを選んだかの理由となります:

  • ソーシャル・ベンチャー、国際開発、アントレプレナーシップ等の内容が他のMBAプログラムよりもカリキュラムに色濃く含まれているため
  • MBAだけでなく他の学部とのコラボの授業等も提供されており、特に都市開発や工学といった分野についてもビジネスの延長として学べる環境であるため
  • 途上国でのローカルビジネスへのコンサルティング等に授業の一環で触れることが出来る等、Action Learningによる非常に実務的なカリキュラムが提供されているため
  • 在校生の話を聞く中でMIT/Sloan School共に非常にコミュニティを大事にするカルチャーがあると感じたため
  • 家族に一緒に留学に来てもらうにあたり、ボストンの街が家族にとって過ごしやすい環境であったため

受験スケジュール

私の受験スケジュールはざっくり下記のようなものでした:

  • 2012年8月下旬  MBA受験決意
  • 2012年9月初旬  GMAT1回目受験
  • 2012年10月末   MIT Sloan 1st Round 出願
  • 2012年11月中旬  GMAT2回目受験
  • 2012年12月下旬  GMAT3回目受験
  • 2012年12月末   MIT Sloan Waitlistの連絡
  • 2013年1月初旬  他校出願
  • 2013年2月中旬  MIT Sloan 2nd RoundのInterview Invitation
  • 2013年3月    MIT Sloanと他校のInterview
  • 2013年4月初旬  MIT Sloanから合格連絡

2012年の夏の終わりにMBA受験の決意したもののそこから9月・10月と少し長めの海外出張があったり自分の結婚式があったりで、9月に単発でGMAT受けた以外は実際に稼働し始めたのは結婚式が終わってからの10月半ば近くでした。また仕事柄、平日は文字通り寝に帰る程度だったので、受験準備は基本的に週末に集中して進める程度でした。ただ、上記のようなスケジュールでほぼ週末のみの稼働でも不可能ではないですが、自分自身にも家族にも短期的に色々と負担がかかるので、当たり前ですが可能であれば余裕を持って準備進められるのをお勧めします。

TOEFL

米国の大学卒業のためTOEFLは免除になり受験しませんでした。

GMAT

出願決意のタイミングもだいぶ遅く、しっかり勉強する余裕もなかったので、GMAT受験は極力省エネで進めました。9月の1回目受験時は、本番数日前にGMATオフィシャルサイトからダウンロードできる模擬テストを一つやり、間違えた問題をレビューする程度にしてあとは睡眠をよくとって受験して、710 (V34/M50)出たのでそのスコアでMIT 1st Roundへ出願。その後、スコアを伸ばすべくVerbalのSentence Correction, Critical Reasoning等を多少問題解くなどして準備しましたが、2回目ではスコアが下がり 660 (V34/M47)、3回目はVerbal上がったもののMathが下がって結局1回目と同じ710 (V40/M48)だったのでそれでGMAT受験は終わりにしました。Writingは対策皆無でそのまま突っ込んだあげく案の定スコアも上がらなかったのですが、聞くところによると対策本などでパターンをほとんど予習することも可能らしいので、GMATのスコア獲得という観点ではそういった問題集を活用するのも効果的だと思います。また2012年から導入されたIntegrated Reasoningについても結局特に事前対策する余裕もないままでのアタックとなってしまいましたが、MathとVerbalをミックスした問題の印象で、VerbalなりMathなりを単体できちんと回答する力があれば特段恐れる内容でもないかと思います。
勉強法など特に参考になる情報が限られていて恐縮ですが、唯一言えるとすればGMATオフィシャルサイトからダウンロードできる模擬テストはフル活用すべきだと思います。無料ですし、テスト形式もレベルも本番と同じで実施でき、時間も容赦なくシステムが切ってくれるので、本番さながらの練習を出来るという点で貴重だと思います。私のまわりでも同模擬テストの存在をあまり知らない人が多かったのですが、自分のスコアレベルを確認したり本番と同じ形式に慣れたり等において便利なツールだと思います。

Essay

エッセイは、まず自分でドラフトし、そこから海外のMBAやMaster留学した経験のある友人にレビュー・コメントしてもらい、それを直すという作業を数回繰り返して作り上げました。私の場合はメインで見てくれた友人から最初の頃に「ぜんっぜんダメ」といった辛辣なコメントをもらいつつ歯を食いしばりながら進めたのですが、やはり第3者(特にMBA受験エッセイを見るに相応しい立場の人)からのレビューは可能な限り沢山入れた方が良いと思います。少しテクニカルになってしまい恐縮ですが、MBA essayを書くにあたっての上手い話の展開の仕方や響かせ方などがあり、単純に問われている質問に答えるだけでは内容として弱いということがよくあります。例えば過去のある事象についてエッセイを書くにしても、あるイベントが起こったとき、自分がどういう考えを持って、どのようなアクションをとって、そこから何を学んで、何ならそれをMBAでなり今後のキャリアにおいてこうやって活かせる、くらいのことを書くのが当たり前のように求められている印象があり、それは文章を書くことの上手い下手の問題ではなくテクニックとして知ってる知らないの部分でもあると思います。なので、そういう視点が少しわかりづらいという方は、エッセイ・カウンセラーや友人等から最初だけでも何度かアドバイスをもらうとわかりやすいと思います。また、エッセイカウンセラーは恐らくトピック出し・筋書きまとめのところで最も価値を発揮すると思うので、その部分からサポートがあったほうが安心という場合には早めにコンタクトをとるのもありかと思います。

Interview

MITの面接はBehavioral Interviewといって過去の自分の行動パターン等についての質問が入ってくるもので、他校の面接と比べても少しユニークだったため、対策のために受験カウンセラーに数時間練習に付き合ってもらいました。GMAT等のテストと同じで事前に模擬インタビューのようなものをやると、自分の発言パターンだったり、説明の中で弱いところ・強いところ等も鮮明に見えてくるので、本番さながらの事前練習は絶対やったほうが良いと思います。面接といえどもあくまで会話なので、しっかり準備して答えを暗記すべきというものでもありませんが、一方で答えそのものが頭にすぐに浮かんでこないと答えることすら出来ないので、想定質問に対しての回答作成などは必要最低限やったほうが効果的だと思います。

その他

下記は具体的な受験対策以外の部分で、受験プロセスを通じて色々と感じた部分です。偉そうな内容書いていますが、正直なところ全部自分が出来ていなかったことからの反省点の裏返しのような内容です。もしこれから受験される方が読まれていたら少しでも参考になればと。

・出願は出来るだけ早めに。可能であれば1st Roundで
MITに限ったことではなく寧ろ他校のほうが該当する点かもしれませんが、自分の受験体験・他の受験生の体験記をもとにするとやはり早く出願するに越したことはないというのが正直な印象です。仮に1st Round / 2nd Round / (3rd Round)で合格者に偏りがあったとして要因は学校によって様々だと思いますが、大まかな印象としては1st Roundのほうが確率は高い気がします。そしてもう少しミクロなタイムマネジメントの観点で、準備は早め早めがお勧めです。私は結局MITも他校もエッセイを締切直前の2-3週間の週末駆け込みでやっていたのですが、精神的にも肉体的にも自分自身にも周囲にも良くないです。

・早めに自分のスタイルを確立すること
ごく当たり前のことですが、勉強法にしてもアプローチにしても万能薬的なものはなく、個々の時間の有無や基礎となる英語力によってだいぶ変わってしかるべきだと思います。やろうとすればかなり短期で受験プロセスを進めることも可能なわけで、最終的には自分がどれだけ出来るか、どれだけやりたいか、どこまでやる必要があるかの折り合いだと思います。勉強・エッセイ準備にかける時間ややり方等、自分にあった進め方を出来るだけ早く確立することが重要だと思うので、特に受験プロセスの初期にはその点を頭の中に入れておくのは大切だと思います。

・周囲への負担を意識すること
勉強も準備も実際に手を動かしているのは自分なので、ついつい大変なのは自分と思いがちですが、忙しく大変なときだからこそ家族や同僚といった自分の周りがどれだけサポートしてくれていて、仮に留学が決まろうものなら彼らに実際にどれだけ影響が及ぶのかを常に意識しておくことは大切だと思います。人によって出願時における境遇は様々ながらも個人の実力・努力だけでは留学も人生も実現しないと思うので。

・本来の目的を見失わないこと
大きな志のもとにMBA受験をしているのにいつの間にかMBA合格を獲得することが目的にすり替わっていたりなんていうのはよくありえる話かと思いますが、受験プロセスの間は喉から手が出るほど合格が欲しいので、思いつめれば思いつめるほどMBAに合格することがさぞ大切なことのように思えてきてしまいます。そんなときこそ、なぜ自分の人生にMBAが必要なのか、そこから先の将来でMBAを経て何を達成したいのか等を改めて心の中に思い出すのはとても大切なことだと思います。良い意味でそうすることで少し開き直れる部分もあります。

・不安がっても良いことなし
上記の「本来の目的」の内容と関連しますが、MBA受かるかな?と不安がっても何もプラスはありません。時間の無駄です。その妄想によって不安がっている時間を目の前の仕事なり勉強なりに使った方がよっぽど効果的です。自分の人生や努力をドライに見て行動するのは難しいですが、それが出来れば受験プロセスも少し気が楽になると思います。

最後に

各校の受験プロセスは全受験者にとってフェアであるために画一的になっていますが、その中でも自分がいかにその学校に興味があるかという熱意を全ての手段を駆使して伝えることは重要だと感じました。私は留学を決意したタイミングが遅かったため東京での説明会は全て逃してしまい、仕事で全く余裕がなかったのでキャンパスビジット等も一切行かず、学校側からしたら「本当にこの学生興味あるのかな?」くらいに見えていたかもしれません。その状況下、出願先の中でもMITは最も行きたい先だったので、Waitlistの連絡を受けてから自分で勝手にミニ・エッセイ書いて気持ちを伝えたり、面接に読んでもらえるようにSloan Schoolの先輩に追加の推薦状を書いてもらったり(Waitlist対象者はそういったアプローチが認められていましたが、学校や状況によって違うので要確認)、最後も結果発表の日に合否の連絡がなかったのでつついてみたところ何故か自分の結果だけペンディングになっているとのことだったのでその電話口で即興で自分のアピールしまくったり等、振り返ってみればとにかく自分のアピールに徹していた部分がありました。これもまた個々のアプローチスタイルによると思いますが、いかにAdmission Officeに自分を見てもらえるかのアピールは時としてエッセイ・推薦状・スコア等のアプリケーションと同様に大切になり得ると思います。これから受験される皆さんも是非自分らしい方法で出願プロセスに臨んでみてください。MIT Sloanでお待ちしています。

体験記 (9)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 34歳 (2013年9月現在)
学歴 工学部 大学院
職歴 通信 10年

はじめに

まずはMIT Sloanに興味を持って下さり有難うございます。
なかなか思うようにスコアが出ない… いい加減にEssayを書き始めないとヤバい…でもカウンセラーが見つからない…など受験プロセスでの悩みは尽きませんでした。
私の経験談が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

Why MBA?

大学生の頃から、社会人経験を積んでから、いずれMBA留学をしようと決めていました。しかしMBAの必要性を強く感じるようになったのは、社会人になってからです。
イノベーションを起こすには技術が必要という思いから、社会人として技術系の道を歩みました。一方で、①世界のエンジニアと共に各々の技術を開拓していく事に加え、無数にある技術の中から取捨選択しつつ能動的に事業や社会に組み込んでいくことの必要性を認識するようになり、②また経営企画の仕事を通じて、時代の流れが早く不確実性の多い中でタイムリーに決断していける人間にならなければならないという強い思いから、MBA留学をこのタイミングでしようと決意しました。

Why Sloan?

技術系としてMITへの憧れは勿論ありましたし、弊社内含めMIT Sloan卒業生からお話しを聞き、自分もその一員になりたいと強く願っていたことは大前提にありますが
以下が主な志望理由になります。

①Action Learningを取り入れたPrincipled Innovative Leaderの養成プログラムが、自分の目指すリーダー像に不可欠だと考えたこと
②経営と技術の融合を目指したカリキュラム・同一キャンパスにある他学部との連携が盛んな点に大きな魅力を感じたこと
③Diversityを意識したチームワーク重視、No one left behindの精神が自分のManagement Spiritにリンクしたこと

受験スケジュール

  • 2012年2月 社内選考通過
  • 2012年4月/5月 TOEFL対策でAGOSに通う
  • 2012年6月~ GMAT対策でAGOSに通う
  • 2012年6月17日 TOEFL提出スコア ※以降 11月まで受け続けるもスコア揃わず
  • 2012年9月/10月 GMAT(1/2回目) ※1回目より2回目の方が点数が下がり愕然とする…
  • 2012年11月 Resume&Essay作成開始(遅…)
  • 2012年11月 仕事でGMATドタキャン(焦…)
  • 2012年12月6日 GMAT(3回目)提出スコア ※目標未達もスパッとEssayに頭を切り替える
  • 2012年12月27日 MIT Sloan 2nd出願
    以降、2ndで合計6校に出願
  • 2013年2月下旬 MIT Sloanキャンパスビジット&他校Interview@U.S.
  • 2013年2月27日 MIT Sloanより面接Invitation受領
  • 2013年3月11日 MIT Sloan面接@東京
  • 2013年4月3日 MIT Sloan合格!(3校合格、1校辞退、2校不合格)

TOEFL

W以外は点数変動が大きく、各セクションの点数が最後まで揃わず苦戦しました。
予備校は、AGOSでRex蒲田先生の100点突破ゼミを受講しました。教材はOFFICIAL GUIDEとDELTAを使用しました。あと有料ですがTOEFL Online Practiceも有用です。

【R】私はRが苦手でした。設問をまず読んでから、必要な箇所をざっと読むという解き方をしました。そして自戒も含め、単語力が全てだと思います。『TOEFL英単語3800』で覚えるのは苦手だったため、iKnow(http://iknow.jp/?language_code=en)を使用しました。ゲーム感覚で覚えられるので、集中力が切れた時でも勉強できます。あとBBC NewsやScientific American等で自分が関心を持った記事を、空いた時間にスマホを使って流し読みする習慣をつけると良いと思います。

【L】当初はひたすらメモを取ってましたが、メモを取ることでリスリングが不十分になっていることに気づいてから、ほとんどメモを取らないようにしました。設問も基本的には文章の大まかな流れやポイントを把握していれば解けるので、メモを取らない代わりに頭で話の流れと中身をイメージ化するようにしました。トピックによって全然分からないこともあると思いますが、とにかく焦らないことが肝要です。全てを聞き取れなくても解ける問題はあるので、聞き取れる範囲で解いていこうという心構えを持つと良いと思います。

【S】100点突破ゼミのクラスメイト2名と毎週skypeで1時間ずつspeakingの練習をしました。教材はOFFICIAL GUIDEとDELTAを使用し、お互いのspeakingの中身をチェックし合いました。強制的にspeakingをする機会を毎週設ける事が一番ですので、是非周りの受験生を巻き込んで練習に励まれると良いと思います。お互いに心の支えにもなりますし。

【W】テンプレートを使うようになってから点数が安定しました。あとは時制の一致や3単元のsなどのミスによる減点をなくせるよう、自分で定期的に練習すると良いと思います。また可能であれば、周りの受験生同士で書いたエッセイを見せ合うのも良いと感じました。人によってクセや書く内容に偏りがありますから『こういう形で字数を稼ぐ具体例の使い方があるんだぁ』等、気づきを双方で得られます。

【試験当日】運が悪いのか… 2回トラブル(画面遷移しない、キーボード設定誤り)に巻き込まれました。タイムロスが発生した場合はその場でしっかり係員の方に主張された方が良いと思います。その上でETSにメールをすると、トラブルの内容次第では再受験ができます。(当然ながらその日のスコアは無効になりますが)

GMAT

確かにGMAT高スコアはトップスクールに入るために必須と言われてます。しかし、まず申しげたいのはGMATスコアが低くても(本当にその学校に行きたいと強く願うなら)決してApplyすること自体を諦めないで下さい。私自身、恥ずかしながらGMATは80% rangeより低い650(V30 / M49)でしたが、こうしてMIT Sloanに受かってます。だから希望を持って最後まで諦めず挑んで頂けると嬉しいです。

ただ周りの受験仲間を見ていると、最後の最後でVerbalのスコアが突出して良くなるケースが結構ありました。なので最後まで全力でGMAT対策をして頂くことが大前提で、あくまで仮に時間切れでVerbalの点数が低いままでも、TOEFL(MITの場合は参考扱い)やInterviewで英語力を代わりに証明する等の代替手段はあるとお考え頂ければと思います。

あと私は2回目の点数が1回目より20点も下がりました。結果が表示されたときは本当に愕然としました。その日は何度ため息を付いたことか…
でも同じ経験をされた方の体験記を拝見して相当救われたのを今でも覚えています。落ち込むだけ落ち込んだら、気持ちをさっと切り替える事が肝要です。

【Verbal】AGOSの中山先生の授業を一通り受講しました。非常に理にかなった説明をされますし、また質問にも丁寧に回答して下さったのが印象的でした。勉強に割ける時間がどれだけあるかを把握した上で、勉強する教材を絞ってそれを何度も反復練習するのが良いと思います。あと時間が確保できれば絶対!短期集中で乗り切った方が良いです。私は当初、色々な教材に手を広げたことが時間ロスの一因になりました。

SC: 同じ問題を解いてると答えを覚えてしまいますが、解法をすらすらと説明できるようになる事を目標にして反復練習をされると良いと思います。
CR: これは比較的得意でした。まずはパターンを把握することが重要です。あと私は難解な設問はドツボに嵌らないよう時間をかけずに解くようにしました。
RC: 最後まで苦手でした…単語力の問題なのか。そもそもの国語力の問題なのか。

【Math】マスアカを1回解いた程度で済ませました。残念ながら51は一度も取れず。

Essay

エッセイの作成開始が遅く、当初お願いしようと考えていたNativeのカウンセラーには全員断られました。しかしそれが幸いして、私にとってベストなカウンセラーに出会うことができました。私はFECの田山さんにお世話になりました。自分の考えを深堀りしていく上で、日本語でディスカッションをすることは非常に良かったです。そして日本語でのディスカッションを踏まえ英語でエッセイを書き、その英語のエッセイをベースにまた日本語で議論を深めることを繰り返しました。
そして最後の仕上げの英語チェックは、Essay Edge(http://www.essayedge.com/)を使用しました。

私にとってのベストなカウンセラーとは『私の考えや行動を客観的に分析し、咀嚼して気付きを提供できる』方だと思います。カウンセラーに答えを求めても、真の答えは見つかりません。答えは受験生一人ひとり違って当然であり、真の答えは本人しか持っていないからです。それを本人が見つけられるよう手助けをしてくれる役割がカウンセラーだと思います。

以下、自分なりのエッセイ作成上のTipsを(思い出せる限り)列挙します。

①MIT Sloanのessay設問は一見特殊です。よってWhy MBA? What is your short/long-term goals?などの他校のオーソドックスかつコアとなる設問から手を付けると良いと思います。
そしてそれらの内容を(直接的には聞かれていないものの)MIT Sloanのエッセイにもしっかり織り込んでいくのが効果的です。

②能動的なスタンスで、今まで歩んできたキャリアパスを1つの線に結び付けると良いと思います。(受動的な面があっても能動的に置き換え、WeではなくIで表現)
具体的に申し上げると、どこの大学を出たか、どこの企業でどのポジションを担ってきたか…ということに意味はなく、
なぜその大学を選んだのか、なぜその企業に勤め、なぜそのポジションで働きたいと思ったのか?を明確にしていく事で『なぜそのようなキャリアパスを歩もうとした(している)のか?』『それはあなたが何を成し遂げたいと考えているからなのか?』を筋道立てて説明することができるかが重要になります。
また大企業に勤めていると、自分のやっている事が単なる1つの歯車でしかないように見えてしまう時期もあると思いますが、そのような時は大局的に視野を広く持ち『Think Big』を意識すことが良いと思います。

③聞かれている事に全て真正面から回答しているか?については細心の注意を払った方が良いです。複数校に出願していくとコア部分を転用することがあると思いますが、その際にはくれぐれも気を付けて下さい。

④できる限り、在校生・卒業生にもエッセイの中身をチェックしてもらうよう準備することをおススメいたします。『うちの学校のこと、良く分かっているなぁ』と思ってもらえるようなエッセイに仕上げるには在校生・卒業生の方々のご協力が不可欠だと思います。そして在校生・卒業生は皆さんがご苦労されていることは痛いほど分かるので、誠意をもってお願いすれば対応して下さると思います。

Interview

各校によってInterviewも特徴があるため、ノウハウをお持ちのEd義塾のEdさんにお世話になりました。
Interviewでは『いかに端的に分かりやすく、相手に興味を持ってもらえるように話せるか』を意識しました。そして、面接官から質問を引き出せるように意識することがポイントです。
エッセイの中身を最初から全て説明しようとすると面接官は誰も聞いてくれません。面接官と会話をするイメージを持つことが良いと思います。

MIT SloanのInterviewは、Behavioral Interview(過去の出来事での行動様式をヒアリングし、人となりを理解しようとする)形式を採用していると言われています。
しかし私の面接は、Why MBA? What is your short/long-term goals?等の至ってオーソドックスな質問ばかりでした。STARフレームワーク(※後述)を使ってエピソードを5つ程度準備して望んだので正直拍子抜けでしたが、他校のInterviewで既にオーソドックスな質問に対応できるようにしていたので、何とか乗り切る事ができました。
よってBehavioral InterviewとオーソドックスなInterviewのどちらでも対応できるようにご準備して面接に望まれた方が良いでしょう。

※STARフレームワークとは?
S = Situation = どういう状況なのか
T = Task = 何が課題なのか
A = Action = 課題解決に向け、何をすべきで どのように行動したのか ★最重要★
R = Result = 結果としてどうなったのか

STARフレームワークを使って、エピソードを纏める際のTipsを(思い出せる限り)列挙します。

①登場人物の構成はシンプルにしましょう。登場人物が多いと状況を理解するだけで一苦労してしまい、伝えたいメッセージがぼやけてしまうリスクがあります。

②S/Tを端的に説明するように工夫しましょう。最初の練習では、S/Tの説明に時間を費やしてしまうでしょうが、最も重要なポイントは『Action』のパートであり、S/Tはあくまでその導入部分であることを意識すると良いと思います。またBehavioral Question毎にエピソードを用意しようとすると膨大な準備を要するため、回答の仕方をBehavioral Questionに合わせてカスタマイズできるようにしておくことで、鉄板のエピソードを漏れなく面接で話せるようになります。

③『Action』がまさにアプリカントのオリジナリティを発揮できるパートになります。エッセイから滲み出る行動特性を、Interviewで採用する別のエピソードでもブレずに補強できているかを意識すると良いと思います。よって『Action』のパートは『行動の中身』と『その行動による状況の変化』に関して、より具体的かつ詳細に説明するよう心掛けました。

④ジェスチャーや表情を豊かに、重要なポイントはしっかりと強調し、緩急をつけてゆっくり話しましょう。練習を重ね、力が入ってくると、どうしても早く話してしまうものです。私も再三カウンセラーに早すぎ!と指摘されました。あと面接当日は、冒頭にIce breakingになるような簡単なネタを準備しておくと良いでしょう。但しどの程度Ice brekingに時間を割くかは面接官の反応次第で変わります。臨機応変に対応しようという心構えを持って臨むと良いと思います。

そして何より卒業生・在校生の方々にSkype等でInterviewの練習にお付き合い頂き、事前に的確なアドバイスを頂戴できたことは非常に大きかったです。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

その他

これだけ時代の流れが早い中で、ビジネスに王道はないと思っています。ルールは守らなければなりませんが、決められたことしかやってはいけないと考えていてはブレークスルーは生まれません。受験プロセスも似た面があると思っています。

例えば『推薦状は2通まで』と決められていたとします。あなたなら『2通まで』と言われているから(他にも書いてもらいたい人がいるけど)諦めよう、と考えますか?
私なら(受け取って貰えるか・評価対象にして貰えるか分からないけど)自分の別の一面を理解して貰える絶好の機会になるから(推薦者に状況をご了承いただいた上で)推薦者から大学のadmissionに追加推薦状を送って頂こう!と考えます。

これはあくまで一例ですが、求められていることを最低限こなした上で、(協力者や相手の負担にならない範囲で)効果的な形で積極的にアピールしていくことは重要だと考えます。

最後に

受験プロセスは、実際にやってみると誰もが当初自分が想定していたよりも『大変』と感じるものです。仕事との両立にご苦労されている方も多いと思います。私自身、仕事に忙殺されて受験勉強に物理的に時間を割けず、心が折れそうになった時期もありました。でも近道はないので、最後まで諦めないことが何より重要です。『凹たれたら、あかんでー』です。

MIT Sloan含め出願校の卒業生・在校生から沢山のお話を伺えた事は本当に刺激になりましたし、会社の同僚・友人・家族等の多くの方々に支えられ、幸いにも第一志望のMIT Sloanに合格する事が出来ました。こんな私で皆さんのお役に立てることがあれば、遠慮なくご連絡下さい!皆さんのご成功を心よりお祈りしています。

体験記 (10)

項目 プロフィール
コース MBA
性別 男性
年齢 29歳 (2013年9月現在)
学歴 工学部 大学院
職歴 金融 6年

Why MBA?

1.学生時代に、大学院で電子工学の研究を行い、ベンチャー企業で知財の商業化に挑戦した経験から、世の中に必要とされる技術を目利きし、実際にビジネスにする経験を積みたかった
2.日本と海外(特に新興国)の企業・技術をつなぐカタリストのような仕事をキャリアゴールとして描いていたため、英語力とリーダーシップ能力を高めたかった
3.投資先企業のHands-on支援に必要なジェネラルマネジメントのスキルを体系的に学び、実践していく機会を得たかった
4.仕事・プライベートを問わず、つながれる世界中の仲間、ネットワークがほしかった/世界のエリートがどのような人たちなのか肌で感じてみたかった

Why Sloan?

MITは以下の理由から第一志望でした。
1.Boston及びMITのEntrepreneurialな雰囲気と充実したアントレ関連の授業やネットワーキングの機会
2.工学部やMedia Labなど、MITの他組織と協働した技術インキュベーションのプロジェクト(Innovation teams等)<MITはハード系やバイオの技術に強い点が魅力>
3.G-Lab, L-Labなど、グローバルかつ実践的なコンサルティングプロジェクト
4.卒業生及び在校生とのFit感(matureな雰囲気の中に、熱い闘志を秘めた人が多い印象)
5.ビジネススクールの枠を超えて、世界で通じるMITのネームバリュー/ネットワーク

受験スケジュール

  • 2011年11月:社内公募合格、TOEFLの勉強本格化
  • 2012年4月:GMATの勉強開始
  • 2012年7月:GMAT受験(出願スコア)
  • 2012年7月-8月:Admission等主催の大学説明会に複数参加
  • 2012年10月:エッセイ準備本格化
  • 2012年11月:キャンパスビジット7校(MIT含む)
  • 2012年12月:TOEFL20数回目(他校出願スコア、MIT未提出)
  • 2012年12月-2013年1月:2nd Round出願(計7校)、インタビュー準備開始
  • 2013年2月:インタビュー4校(1校はon campus)
  • 2013年2月末:MIT インタビューのInvitation
  • 2013年3月18日:MIT インタビュー(@東京)
  • 2013年4月2日:MIT 合格

TOEFL

海外経験のない身にとってTOEFLは本当に苦しいテストでした。アゴスのコースを一通り終了した後は、下記の内容を独学で学習しました。
①リーディング
まずは単語力が重要になりますので、地道にTOEFLテスト英単語3800(旺文社)のRank4まで覚えました(Rank4はGMAT用で、TOEFLの試験ではRank3までで十分だと思います)。GMAT終了後は、速読力(RC)と文法力(SC)が上がり、安定的に高スコアをとれるようになりました。
②リスニング
もともとリスニングを苦手としており、案の定、受験の全プロセスの中で最も苦しみ、時間を割いたパートです。徐々に聞けるようになっていく感覚はあるものの、秋になってもスコアで25を超えない日々が続いたときは強い危機感を覚えました。英語を長時間聞く集中力が続かずダラダラ聞いてしまいがちだったことと、間違った問題の要因分析が浅かったことが終わってみての反省です。教材は、TPO(TOEFL Practice Online)が最も本番に近く、練習教材として最適でした。日々の練習では、CNN Student News / Scientific American / A moment of Science / Breaking News Englishなどを聞いていました。
③スピーキング
過去の受験生のブログを参考に、暗記科目と割り切りました。Independentはもちろんのこと、Integratedも複数のネタを用意し、テンプレートをしゃべる時間を長くすることで、本番中に焦ってミスを連発することが減り、点数が比較的安定するようになりました。スピーキングもTPOの問題が一番、本番に近かったと思います。
④ライティング
スピーキングと同様、暗記科目と割り切ました。複雑な英語表現を含むボリュームのあるBodyネタを5個つくり、Writing塾を経営するJackのIntroとConclusionのテンプレート(パラフレーズはせず、基本コピペ)とあわせたところ、毎回Independentで550-600字書けるようになりました。問題に無理矢理ネタをつなげていたため、やや違和感があるときもありますが、それでも安定的に高得点をとることができました。Integratedは、Listening力を伸ばしトピックの内容が理解できるようになれば、テンプレートを使うことで高得点がとれると思います。

GMAT

4月中旬から勉強を始め、7月下旬のGMAT受験までGMAT:TOEFL=7:3の割合で勉強しました。GMAT受験前は、会社の夏休みを取得し、GMAT脳に切り替えました。初回で出願可能なスコアが出たため、一旦打ち切り、TOEFLにエネルギーを再投入しました。予備校は、GMATで有名な濱口塾を利用し、Verbalは同塾の教材を繰り返し解きました。濱口塾は、SCやCRで即切りできる選択肢を除外した後、迷う選択肢の中でどう正解を選んでいくかの思考プロセスを、授業の解説を通じて繰り返し頭に叩き込むことができた点が非常によかったです。Mathは、濱口塾の教材+マスアカのひっかけ問題、AWAはテンプレートの暗記のみ、IRはOGの問題を解くことで対応しました。

Essay

エッセイは、①濱口塾の濱口先生をメインに、②江戸義塾のEd、③濱口塾と提携しているMatthew、④MITの卒業生、計4名の方に見ていただきました。日本語で書き始めることでエッセイの内容が深まりやすい/内容の細かいニュアンスをカウンセラーに伝えやすい(省いた時間をテスト勉強に割ける)等のメリットから、日本人カウンセラーにしましたが、結果として正解でした。さらに。濱口先生はレスポンスが早いので、2nd Round締切直前に大量の出願書類を作成していた私にとっては本当に有り難かったです。江戸義塾のEdからは、MITでいえば、「どうように感じ、考え、行動したのかを臨場感を持って伝えるべき」等の指摘があり、MIT用のエッセイにカスタマイズした修正を加えることができました。

Interview

わたしのインタビューでは、Resumeのupdate、Behavioral Question1つ、Resumeについて突っ込んだ質問2~3つ、Career Goal、Why MITを聞かれ、雑談も含めてちょうど30分で終了し、終始なごやかな雰囲気で面接を進めることができました。MITで伝統的なBehavioral Interview Questionが最近は減っていると聞いていましたが、私の面接でも1つしか聞かれませんでした。一方、MITの面接ではEssayに書いていないストーリーを準備する必要があったため、ネタの整理とSTAR方式で説明する練習を繰り返し行いました。MITの2nd Roundの面接は3月中旬で、他校の面接をすでに複数回経験していたので、面接慣れはしていたものの、相手がAdmission Staffということもあり、独特の緊張感がありました。インタビューは、①Matthew、②Ed(MIT対策のみ)、③Rare job(日々の練習用としてはオススメ)で対策を行いました。Matthewは、ネタのストックから回答を引き出すための柔軟性(想定外の質問がきたときの対応)や、ネガティブな質問(テストスコアが低い、海外経験が少ない)がきたときも常に自分を売り込む姿勢を植えつけてくれた点がよかったです。Edは、わたしが練習でうまく回答できなかった質問についてその場で意図をくみ取り、聞き手にわかりやすく魅力的に伝わるよう整理してくれた点がよかったです。

最後に

TOEFL/GMAT/GPAは差別化要素にはなりにくいですが、USトップ校の多くで足きりツールとして使われています。私もなんだかんだで準備期間の8割はテスト対策(主にTOEFL)に使っていました。2nd Round出願前の10-12月は、スコアがでない不安の中、どこかにあるはずの底力と運を信じて試験勉強を続け、差別化のできるエッセイを書くための努力を惜しまなかったことがよい結果につながったのだと信じています。この体験記を読まれている多くの方も出願準備と仕事の両立で苦しんでいらっしゃると思いますが、最後まで自分を信じて乗り越えていただければと思います。そして、合格校の中からMITを選んでいただければ、なお一層うれしいです。