病院

アメリカの医療は高度に専門化が進んでいること、原則アポイントメントによる面会であることに特徴があります。日本のように耳鼻科・皮膚科・外科などに直接患者が出向くことはなく、まず何はさておき”primary care”の主治医にアポを取らねばなりません。専門医には、その後紹介状をもってまたアポを取らねば会えないのです。

主治医を持つことは、自分の過去の病歴やアレルギー、体調などを全て把握している医者を持つ、ということであり、信頼できるシステムなのですが、慣れないうちは面倒に感じることがある習慣のひとつでしょう。

MIT Medical

MIT Building E23
617-253-4481 (アポイントメント)
617-253-1311 (緊急)
Kendall (Red Line)
Mon, Wed-Fri 8:30am-5pm; Tue 8:30am-7pm

その点このMIT Medical は大変いたれりつくせりの機関です。MIT のHospital Insurance Plan に入るとまず、主治医の先生が決まります(MIT Medical に電話をするか、または直接出向けば、端末で検索し「あなたの先生はDr. XXX です」と教えてくれます。なお、お子さんの主治医は別途小児科医にお願いすることになります)。

緊急時には、休日だろうと夜中だろうと診療してもらえるサービス(Hospital Insurance Planでカバー)もあります。この場合は当直の先生が診療をします。

医療範囲は内科・外科・耳鼻科・眼科・小児科・皮膚科から入院施設まであり、ちょっとした病院の規模を持っており万全です。全体にスムーズなオペレーションと的確な処置で評価は高いらしいのですが、唯一歯科だけは評価が低いようです。

主治医とのアポイントメントは
   当日の午前にTel→当日の午後の診療
   前日の午後にTel→翌日の午前の診療
が普通のパターンですが、緊急の場合はこの限りではありません。

  • 通常のアポ(Tel:617-253-4481)
    主治医を尋ねる等の一般的な問い合わせも、こちらでよいと思います。また、小児科の場合は、こちらをご参照ください。なお、2004年秋からオンラインでも予約ができるようになりました【2004.11.17追記】。
  • 緊急のアポ(Tel:617-253-1311)
    なお、緊急時はMIT Medical に赴けばアポなしでも診てもらえますが、待合室で1 時間以上待たされることになります。

なお、アメリカの病院では事前の電話なしにキャンセルすると、チャージを取られます($20-50 程度)。MIT Medical でもそれは例外ではありません。


こまったら MIT Medical に一声かけてみるのがいいと思います。黄熱病の予防接種から差し歯まで結構丁寧にみてくれます。【K.M. MBA’05】

その他の医療機関

ボストンはハーバード、タフツ、ボストンと3 つの有名な大学病院があり、全米でも一、二の医療の充実を示しているといわれています(中でもMassachusetts General Hospital は“世界に冠たる”病院と呼ばれているようです)。しかし、このようなところで治療をうけられる方は殆どおられないと思います。

以下は、どうしても「日本語で・・・」という方のための、日本語の話せるお医者様のリストです。なお、MIT Medical でも、依頼をすれば、電話を通じて(多少不便ですが)通訳サービスが受けられるそうです。

医師 連絡先
眼科 Tatsuo Hirose 617-523-7810 ex.215
歯科 Kayoko Obara 617-739-3326
Junko Ogawa 617-332-7947
内科 Seigo Izumo 617-735-2918
婦人科 Marion Craighill 617-277-5175
小児科 C.S. Wang 617-891-1230
精神科 Yoshiharu Akabane 617-593-5110
Tatsuya Iida 617-824-7551
泌尿器科 Masahisa Hijikata 617-595-3507


MIT の保険は、MIT Medical を通さないとききませんので、左記のような先生に診てもらうのには役に立ちません。


「親知らずの抜歯について」
渡米前から虫歯になっていた親知らず周辺が炎症を起こし、いよいよ抜歯するしかない状態となり、1999 年2 月に、Brookline の小原先生(Tel:617-739-3326)のところで「手術」を受けました。抜歯の前に、不安な点についてもれなく丁寧な説明を受けて、念入りに麻酔をかけた上で抜いていただきました。料金は、一括後払いで$425 でした。歯科治療はMIT の保険の給付対象外ですのでご注意ください。


「虫歯の治療について」
こちらに来てから虫歯を発見!MITの保険は歯科治療のカバレージがないため悩んだ結果、以下のお医者さんで治療しました。日本人のおじいちゃん先生で設備も新しくはないのですが、普通に治療してくれました。 穴の大きさによるようですが、詰め物はRESIN(白いやつです)を使っていて、一本 Total $280.00 でした(レントゲンなど全て含む) 。
なお、日本の会社で健康保険に加入している場合、会社の健康保険で治療費を何割か(会社によっては全額)負担してもらえるようです。これは先生の奥様(事務兼助手)が教えてくれて、日本語で治療内容の書類を作成してくれました。
Minoru Horiuchi, DMD
69 Union Street
Newton Center, MA 02459
Tel: (617) 244-6010


「日本人歯医者」
4歳娘と9歳息子と私がお世話になったのはブルックハウスデンタルアソシエイツの小原佳世子先生です。設備も立派で、こちらの話もよく聞いてくれ、値段もリーズナブルに感じます。日本の健康保険用治療証明書も書いてくれます。
Kayoko Obara DMD, DDS
77 Pond Ave. Brook House #103, Brookline
Tel: (617) 739-3326
最寄り駅 Green Line(D) Brookline Village
Pond Ave.沿いに車停めるところあります。【T.O. MBA07】


「ボストンでの出産」
妻は2000 年1 月にボストンで長男を出産しました。MIT Medical の産婦人科に通い、MIT の指定病院であるBrigham & Women’s Hospital で出産しました(MGH を指定することも可能のようです)。以下に、私たちの経験から感じたことを列記します。

  1. アメリカの病院は完全予約制でゆったりしており、診察時に分からないことがあれば何でも聞けるような雰囲気があります。また、日本語の方が分かりやすいということならば、通訳をつけることも可能です。
  2. アメリカでは、立会い出産は当たり前で、事前教育もしっかりしています。我々も出産前の2 カ月間、MIT 主催のChildbirth Preparation Class($100) に週2 時間通いました。ただ、初めて出産を経験される方は日本語で予め知識を身に付けておくことをお勧め致します。なお、我々が参考にした本で良かったのは「海外で安心して赤ちゃんを産む本/ノーラ・コーリ/The Japan Times」です。持参されることをお勧め致します。
  3. Brigham & Women’s Hospital は、全米でもトップレベルの産婦人科専門病院であり、安心して出産に臨めました。
  4. 病室はバスルーム、テレビ、電話等が付いたきれいな個室でした。
  5. アメリカの病院では患者の主体性を重視している反面、あらゆることに対して患者側に選択権があるために、日本では当然と思えることも、アメリカではそうでないこともありますので注意が必要です。
  6. アメリカで生まれた子どもは二重国籍を持つことができ、将来の可能性が広がるかもしれません。


「健康診断について」
派遣元会社からの指示等により健康診断を受診する必要がある方、こちらでは日本のようにパッケージになった健康診断がなく、かなり時間が掛かるので要注意です。私は6月上旬から動きはじめ、9月中旬にようやく全ての検診を終わり、結果待ちとなりました。時間が掛かる理由は、予約が1ヶ月先くらいでないととれないことと、主治医面談後各種検査項目に応じて個別に予約を取らなければいけないこと。以下がそのスケジュールです。
6月30日 主治医と面談。受診希望内容について英語でリストアップして再訪するよう指示される。      ※ 日本のように「人間ドック」というシステムはないので、具体的にどんな検査、どんな数値が必要なのか示す必要があります。
7月5日 リストを見せる。超音波検診や胃カメラもリストに入れていたところ、”Are you crazy?”と。こちらでは、30代前半で単に健康診断のために超音波・胃カメラをやるというのは信じ難いようです。身長・体重等の簡単な検診を終え、1階の検査室にて採血・採尿・レントゲンを終える。聴力検査、超音波検診、胃カメラ受診可否を判断するための消化器科との面談を予約。便潜血検査のキットを渡される。
8月8日 Mt. Auburn Hospitalにて超音波検診受診。
8月10日 MIT Medicalにて聴力検査受診。
8月23日 MIT Medicalにて消化器科と面談。胃カメラ受診予約。
9月15日 Mt. Auburn Hospitalにて胃カメラ受診。※胃カメラは点滴から鎮静剤を打って実施するため、施術中殆ど意識がなく、日本のように苦しむことはありません。ただ、終了後は必ず迎えが必要であり、覚醒するまでの時間病院にいることから、半日掛りになります。【K.Ki. MBA’07】