HRM

ID タイトル
15.660 Strategic Human Resource Management
15.665 Power and Negotiation

15.660 Strategic Human Resource Management

時期 内容
2008春 Emilio J. Castilla
Course Pack
企業の競争力を高めるうえで重要な要素を占める人事管理問題に関し、採用、教育制度、給与体系、業績評価、労組関係等の観点から学習するコース。授業はマイクロソフト、シスコ、サウスウエスト航空、モルガンスタンレー、シティバンクといったアメリカ大企業のケースをもとにしたディスカッションを中心に行う他、理論を補完する目的で各種リサーチペーパーがリーディングアサインメントとして課されました。教授はスタンフォードでPHD取得後、ウォートンで3年間教えた後2005年からAssistant Professorとしてスローンで教鞭をとっている。スペイン人ならではの陽気な性格で、毎回の授業はインタラクティブ且つ穏やかな雰囲気で進められた。授業準備以外では、インクラスでのクイズ(ミッドタームの位置付け)が1回と、5人チームでのファイナルプロジェクト(最後のクラスでプレゼンテーション)が課されたのみであり、ワークロードとしては比較的軽かった。必修科目である15.311 Organizational Processと同様にソフトスキルに関するコースであるため、形式化された理論を求める人には不向きかもしれませんが、講義のみならず、ゲストスピーカー2名(グーグル人事部、人事コンサルタント)や学生間のディスカッションを通じ、日本とは異なる雇用に関する価値観に触れることができた貴重な機会でした。

【K.K., MBA ‘09】

15.665 Power and Negotiation

時期 内容
2009秋 Daniel Shapiro
Fisher, R., Ury, W., & Patton, B., Getting to YES: Negotiating agreement without giving in. Second Edition. New York : Penguin Books
Roger Fisher and Daniel Shapiro, Beyond Reason: Using Emotions as You Negotiate
今期は、Harvard Law SchoolのProgram on NegotiationからShapiro教授がSloanに来て授業を行いました。

このコースでは、7 Elements(Interest、Option、Legitimacy、BATNA、Communication、Relationship、Commitment)とCore Concerns Approach(Application、Autonomy、Affiliation、Role、Status)という、効率的なNegotiationを行うための基礎概念及び交渉の中でどのようにEmotion(感情的側面)を取り扱うためのFrameworkについて学びます。実際の授業では、前半部分で各概念の詳細な講義があり、後半部分で実際にNegotiation Exerciseを行い、どのようにFrameworkを活用するのかを学んでいきます。Exercise終了後、全体でどのようにアプローチしたか、次回はどのような改善を行うか、を全体で議論します。また、ゲスト・スピーカーとして元ベネズエラ大統領のMahuad氏が登場し、緊張関係にあったペルーのフジモリ大統領とどのように交渉し、二国間の信頼関係を再構築したかをお話がありました。

課題は、Text、Course Pack、ExecerciseのReading、自分が行った交渉に関するJournalの提出(毎週)、Final Paper(Group及びIndividual)がありましたが、ワークロードは比較的軽いと思われます。Gradingは、Journal(35%)、Participation(35%)、Final Paper(30%)でした。Final Paper(Group)は、3つのケースの中から一つを選び、効率的な交渉を行うために必要なStrategyをまとめるという内容でした。また、Individual PaperはGroup Workを進める中で行われた交渉、意思決定プロセスを分析し、うまくいった点、改善点をまとめるというものでした。

講義、Exercise、Assignmentを通して、実際のビジネスの現場でも適用可能な交渉力を身につけることが出来ます。また、フレームワークを活用することで、自分がこれまで行ってきた交渉を分析し、改善点を分析することも可能です(例えば、自分がEssayに書いたConflict Resolutionなんかを活用すると面白いと思います)。 Shapiro教授はFacilitator及びEntertainerとして最高レベルの教授です。Shapiro教授が今後もSloanで教鞭をとるかは現時点で不明ですが、もし教授が教えるのであれば本当にお勧めの授業です。個人的にはSloanでとった授業の中でベストのクラスだと思います。【H.M, MBA ‘10】

2010秋 Jared R. Curhan
Fisher, R., Ury, W., & Patton, B., Getting to YES: Negotiating agreement without giving in. Second Edition. New York : Penguin Books
MIT Sloanを代表するNegotiationのクラスです。前半では、Distributive/Integrative Bargainingといった交渉の基本類型や、Seven Elements分析等の基本概念の学習し、同時に、これらを戦略的に活用して如何に交渉上のパイを拡大して大きな取り分を確保するか、そのための方法論を学びます。後半は、交渉当事者の数やパーソナリティー、社会心理学的な側面、それらの背景にある文化や倫理面の社会規範が交渉の過程に及ぼす構造的な影響を分析し、それぞれへの対処法を学びます。

毎週1回3時間のクラスですが、Curhan教授の軽妙なトークや良く練られたカリキュラム構成のお陰で、毎回飽きる暇無く交渉理論を体系的に学べます。また何と言ってもこのクラスの醍醐味は、毎週課せられるシミュレーション課題にしたがって、実際にクラスメートで1対1や複数のチーム同士で交渉を行ったり、あるいは時には街に出て値引き交渉したりと、徹底的にLearn by doingをするところにあり、交渉理論がもたらすinsightsを短期間で体験することができます。

毎週のリーディングアサイメントやクラスメートとの交渉課題の他に、各講義後に授業用ウェブサイト上のフォーラムへの投稿が求められます。この他、中間期にリフレクションペーパー(5ページ)と期末にチームプロジェクト(現実の交渉/外交問題の分析ペーパーとそのプレゼン)が課せられます。全てをきちんとやるとワークロードはそれなりの量になりますが、学ぶことも非常に多いクラスです。Sloanの学生としては外せない授業の一つでしょう。【Y.K. MBA’11】