System Dynamics

ID タイトル
15.871 Introduction to System Dynamics

15.871 Introduction to System Dynamics

時期 内容
2008春 Paulo Goncalves
John Sterman. Business Dynamics. McGraw-Hill Irwin
SystemDynamicsは、1956年にSloanの教授であったJ.W.Forresterによって開拓された新しい学問であり、今やこの授業はSloanの看板授業のひとつに数えられています。学生は、コンピュータシミュレーションを用い、さまざまな要因が複雑に絡み合う現実世界の現象を分析、解明する力を身につけます。半学期の履修と1学期の履修を選ぶことができ、半学期のみ履修する人は、15.871(6単位)のみ、1学期通じて履修する人は15.871(6単位)と15.874(6単位)の両方(合計12単位)を登録することになります。

初回の授業では、System Dynamicsの目的と基礎的手法を学ぶべく、2002年に生じた重症急性呼吸器症候群(SARS)の伝染を例に、SARSの潜伏期間、1人の人間が1日に出会う人間の数、1回の出会いでSARSが伝染する確率、等をパラメータにとり、SAAS感染者数予測モデルを作成しました。その後も、System Dynamics専用のシミュレーションソフトを用い、「Peoplexpress(80年代に存在したアメリカの航空会社)倒産の理由」「ブルックスの法則(遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加はさらにプロジェクトを遅らせるだけだ)のカラクリ」などの、様々なケースにあたり、System Dynamicsの奥義を深めます。

1学期間履修した場合、Homeworkは全部で9つあり、そのうち6つはチームワーク(3人)になります。Gradeは、Homeworkの比重が非常に大きいため、いやおうなくHomeworkに力を入れることになるでしょう。そのために、この科目はよく、Workloadが大きいとよく言われます。勤勉で、かつGradeへのこだわりが自分と同程度の人をチームメートにつけ、うまく作業を分担するのがサバイバルのコツです。

【K.O. MBA09】

2011春 PJ Lamberson
John Sterman. Business Dynamics. McGraw-Hill Irwin
System Dynamicsという学術分野がここMIT Sloan(Sterman教授)を中心に発展してきた、という歴史のある、Sloanの看板授業の一つです。

授業のコンセプトは、「人間は物事の因果関係を直線的に(ある問題の原因はこれであり、これを行えば解決する)考える傾向があるが、現実には、物事は複雑に影響し合っており、問題解決には、局所的な因果関係を見るだけでなく、システム全体を考える必要がある」というものです。また、複雑な事象を頭の中だけで考えることは不可能であり、モデルを作成して分析すべき、という発想で、授業では、システムを表象するモデルを作成し、シミュレーション、根本的な問題の特定やそれに基づく問題解決を考えます。

H1では、システムの基本的な考え方(Positive / Negative feedback, Stock & Flow, etc.)を具体例を用いて学び、概念的なモデルを作成していきます。H2では、モデルに実際に式を入力していき、シミュレーションをしながら問題解決の方法を考えていきます。Sloanの学生は1Hのみを取るというパターンが多いです(私は2Hも受講しましたが、1Hは立ち見がでるほどいた学生が、2Hでは1/3程度になっていました)

扱う領域はビジネス(例:新商品のマーケティングや在庫管理、特定のビジネスの将来予測と問題発見、解決等)にとどまらず、経済(例:バブルの生成と崩壊)、政治政策(違法薬物の根絶)など多岐に渡ります。授業は基本的にレクチャー方式で、宿題を3人のチームで取り組むことになります。この宿題、数は少ないですが(1Hで5つ、2Hで4つ)、一つの宿題がかなり重たく、相当時間がかかります。

ただ、Sloanに行ってSystem Dynamicsを知らないのはもったいないです。物事を考える上で新たな視点が加わると思いますので、ぜひ(1Hだけでも)受講することをお勧めします。【T.K. MBA’12】